「コンペでよく見る新ペリアとは何?」
「新ペリアのルールを詳しく知りたい」
このように考えていませんか。
ゴルフのコンペのハンディキャップを決める方法として人気の新ペリア方式。皆さんはルールを正しく理解していますか。
新ペリア方式のルールを正しく理解できれば、コンペの順位の決まり方が分かるようになります。その結果、よりゴルフを楽しめるようになるでしょう。
今回はゴルフの新ペリア方式の概要やルールを解説しています。他のハンディキャップの決め方との違いにも触れているため、ぜひ参考にしてください。
ゴルフの新ペリア方式とは
ゴルフの新ペリア方式とは、コンペ等のハンディキャップを算出するための手法の1つです。新ペリアと同義の言葉として「ダブルペリア方式」と呼ばれることもあります。
新ペリア方式では18ホール中12ホールが「隠しホール」として設定されます。インで6ホール、アウトで6ホール選ばれる形です。
そして「(隠しホールのスコアの合計×1.5倍-72)×0.8」がハンディキャップとして算出される仕組みとなっています。
なお「72」とはゴルフ場のパーの合計数です。パー71や70といったゴルフ場の場合は、それぞれ71や70を差引きます。
ハンディキャップの算出方法は様々ですが、その中でも新ペリアが多くケースで採用されている人気の手法となっています。
ハンディキャップとは
ゴルフのハンディキャップとは、異なるレベルのゴルファーが公平に競えるようにするための制度です。
ハンディキャップがあることで、技量の異なるプレーヤー同士が競っても最後まで順位が分からなくなり、全員が勝負を楽しめるようになります。
時にはスコア100の方が優勝するケースもあるでしょう。
ハンディキャップを用いる際は、ラウンドのスコア(グロス)からハンディキャップを差引いた値(ネット)で順位を競います。
順位を決める最終的なスコア(ネット)=ラウンドのスコア(グロス)-ハンディキャップ
ハンディキャップは日本ゴルフ協会から公認される「オフィシャルハンディキャップ」と、コンペなどで用いられる「プライベートハンディキャップ」があります。
新ペリアで算出されたハンディキャップは後者です。
新ペリア方式のルール
新ペリア方式には細かいルールが定められています。
主催者によって詳細が異なる場合も存在するため、ここでは最もオーソドックスなルールを解説します。
「ダブルパーカット」が基本
新ペリア方式では「ダブルパーカット」が基本です。
ダブルパーカットとは、ハンディキャップに加算できる各ホールのスコアの上限が「そのホールの規定打数×2」となるルールです。
仮にパー4の隠しホールで10打打った場合でも、ハンディキャップを計算するための「隠しホールのスコアの合計」には8打しか加算できません。
ただし、ルールによっては「トリプルパーカット」や「トリプルボギーカット」「上限なし」などと決められている場合もあります。
「パー×2」の打数を超す初心者が多い場合は、上限なしの方が平等に優勝のチャンスが与えられるでしょう。
詳細はコンペのラウンドが始まる前に確認することがおすすめです。
ハンディキャップの上限は36が主流
ハンディキャップの上限は36と定められているケースが多いです。
例え上記の計算の結果ハンディキャップが37以上となっても、ハンディキャップは36とされる形です。
しかし、ルールによってはハンディキャップの上限が定められていないケースもあります。
また、以下のようなルールが採用される場合もあります。
・「男性のハンディキャップの上限:36」「女性のハンデいキャップの上限:48」
・ハンディキャップの上限なし
・ハンディキャップの上限を任意で設定
ラウンドの前にハンディキャプの上限を確認しましょう。
また、基本的にハンディキャップの上限が高いほど、初心者にも優勝のチャンスが出るルールとなります。
隠しホールのパーの合計は48
上述した通り、隠しホールは12ホールありますが、パーの合計は48となります。
インとアウトで6ホールずつ隠しホールが設定されるため、以下の組み合わせとなるケースがほとんどです。
・ロングホール(パー5):計2ホール
・ミドルホール(パー4):計8ホール
・ショートホール(パー3):計2ホール
新ペリア方式の計算例
例えば以下のようなケースで考えます。
・ゴルフ場の合計パー数:72打
・合計スコア:95打
・隠しホールの合計スコア:66打
※隠しホールでは「パー×2」を超えるスコアを記録していない
この際のハンディキャップは「21.6」です。
【ハンディキャップ】
(66×1.5-72)×0.8=21.6
そして、このプレーヤーの最終的なスコア(ネット)は「73.4」となります。
【最終的なスコア(ネット)】
95-21.6=73.4
新ペリア方式の隠しホールの決め方とは
新ペリア方式の隠しホールは通常ゴルフ場側が決定します。
毎回異なるホールが隠しホールとなるため、同じゴルフ場でのコンペであっても、どのホールが隠しホールになるかは分かりません。
ただし、主催者が隠しホールを設定できる場合もあります。
例えば「社長を優勝にしたい」と言った場合もあるでしょう。その際は、ホールアウト後にゴルフ場スタッフと隠しホールの相談ができる場合があります。
また、ゴルフ場によっては複数のパターンでスコアを算出し、どのパターンで決定するかを主催者に相談を行うケースもあります。
コンペの主催者になる場合は、どれだけ柔軟に対応してもらえるか事前に確認することも大切です。
新ペリア方式に勝ち方はある?
新ペリア方式は18ホール中12ホールが隠しホールとなっていますが、隠しホールを予想するのは非常に難しいです。そのため「一定のホールを狙って大叩きする」といった手段はおすすめしません。
ベストなプレーをして、大叩きしてしまったら「隠しホールにハマっていることを期待」程度に考え、後のプレーに引きずらないことが重要と言えるでしょう。
ただし、各ホールが隠しホールになる確率は覚えておいて損はありません。
・ロングホール(パー5):50%(2/4)
・ミドルホール(パー4):80%(8/10)
・ショートホール(パー3):50%(2/4)
イメージ的にはパー3とパー5はスコアをまとめて、パー4で程よく打つといった戦略も取れるかもしれません。
また、ハンディキャップの上限が36と決まっている場合、スコア108以上では必然的にアンダーにはならない点に留意してください。
そのため、プレー中は「1つでも良いスコアで上がる」と考えて、後は運を天に任せる方がゴルフ自体も楽しめるのではないでしょうか。
そして、スコアアップには各クラブの距離感の正確な理解が大切です。特に7番アイアンは全体のおよそ中間に位置するクラブであるため、平均飛距離やショットのコツを確認しましょう。
7番アイアンの平均飛距離って?初心者やプロ・アマチュア、女性で紹介!ロフトは何度がいい?
その他のハンディキャップの決め方
コンペのハンディキャップの決め方は、新ペリア方式以外にも複数あります。
ここでは、その他のハンディキャップの決め方をご紹介します。
ペリア方式
ペリア方式は新ペリア方式が一般的となる前に採用されていたハンディキャップの決め方です。
大まかなルールは新ペリア方式と同じですが、以下のような違いがあります。
・隠しホールは計6ホール
・ハンディキャップの計算方法は「(隠しホールの合計×3-72)×0.8」
・隠しホールのパーの合計は24打
また、隠しホールは基本的に以下のような形で決まります。それぞれインが1ホールずつ、アウトが1ホールずつです。
・ロングホール(パー5):計2ホール
・ミドルホール(パー4):計2ホール
・ショートホール(パー3):計2ホール
新新ペリア方式
新新ペリア方式も、基本的なルールは新ペリア方式と同じです。ただし以下の点に違いがあるため押さえておきましょう。
・隠しホールは計9ホール
・ハンディキャップの計算方法は「(隠しホールの合計×2-72)×0.8」
・隠しホールのパーの合計は36打
新新ペリアはインとアウトで隠しホール数が異なります。新ペリアに慣れたゴルファーや、隠しホールが多い方が楽しいと感じる方が多いため、使用頻度は多くありません。
キャロウェイ方式
キャロウェイ方式とは、グロススコアと最もスコアが悪いホールのスコアに応じてハンディキャップが決まる方式です。
隠しホールといった概念がないため、算出表があれば自分で計算ができる点が特徴です。
ただし「1ホールだけわざと大叩きする」といった手段が取れてしまう方式でもあるため、以下で解説する「変則キャロウェイ方式」が採用される場合も多いです。
変則キャロウェイ方式
変則キャロウェイ方式とは、キャロウェイ方式に6ホールの隠しホールを設定する方式です。
隠しホール6ホールの中で最も悪いスコアがハンディキャップの計算に使われる仕組みです。
変則キャロウェイ方式であれば、上述した「1ホールだけわざと叩く」といった手段は取れなくなります。ただし、キャロウェイ方式よりも計算が複雑になる難点があります。
まとめ
今回はゴルフの新ペリア方式について解説しました。
ゴルフの新ペリア方式は、コンペなどで使われるプライベートハンディキャップを求める方法です。
12ホールが隠しホールに設定されており、その中の合計の打数からハンディキャップが算出されます。
新ペリア方式の計算方法やルールが分かれば、コンペもより楽しめるため、正しい知識を身に付けましょう。
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