本記事では、62度のウェッジおすすめ10選や使い方、セッティング例などを解説します。
62度ウェッジの採用によって、ボールを上げ、グリーンで止まるアプローチが打ちやすくなり、左足下がりのライの対策にもなります。
メリットが大きいクラブなので、自分に向いていると判断したら、積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
62度のウェッジを導入する際は、ウェッジ3~4本体制が基本です!
バランスの良いウェッジのセッティング例もご紹介しているので、ぜひチェックしてください!
62度のウェッジの魅力・メリット4選
62度のウェッジを導入する主なメリットは、以下の4つです。
- 簡単にボールを上げられる
- バックスピンをかけやすい
- 大きなスイング幅でアプローチできる
- 左足下がりのショットを打ちやすい
各メリットを詳しく解説します。
簡単にボールを上げられる
62度のウェッジは、スクエアに構えてもフェースが寝ているので、簡単にボールを上げられます。
ボールを上げる意識や難しい打ち方は不要であり、いつも通りのスイングでロブショットを打つことができます。
特に、以下のようなシチュエーションで強みを発揮するでしょう。
- バンカー越え
- 下りのグリーン
- グリーン手前のピンポジション など
56度や58度のフェースを開いて打とうとすると、ダフリやトップのミスが出やすいですよね。
飛距離の調整も難しいので、いつも通りのスイングで打てる62度は大きな武器となるはずです!
バックスピンをかけやすい
ロフト角が大きい62度のウェッジは、ボールとの摩擦が大きくなるので、バックスピンがかかりやすいです。
バックスピンをかける最大のメリットは「グリーンでピタッとボールが止まること」です。
フルショットであればピンをデッドに狙うことが可能。バンカー越えや下り傾斜のグリーンといった難しいシチュエーションでも寄せやすくなります。
バックスピンをかけようとしてスイングやアドレスを変えると、ショットの難易度は大きく向上します。
62度ウェッジは簡単なクラブではありませんが、スイングを変えずに打てるため、グリーン周りのざっくりやトップを減らせるかもしれません!
大きなスイング幅でアプローチできる
62度のウェッジを導入すれば、大きい振り幅でアプローチができます。
62度のウェッジはロフト角が大きいので、同じ振り幅だと必然的に飛距離は低下します。
比較的短い距離でも大きなスイング幅でゆっくりとスイングできるので、スイングのリズムが安定する要因となり、余計なミスを減らせる可能性があります。
「小さい振り幅だと手打ちになる」「打ち急ぎが出てしまう」といった場合は、検討の余地があるかもしれません!
左足下がりのショットを打ちやすい
ロフト角が大きい62度のウェッジを使えば、左足下がりのショットが打ちやすくなる可能性があります。
通常、左足下がりのシチュエーションは、以下のような理由からピンに寄せる難易度が高いです。
- インパクト時のロフトが減少し、ボールを上げにくい
- バックスピンがかかりにくい
しかし、ロフト角が大きい62度のウェッジであれば、左足下がりでもボールを上げやすく、比較的スピンもかかります。
左足下がりの難しいシチュエーションでも、グリーンをとらえられる確率が向上するでしょう。
62度のウェッジの注意点・デメリット3選
一方で、62度のウェッジには以下のような注意点・デメリットがあります。
- モデル数が少ない
- 安定させる難易度が高い
- 汎用性が低い
それぞれを詳しく解説します。
モデル数が少ない
62度のウェッジは、メジャーなロフト角と比較してモデル数が少なめです。
ロフト角の展開は58度や60度までのモデルが一般的です。
なかには60度の次は64度といったモデルもあります。
自分にピッタリの62度ウェッジを見つけるのは、少々大変かもしれません。
カスタムオーダーや工房への依頼といった方法もありますが、少しハードルが高めですよね・・・。
安定させる難易度が高い
62度といったロフト角が大きいウェッジは、ショットを安定させる難易度が高いです。
ロフト角が大きいという特性上、慣れないうちは以下のようなミスが出てしまうかもしれません。
- 飛距離にバラツキが出る
- ザックリ
- だるま落とし
先述した通り62度ウェッジにはさまざまなメリットがあります。
しかし、安定させるにはしっかりと練習する必要があるでしょう。
汎用性が低い
62度のウェッジは、ほかのロフト角のウェッジより汎用性が低めです。
62度ウェッジを活用する代表的な場面は以下の通りです。
- 50~70ヤードのフルショット
- グリーン周りでボールを上げたいシチュエーション
- 顎が高いバンカーショット など
通常のアプローチでも使用できますが、安定性はロフト角が小さいAWの方が優れている傾向がある点に留意してください。
62度のウェッジの飛距離
62度のウェッジのフルショットの飛距離は、50~70ヤードが目安です。
ちなみに、62度ウェッジの採用実績がある「浅地洋佑プロ」は、フルショットの飛距離を70ヤードに設定しているようです。
62度のウェッジはバンカーでも使用できる?
62度のウェッジはバンカーでも活躍します。
ロフト角が最初から寝ているので、フォームを大きく変えずにバンカーショットを打ちやすい点が魅力です。
実際に62度のセッティング実績がある「川村昌弘プロ」もバンカーで頻繁に使用する旨のコメントを残しています。
しかし「バンカーショットは飛距離が出ずに脱出できない」といった場合、かえって難しくなってしまう可能性もあるので要注意です。
▼バンカーショットが簡単になるおすすめウェッジはこちら!
【2024年】バンカーが簡単になるサンドウェッジおすすめ10選|選び方や専用ウェッジも紹介
62度のウェッジのセッティング例
62度のウェッジを導入する場合、クラブのセッティングは「PW+3本」もしくは「PW+4本」の組み合わせがおすすめです。
PW+2本にもかかわらず、ロフト角が大きい62度のウェッジを採用すると、100ヤード未満の打ち分けが難しくなる恐れがあります。
ウェッジのロフト角は4度もしくは6度刻みが鉄板なので、PWを基準としてバランスの良いロフト角のを選択しましょう。
62度を含める場合のセッティング例をご紹介します。
PWのロフト角 | PW+3本 | PW+4本 |
42度 | PW+48度+54度+62度 | PW+46度+50度+56度+62度 |
44度 | PW+50度+56度+62度 | PW+48度+52度+56度+62度 |
46度 | PW+50度+60度+62度 | PW+50度+54度+58度+62度 |
ちなみに、62度の採用実績がある「浅地洋佑プロ」は「48度+52度+57度+62度」のPW+4本体制を採用していました。(2021年時点)
ウェッジを複数本セッティングする際は、それぞれのクラブで異なる役割があるかを意識しましょう!
また、PWのロフト角やセッティングするウェッジの本数によっては、60度や64度が使いやすい可能性もあります。
64度のウェッジについては「64度のウェッジおすすめ9選|難しい?飛距離やバンカーでの使い方、選び方を解説!」でご紹介しています。
▼ウェッジの本数・組み合わせについてはこちら!
ゴルフのウェッジの本数は2本?3本?アマチュアにとって最適な本数を徹底解説
62度のウェッジおすすめ10選【中古あり】
ここからは、62度が展開されているウェッジおすすめ10選をご紹介します。
- SM10【Titleist】
- SM9【Titleist】
- TK-40 Hi FORGED【FOURTEEN】
- s159【PING】
- GLIDE FORGED PRO【PING】
- 0311 トリプルフォージドウェッジ【PXG】
- S23【MIZUNO】
- HI-TOE RAWウェッジ【TaylorMade】
- AGCウェッジ【LEZAX】
- 匠スタンダードウェッジ【TEAM TOHO】
ボーケイ SM10【タイトリスト】
タイトリストの「SM10」は、PGAツアーの使用率で1位を誇る「ボーケイウェッジ」の2024年モデルです。
多様なロフト角やグラインド(ソール形状)が展開されており、62度はMグラインドの設計となっています。
Mグラインドは、フェースを開閉し、様々なフェースポジションでアプローチを行うゴルファーに適したソール形状です。
また、ロフト角が大きい62度は、重心が高い位置(ヘッド後方)に設定されており、弾道や安定性の最適化が図られています。
クラブ名 | VOKEY(ボーケイ)SM10 |
メーカー | Titleist(タイトリスト) |
ロフト角/バウンス角 | 46/10(F) 48/10(F) 50/8(F) 50/12(F) 52/8(F) 52/12(F) 54/8(M) 54/10(S) 54/12(D) 56/8(M) 56/10(S) 56/12(D) 56/14(F) 58/4(T) 58/8(M) 58/12(D) 58/14(K) 60/4(T) 60/8(M) 60/10(S) 60/12(D) 60/14(K) 62/8(M) ※カッコ内はグラインド |
重量 | – |
シャフト | Dynamic Gold(S200) BV105 N.S. PRO 950GH Neo(S) |
発売日 | 2024年3月 |
ボーケイ SM9【タイトリスト】
「ボーケイ SM9」は、先述した「SM10」のひとつ前(2022年発売)のモデルです。
SM10と同様、62度はMグラインドで展開されており、フェースを開閉してグリーン周りを攻略したい方などにおすすめです。
また、過去モデルなので中古市場にも多くの商品が出回っています。
最新モデルにこだわらず、コストを抑えて62度ウェッジを購入したい方にもおすすめです。
クラブ名 | VOKEY(ボーケイ)SM9 |
メーカー | Titleist(タイトリスト) |
ロフト角/バウンス角 | 46/10(F) 48/10(F) 50/8(F) 50/12(F) 52/8(F) 52/12(F) 54/10(S) 54/12(D) 54/14(F) 56/8(M) 56/10(S) 56/12(D) 56/14(F) 58/4(T) 58/8(M) 58/10(S) 58/12(D) 58/14(K) 60/4(L) 60/4(T) 60/8(M) 60/10(S) 60/12(D) 60/14(K) 62/8(M) ※カッコ内はグラインド |
重量 | – |
シャフト | Dynamic Gold(S200) BV105 N.S. PRO 950GH Neo(S) |
発売日 | 2022年3月 |
TK-40 Hi FORGED【フォーティーン】
「TK-40 Hi FORGED」は、楽にボールが上がりグリーンをとらえられるモデルです。
鋭角な入射角に対応できるソール形状や、バランスポイントを手元側に寄せた重量バランスにより、ザックリミスに強い性能を実現しました。
また、ハンドファーストで構えた際に威力を発揮する設計のため、安心してボールを右足寄りにセットできます。
グリーン周りのザックリを防止し、ボールを上げてピンに寄せたい人におすすめです。
クラブ名 | TK-40 Hi FORGED |
メーカー | FOURTEEN(フォーティーン) |
ロフト角 | 62 |
重量 | 464g ※TS-114wの例 |
シャフト | TS-114w TS-07c |
発売日 | 2022年3月 |
s159【ピン】
「s159」は、以下の計6種類のグラインドが展開されているピンの2024年発売モデルです。
- Sグラインド(スタンダードソール)
- Wグラインド(ワイドソール)
- Bグラインド(バウンスソール)
- Hグラインド(ハーフムーンソール)
- Tグラインド(シンソール)
- Eグラインド(EYE2ソール)
ロフト角62度はローバウンスモデルの「Tグラインド」で展開されています。
場面に合わせてショットをコントロールしたい方や、ボールをダイレクトに打ちたい方などにおすすめです。
さらに、スピン量や打ち出し角の最適化、よりシャープな設計などもポイントです。
クラブ名 | s159 |
メーカー | PING(ピン) |
ロフト角/バウンス角 | 58/6 60/6 62/6 ※Tグラインドの例/ほかにもS・W・B・H・Eグラインドあり |
重量 | 約441g ※56度/N.S.PRO MODUS³ TOUR 105(S)の例 |
シャフト | N.S.PRO MODUS3 TOUR 115 N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 N.S.PRO 950GH neo N.S.PRO 850GH neo Z-Z115 DG EX TOUR ISSUE |
発売日 | 2024年3月 |
GLIDE FORGED PRO【ピン】
ピンから発売の「GLIDE FORGED PRO」は、SグラインドとTグラインドの2つのソール形状が特徴。Tグラインドでは、ロフト角62度が展開されています。
フェースの開閉といった多様なショットに対応できるソール形状が採用されており、タフなコンディションでもピンを狙ったショットが可能です。
また、ツアープロの要望を取り入れた軟鉄鍛造ヘッドは、コンパクトで操作性にも優れています。
2021年モデルなので、中古クラブをお得に購入したい方にもおすすめです。
クラブ名 | GLIDE FORGED PRO |
メーカー | PING(ピン) |
ロフト角/バウンス角 | 50/10(S) 52/10(S) 54/10(S) 56/10(S) 58/6(T) 58/10(S) 59/8(S) 60/6(T) 60/10(S) 62/6(T) ※カッコ内はグラインド |
重量 | 約452g ※56度/Sグラインド/N.S.PRO MODUS3 TOUR 115(S)の例 |
シャフト | N.S.PRO MODUS3 TOUR 115 N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 N.S.PRO 950GH neo N.S.PRO 850GH neo Z-Z115 DG EX TOUR ISSUE ※装着可能シャフトより一部抜粋 |
発売日 | 2021年9月 |
0311 トリプルフォージドウェッジ【PXG】
PXGの「0311 トリプルフォージドウェッジ」は、汎用性のあるデザインとフルフェースによる安定性が魅力のモデルです。
ソールの丸みや十分なバウンス角によって、フルショット時にヘッドが芝の上の滑ります。
また、全面に精密なミーリング加工が施されており、広いインパクトエリアを実現。
さらに、精密に設計されたハイトゥ設計により、オープンフェースのショットの安定性や繊細なやさしさも向上しています。
クラブ名 | 0311 トリプルフォージドウェッジ |
メーカー | PXG |
ロフト角/バウンス角 | 50/12 52/12 54/12 56/12 58/9 60/9 62/9 |
重量 | – |
シャフト | Mitsubishi PXG Vanquish 60 – R – Parallel Aerotech Steel Fiber Private Reserve 70 R – Parallel |
発売日 | 2022年7月 |
S23【ミズノ】
ミズノの「S23」は、以下の4つのソール形状を展開しているウェッジです。
- S:バウンス効果を求めるゴルファー向け
- D:グリーン周りの操作性とバウンス効果の両立を求めるゴルファー向け
- C:グリーン周りではフェースを開いてボールを操作したいゴルファー向け
- X:フェースを開閉してバウンス効果を調整し、ボールを操作したいゴルファー向け
ロフト角62度は、Xタイプのカスタムオーダーで購入可能です。
カスタム込みであれば、44~62度まで1度刻みで購入できるので、柔軟なクラブセッティングを実現できるでしょう。
クラブ名 | S23 |
メーカー | MIZUNO(ミズノ) |
ロフト角 | 44/6(S) 45/7(S) 46/8(S) 47/9(S) 48/10(S) 49/7(S) 50/8(S) 51/9(S) 52/10(S) 53/11(S) 54/8(D) 54/10(S) 55/9(D) 55/11(S) 56/6(C) 56/10(D) 56/12(S) 57/7(C) 57/11(D) 57/13(S) 58/4(X) 58/8(C) 58/12(D) 58/14(S) 59/5(X) 59/9(C) 60/6(X) 60/10(C) 61/7(X) 62/8(X) ※カッコ内はグラインドタイプ |
重量 | – |
シャフト | Dynamic Gold HT スチールシャフト |
発売日 | 2022年9月 |
HI-TOE RAWウェッジ【テーラーメイド】
テーラーメイドの「HI-TOE RAWウェッジ」は、フルスコアラインが特徴のモデルです。
ロブショットやバンカーショットなど、フェースを開くシチュエーションでもグルーブがボールをとらえ、安定したスピン性能を発揮します。
また、トゥ側が高く、ヒール側が低い独特な形状を採用し、ボールとフェースの接触エリアを拡大。
さらに、フェースにメッキ処理を施さない「ロウ フェース テクノロジー」によって、ラフやウェットなコンディションからでも安定したハイスピン性能を発揮します。
クラブ名 | HI-TOE RAWウェッジ |
メーカー | TaylorMade(テーラーメイド) |
ロフト角/バウンス角 | 50/9 52/9 54/10 56/10 58/10 60/10 62/9 |
重量 | 約479g ※ダイナミックゴールド HTS200の例 |
シャフト | – |
発売日 | 2021年2月 |
AGCウェッジ【レザックス】
レザックスの「AGCウェッジ」は、56度・62度・70度の3種類が展開されています。
ビッグバウンス設計となっており、ダフリのミスが怖い方やバンカーが苦手な方などにも適しています。
また、1本5,000円前後の低価格で購入できる点も魅力。
ハイロフトのウェッジをお試しで使ってみたい方にもおすすめです。
クラブ名 | AGCウェッジ |
メーカー | LEZAX(レザックス) |
ロフト角 | 56 62 70 |
重量 | 約470g |
シャフト | オリジナルスチール |
発売日 | – |
匠スタンダードウェッジ【TEAM TOHO】
「匠スタンダードウェッジ」は、スピン量を増加させ、グリーン周りからのショットで優れた効果を発揮するモデルです。
グルーブの表面積は、通常のウェッジと比較して30%拡大されており、ラフやウェットなコンディションでも安定したスピン性能を発揮します。
また、耐摩耗性に優れたヘッド素材を採用しているので、スピン性能が長く持続します。
メーカー全体として26.24%のリピート率を誇る点も、品質を保証できる要因といえるでしょう。
クラブ名 | 匠スタンダードウェッジ |
メーカー | TEAM TOHO |
ロフト角/バウンス角 | 46/8 50/8 52/10 54/13 56/16 58/14 60/13 62/12 |
重量 | 約460g ※NS-CI-110の例 |
シャフト | NS-CI-110 |
発売日 | – |
まとめ
本記事では、62度が展開されているおすすめウェッジ10選やメリット・デメリットなどをご紹介しました。
62度のウェッジの採用によって、ロブショットの難易度が下がり、大きなスイングでアプローチを行えます。
ゴルフはショートゲームが大きな割合を占めるので、100ヤード以内の選択肢が増える62度ウェッジは、アマチュアゴルファーにも有力な選択肢となるはずです。
また、62度のウェッジを採用する場合、PW+3本もしくはPW+4本の組み合わせが鉄板です。
現在のクラブセッティングや本数を考慮し、自分にピッタリの組み合わせを見つけてくださいね。
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