※最初からおすすめの2ボールパターを知りたい方は「こちら」からジャンプできます!
「2ボールパターのおすすめモデルは?」
「2ボールパターのメリット・デメリットを知りたい」
このように考える方に向けて、本記事では2ボールパターのおすすめ10モデルやメリット・デメリット、打ち方などを解説します。
2ボールパターはオデッセイから発売されている非常に伝統的なヘッド形状であり、ターゲット方向にまっすぐ構えやすく、方向性の向上も期待できるといった魅力があります。

2ボールパターの採用実績があるプロゴルファーも多いです!
しかし、全員に必ずマッチするとは断言できず、一言で2ボールパターといっても多くのモデルが存在します。2ボールパターの特徴やモデルを確認し、「自分に最適なパターであるかどうか」を判断しましょう。
2ボールパターとは
「2ボールパター」とは、ヘッドの上部に2つのボール(円)がデザインされているパターを指します。ボールが並んでいるように見えることから、ターゲットに対してまっすぐ構えやすく、ストロークのイメージも湧きやすい点が大きな特徴です。
2ボールパターは「オデッセイ」から発売されている伝統的なモデルです。2001年に初登場してから定期的に最新モデルが発売されています。中古市場にも豊富に流通しており、「お得に名器を手に入れたい」と考える方にも有力です。

オデッセイ以外のメーカーからも2ボールデザインのモデルが発売されていることがありますが、非常に限定的です!
2ボールパターはプロゴルファーからの評価も高く、2021年に発売された「2-BALL TENパター」シリーズは、以下のようなプロに採用された実績もあります。
- ジョン・ラーム選手
- エリック・ファン・ローエン選手
- マット・エブリー選手
- グレイソン・シグ選手
- 深堀圭一郎選手
2ボールパターは歴史あるモデルである分、数多くのモデルが展開されています。「2ボール形状」という共通点はありますが、各モデルで特性が異なるため、自分にピッタリのモデルを見つけましょう。
2ボールパター 新品モデルおすすめ5選
新品で購入できる2ボールパターのおすすめ5モデルは以下のとおりです。
- Ai-ONE TRI-BEAM 2-BALL BLADE CSパター【オデッセイ】
- Ai-ONE TRI-BEAM 2-BALLパター【オデッセイ】
- DFX BY ODYSSEY 2-BALL BLADE CHパター【オデッセイ】
- MICROHINGE 2-BALL V-LINEパター【オデッセイ】
- KG-06(2BALLセンターシャフト)【ケンジアニーニ】
ここでは、各モデルの特徴を詳しく解説します。
Ai-ONE TRI-BEAM 2-BALL BLADE CSパター【オデッセイ】
「Ai-ONE TRI-BEAM 2-BALL BLADE CSパター」は、オフセンターヒットへの強さを発揮する2ボールパターです。AI設計のインサートによりボールスピードの低下を抑制し、トライアングル形状のラケットホーゼルがフェースの向きをブレさせません。
また、センターシャフト設計となっている点も特徴のひとつです。シャフトの延長線上に芯があるためオフセンターヒットになりづらく、ヘッドをまっすぐストロークするイメージも湧きやすくなります。
シャフトは90g台の軽量設計である「STROKE LAB 90シャフト」を採用。トルクを低減することでストローク中の無駄な動きが抑制され、高い安定性を発揮します。
| モデル名 | Ai-ONE TRI-BEAM 2-BALL BLADE CSパター |
| メーカー | ODYSSEY(オデッセイ) |
| 発売日 | 2025年3月 |
| ロフト角(度) | 3.0 |
| 長さ(インチ) | 33/34 |
| ライ角(度) | 70.0 |
| ヘッド素材 | ステンレススチール / アルミニウムソールプレート / ポリカーボネート |
| インサート | Ai-ONE ・インサート |
Ai-ONE TRI-BEAM 2-BALLパター【オデッセイ】
「Ai-ONE TRI-BEAM 2-BALLパター」は、「Ai-ONE TRI-BEAM パター」シリーズの2ボールモデルです。トライアングル形状のラケットホーゼルとAI設計のインサートにより、ミスショットへの強さを発揮します。
先述した「2-BALL BLADE CS」と比べるとマレット感の強い形状であり、より安定性やオートマチック性を感じられます。また、ソール後端にはウェイトが設置されており、慣性モーメントの向上を実現している点もポイントです。
シャフトは「STROKE LAB 90」が採用されていて、トルクを抑えた安定したストロークを実現できます。
| モデル名 | Ai-ONE TRI-BEAM 2-BALLパター |
| メーカー | ODYSSEY(オデッセイ) |
| 発売日 | 2024年5月 |
| ロフト角(度) | 3.0 |
| 長さ(インチ) | 33 / 34 |
| ライ角(度) | 70.0 |
| ヘッド素材 | ステンレススチール / アルミニウムソールプレート/ ポリカーボネート |
| インサート | Ai-ONE・インサート |
DFX BY ODYSSEY 2-BALL BLADE CHパター【オデッセイ】
「DFX BY ODYSSEY 2-BALL BLADE CHパター」は、2021年に復活した「DFXパター」が名前を変えてリニューアルした2ボールパターです。
オデッセイで最も打感が柔らかく、ボディにはチャコールグレーが採用されています。また、ブレード型の形状が採用されており、初心者から上級者まで幅広く使用しやすい性能となっています。
2025年10月現在、公式販売価格が27,500円~と比較的リーズナブルであり、お求めやすくなっている点も大きな魅力です。
| モデル名 | DFX BY ODYSSEY 2-BALL BLADE CHパター |
| メーカー | ODYSSEY(オデッセイ) |
| 発売日 | 2025年3月 |
| ロフト角(度) | 3.0 |
| 長さ(インチ) | 33 / 34 |
| ライ角(度) | 70.0 |
| ヘッド素材 | ステンレススチール |
| インサート | DFXインサート |
MICROHINGE 2-BALL V-LINEパター【オデッセイ】
「MICROHINGE 2-BALL V-LINEパター」は、名のとおりマイクロヒンジインサートが搭載された2ボールパターです。インパクト時にボールに順回転を与え、伸びのある転がりを実現します。
また、ソフトな打感も特徴であり、コンプレッションが硬くなる傾向がある近年のボールにマッチした感触を得られます。打感の良さにより、イメージ通りの距離感の出しやすさにもつながるでしょう。
ヘッドはブラックとシルバーで構成された「VERSAアライメント」が採用されており、ターゲットに対してまっすぐ構えやすくなっています。
| モデル名 | MICROHINGE 2-BALL V-LINEパター |
| メーカー | ODYSSEY(オデッセイ) |
| 発売日 | 2024年11月 |
| ロフト角(度) | 3.0 |
| 長さ(インチ) | 33.0 / 34.0 |
| ライ角(度) | 70.0 |
| ヘッド素材 | ステンレススチール |
| インサート | マイクロヒンジ・インサート |
KG-06(2BALLセンターシャフト)【ケンジアニーニ】
ケンジアニーニの「KG-06」は、2ボール型でセンターシャフト設計のモデルです。
ブラックがベースのヘッドと白色の2つのボールマークにより、ターゲット方向にスクエアにアドレスを取れます。また、センターシャフトが採用されており、方向性の安定化やミスヒットの減少も期待できるでしょう。
一般的な長さの33.0 / 34.0インチに加えて、中尺・長尺モデルも展開されている点も魅力です。2025年10月現在、1万円台前半で購入できるため、費用を抑えてパターを新調したい方にもおすすめです。
| モデル名 | KG-06(2BALLセンターシャフト) |
| メーカー | Ken Giannini(ケンジアニーニ) |
| 発売日 | – |
| ロフト角(度) | 3.5 |
| 長さ(インチ) | 33.0 / 34.0 /40.0 /42.0 /48.0 |
| ライ角(度) | 72.0 ※長さ48.0インチのみ78.0度 |
| ヘッド素材 | – |
| インサート | – |
2ボールパター 中古モデルおすすめ5選
中古で手に入る2ボールパターのおすすめモデルは、以下の5つです。
- 2-BALL TENパター【オデッセイ】
- トリプル・トラック 2-BALL BLADE パター【オデッセイ】
- アイ トラックス 2-BALL パター【オデッセイ】
- DFX 2-BALLパター【オデッセイ】
- ホワイト ホット OG 2-BALL パター【オデッセイ】
ここでは、各モデルの特徴を詳しく解説します。

費用を抑えてお得にパターを購入したい方や、より幅広い選択肢からクラブ選びをしたい方などは中古モデルも視野に入れましょう!
2-BALL TENパター【オデッセイ】
「2-BALL TENパター」は、オデッセイから2021年に発売された2ボールパターです。人気のTENシリーズのヘッド上面に2ボールのアライメントが配置されています。大型ヘッドで慣性モーメントが高く、多少打点がズレても安定したパッティングが可能です。
フェース面に浮き出た爪状のヒンジ部分がインパクト直後にボールに順回転を与え、安定した転がりを実現します。また、低重心タイプで打点が低めの人に適しており、フルシャフトオフセットによってボールを真ん中または右足寄りにセットする人におすすめです。
2-BALL TENシリーズはアライメントやネック形状の違いにより計7種類展開されているため、自分のストロークやイメージに適したモデルを見つけてみましょう。
| モデル名 | 2-BALL TENパター |
| メーカー | ODYSSEY(オデッセイ) |
| 発売日 | 2021年3月 |
| ロフト角(度) | 3.0 |
| 長さ(インチ) | 33.0 /34.0 |
| ライ角(度) | 70.0 |
| ヘッド素材 | ステンレススチール / ABS |
| インサート | マイクロヒンジ インサート |
トリプル・トラック 2-BALL BLADE パター【オデッセイ】
「トリプル・トラック 2-BALL BLADE パター」は、2ボールに施された3本のアライメントが特徴のモデルです。レッドとブルーのラインと色のコントラストにより、ターゲット方向に対してスクエアに構えやすくなります。
また、マイクロヒンジインサートが搭載されており、インパクト直後にボールが順回転し、安定した転がりを実現できます。
重心は標準であり、フルシャフトオフセット設計が採用されているため、打点が高めでボールを中心または右側に置く方におすすめです。また、ブレードタイプであり、イントゥインでストロークしたい方に適しています。
| モデル名 | トリプル・トラック 2-BALL BLADE パター |
| メーカー | ODYSSEY(オデッセイ) |
| 発売日 | 2020年3月 |
| ロフト角(度) | 3.0 |
| 長さ(インチ) | 33.0 / 34.0 / 35.0 |
| ライ角(度) | 70.0 |
| ヘッド素材 | ステンレススチール / ABS |
| インサート | マイクロヒンジ インサート |
アイ トラックス 2-BALL パター【オデッセイ】
「アイ トラックス 2-BALL パター」は、白と黒の太めのアライメントが特徴の2ボールパターです。アライメントの方向を正しく認識でき、フェースをターゲット方向にやさしく合わせられます。
フェースには、ソフトフィーリングの「ホワイト・ホット RX インサート」が採用されています。また、インサート表面には楕円形のテクスチャーを形成しており、インパクトのボールの滑りを防止可能です。
低重心タイプでフルシャフトオフセットとなっており、打点が低めでボールを真ん中または右足寄りにセットする方に適しています。
| モデル名 | アイ トラックス 2-BALL パター |
| メーカー | ODYSSEY(オデッセイ) |
| 発売日 | 2020年7月 |
| ロフト角(度) | 3.0 |
| 長さ(インチ) | 33.0 / 34.0 |
| ライ角(度) | 70.0 |
| ヘッド素材 | ステンレススチール / ABS |
| インサート | ホワイト・ホット RX インサート |
DFX 2-BALLパター【オデッセイ】
「DFX 2-BALLパター」は、2000年代初頭にヒットしたDFXを復活させたモデルです。非常にソフトなインサートが採用されており、フィーリング重視の方やタッチのコントロール性を求める方などにおすすめです。
ヘッドはブラック仕上げとなっており、DFXのロゴはオリジナルモデルを彷彿させます。
また、重心は低くフルシャフトオフセットが採用されており、打点が低めの方やボールを真ん中または右寄りにセットする方に適しています。
| モデル名 | DFX 2-BALLパター |
| メーカー | ODYSSEY(オデッセイ) |
| 発売日 | 2021年6月 |
| ロフト角(度) | 3.0 |
| 長さ(インチ) | 32.0 / 33.0 / 34.0 |
| ライ角(度) | 70.0 |
| ヘッド素材 | ステンレススチール |
| インサート | DFXインサート |
ホワイト ホット OG 2-BALL パター【オデッセイ】
「ホワイト ホット OG 2-BALL パター」は、ボールのカバーと同じ素材を使用したインサートが特徴の2ボールパターです。ソフトでありつつ、しっかりと反発する性能を発揮します。
ヘッドはステンレスをミーリング加工で削り出し、細部まで精密に作られています。ステンレスのシルバーカラーも洗練さを感じられるでしょう。
ハーフシャフトオフセットが採用されているため、ボールを左足よりや真ん中にセットする方におすすめです。また、低重心設計であり、打点が低めの方に適しています。
| モデル名 | ホワイト ホット OG 2-BALL パター |
| メーカー | ODYSSEY(オデッセイ) |
| 発売日 | 2021年2月 |
| ロフト角(度) | 3.0 |
| 長さ(インチ) | 33.0 / 34.0 |
| ライ角(度) | 70.0 |
| ヘッド素材 | ステンレススチール |
| インサート | ホワイト・ホット インサート |
2ボールパターを採用する5つのメリット
2ボールパターを採用する主なメリットは、以下の5つです。
- ターゲットに対してまっすぐ構えやすい
- 方向性のイメージを出しやすい
- ミスヒットに強い
- ストレート型のストロークで打ちやすい
- ラインナップが豊富
ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
1.ターゲットに対してまっすぐ構えやすい
2ボールパターを採用する大きなメリットは、ターゲットに対してスクエアに構えやすい点です。実際のボールの後ろに2つのボールが並んでいるように構えられるため、狙っている方向にズレずにヘッドをセットしやすくなります。
結果的に狙い通りに打ち出しやすくなり、パッティングの精度が高まる要因となるでしょう。
また、ヘッドに配置された2つの白い円が視界に入ることでアバウトな感覚でアドレスでき、心理的な安心感が生まれるという声もあります。
2.方向性のイメージを出しやすい
方向性のイメージを出しやすい点も2ボールパターのメリットです。アドレス時に3つのボールが並んでいるように見えるため、ターゲットラインが視覚的に認識しやすくなります。
また、素振りやストロークの際に2つの白色の円が残像として残り、ヘッドの動きがわかりやすい点もポイントです。さらに、ボールが並んで見えることでボールの延長線上がイメージしやすくなり、フェースの向きをターゲット方向に補正しやすい点もパッティングの精度が高まる要因となるでしょう。
3.ミスヒットに強い
2ボールパターはマレット型でヘッドが大きく、重心が後方にあるモデルが多いです。多少打点が左右にズレてもヘッドが捻じれにくく、安定した転がりを発揮します。
また、ワイドなヘッド形状によりスイートスポットが広く、視覚的な安心感も生まれます。打点のズレによりパッティングが不安定になっている方にもおすすめです。
4.ストレート型のストロークで打ちやすい
2ボールパターはフェースバランスのモデルが多く、ストレート型のストロークで打ちやすい傾向があります。
フェースバランスとは
→シャフトを指で水平に支えたときにフェースが上を向く設計。ストローク中にフェースが開閉しづらく、まっすぐ引いてまっすぐ出す動きをしやすくなる。
そのため、「フェースをストレートに動かすイメージでパッティングをしたい」という方にもおすすめです。
5.ラインナップが豊富
2ボールパターはオデッセイの歴史あるパターであり、数多くのモデルが発売されています。ヘッド形状やネック形状、素材など、幅広い選択肢から自分に合ったモデルを選べます。

たとえば、この記事で紹介した「2-BALL TEN」シリーズだけでも7種類のモデルが展開されています!
2ボールパターを採用する4つのデメリット
さまざまなメリットがある2ボールパターですが、以下のようなデメリットもあります。
- 「ダサい」と感じる人もいる
- ブレード型と比べて操作性が低い
- ヘッドが重いと感じる可能性がある
- アーク型のストロークでは打ちにくい可能性がある
ここでは、それぞれのデメリットを詳しく解説します。
1.「ダサい」と感じる人もいる
2ボールパターを「ダサい」と感じる方もいるようです。

実際に検索すると、「他の人はこちらも検索」に「2ボールパター ダサい」と表示されます・・・。
明確な理由はわかりませんが、「2ボールパター=やさしい」というイメージがあり、「やさしいクラブは初心者が使うもの」という感覚があるのかもしれません。

ただ、世界で戦うトッププロでも2ボールパターを採用している方は非常に多いです!
しかし、「2ボールパターはダサい」と感じていて、デザイン重視でパターを場合、無理に選ぶ必要はないでしょう。
2.ブレード型と比べて操作性が低い
ブレード型のパターと比べると、2ボールパターは操作性が低めの傾向があります。2ボールパターはヘッドが大きく、ストローク中にフェースを開閉させるのが難しいためです。
繊細なタッチや打ち分けを重視したい方にとっては、2ボールパターのオートマチック性が「融通が利きにくい」と感じてしまうかもしれません。2ボールパターに操作性を求める場合、ブレードタイプのモデルを選ぶことをおすすめします。

とはいえ、通常のブレード型のパターと比べると、2ボールパターのブレード型の性能はオートマチック性に寄っているため注意しましょう!
3.ヘッドが重いと感じる可能性がある
2ボールパターはヘッドが大型で重量があるモデルが多いです。ヘッドが重いと振り子のようにオートマチックに打ちやすくなる反面、自分のテンポやリズムを保ちにくくなる可能性があります。また、繊細な距離感を出しづらいと感じる方もいるでしょう。
パターは自分のリズムでストロークし、下りやショートパットでの繊細なタッチを重視したい方には、ヘッドが軽めのモデルをおすすめします。
4.アーク型のストロークでは打ちにくい可能性がある
アーク型のストロークを行う場合、2ボールパターとの相性は良くない傾向があります。2ボールパターはヘッド体積が大きく、フェースバランスのモデルが多いためです。
アーク型とは
→強めのインサイドインの軌道でストロークを行う打ち方
先ほども述べたとおり、2ボールパターはストレート軌道でのストロークに適したモデルが多いです。アーク型でストロークしたい場合、ブレードタイプでヘッドを操作しやすい2ボールパターを選ぶと良いでしょう。
2ボールパターの基本的な打ち方
2ボールパターを打つ際は、まずアドレスを意識しましょう。実際のボールとヘッドに描かれた白色の円がターゲット方向に対してまっすぐと並んでいる状態を作ることが大切です。
また、2ボールパターはフェースバランスのモデルが多く、ストレート型のストロークが適している傾向があります。「まっすぐ引いてまっすぐ出す」を意識して、白色の残像を視界に残すことがポイントです。

ただし、2ボールパターでもブレードタイプの場合は、アーク型のストロークが適している場合があります!
打点位置やボールの位置は2ボールパターで一概に括ることはできず、個々の重心やネック形状によって異なります。各モデルの特徴を把握したうえで、相性の良いストロークを行うことが大切です。
2ボールパターの選び方のポイント
2ボールパターを選ぶ際は、特に以下の4つのポイントに着目しましょう。
- ヘッド形状
- ネック形状
- 長さ
- 予算
ここでは、2ボールパターを選ぶ際の各ポイントについて詳しく解説します。
1.ヘッド形状
一言で2ボールパターといっても、ヘッド形状はモデルによって異なります。代表的なヘッド形状とその特徴は、以下のとおりです。
| ヘッド形状 | メリット |
| ブレード型 | ・フェースを開閉させやすく、操作性を出しやすい ・打感がしっかりと手に伝わってくる |
| マレット型 | ・ブレード型とネオマレット型の中間の特性を持つ |
| ネオマレット型 | ・重心が深く、ミスに強い ・オートマチックにまっすぐストロークしやすい |
難しい方は、以下のように考えると良いでしょう。
- クラブの力に任せてオートマチックに打ちたい
→マレット型orネオマレット型(特にネオマレット型だとオートマチック) - 自分の感覚を重視して操作性を出したい
→ブレード型

ブレード型は操作性を出しやすいですが、2ボール型という特性上、完全なブレード型と比較すると性能はオートマチック性に寄ります!
2.ネック形状
パターのネック形状によってストロークの感覚や防げるミスが異なります。代表的なネック形状の特徴は、以下のとおりです。
| ネック形状 | 特徴 | メリット |
| クランクネック (カギ型ネック) | ヘッドから伸びたネックがカギ型に曲がっている | 一般的なネック形状であり、スクエアに構えやすい |
| ベントネック | ネックが非常に少なく、シャフトが緩やかに曲がっている | フェースの開閉を抑えやすく、ストレートなストロークをしやすい |
| ショートスラントネック | ネックが短く、ヒール側から斜めに突き出ている | フェースをローテーションしやすく、アーク型のストロークに向いている |
| センターシャフト | シャフトがヘッドセンターに一直線に装着されている | フェースの開閉を抑えやすく、グースがない分、引っ掛けにくい |
ミスの傾向や理想のストロークを踏まえて選択しましょう。
3.長さ
メンズモデルの場合、パターの長さは33.0インチまたは34.0インチが一般的です。適した長さは身長と構え方によって異なります。人によって好みは分かれますが、迷ったら以下の表を目安にしてみましょう。
| 身長 | 構え方 | 長さの目安 |
| 180cm | 腕と肩を結んだ線が五角形(肘が曲がっている) | 35.0インチ |
| 180cm | 腕と肩を結んだ線が三角形(肘がまっすぐ) | 34.0インチ |
| 170cm | 腕と肩を結んだ線が五角形(肘が曲がっている) | 34.0インチ |
| 170cm | 腕と肩を結んだ線が三角形(肘がまっすぐ) | 33.0インチ |
| 160cm | 腕と肩を結んだ線が五角形(肘が曲がっている) | 33.0インチ |
| 160cm | 腕と肩を結んだ線が三角形(肘がまっすぐ) | 32.0インチ |
また、アームロックや長尺でパッティングしたい方は、40.0~48.0インチ程度のモデルを選択しましょう。

ただし、中尺・長尺パターのラインナップはそこまで多くないのが現状です!
4.予算
パター選びで予算が決まっている方は、「予算内に収まる商品であるか」を確認しましょう。
ある程度費用を抑えてパターを購入したい場合は中古モデルも有力です。基本的にパターは古いモデルになるほど中古価格が安くなる傾向があります。限りなく費用を抑えたい方は本記事で紹介したパターよりも古いモデルを選ぶと選択肢が広がるでしょう。
また、新品モデルでも「DFX BY ODYSSEY 2-BALL BLADE CHパター」や「KG-06(2BALLセンターシャフト)」のように1~2万円台で購入できるモデルもあります。
まとめ│2ボールパターでパット数を減らそう!
2ボールパターの採用によって、ターゲット方向に対してスクエアに構えやすくなり、ストロークが安定する効果も期待できます。イメージ通りにパッティングができればパット数が減り、スコアアップに大きく貢献する要因となります。現在パターが課題と感じている方は、2ボールパターの採用も視野に入れると良いでしょう。
しかし、ブレード型と比較して操作性が低いなど、いくつかのデメリットもあります。メリット・デメリットを適切に理解したうえで、「2ボールパターが自分に合っているかどうか」を適切に判断しましょう。

一言で2ボールパターといっても数多くのモデルがあるため、自分にピッタリの1本を見つけてください!


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