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この記事では、初心者でも上がりやすく、曲がりにくいやさしいフェアウェイウッド(FW)おすすめ10モデルを紹介します。
グリーンに少しでも近づけようと思ってフェアウェイウッドを持ったらチョロが出てしまった
ボールがまったく上がらないから、全然飛距離が出ない
このような悩みを持つアマチュアゴルファーはとても多いです。
フェアウェイウッドが苦手な方は、簡単に上がり、曲がらないやさしいモデルを導入することをおすすめします。一言でフェアウェイウッドといっても、初心者でも比較的簡単に打てるモデルから、プロが採用するハードなモデルまで多岐にわたります。

一般的なゴルファーが上級者向けのハードなモデルを採用してしまうと、「上がらない」「ミスが出てしまう」といった事態に陥る恐れがあります・・・。
自分のレベルに合致したモデルをセッティングできれば、距離の長いミドルホールやロングホールのセカンドショットで飛距離を稼ぐことが可能です。結果的に、バーディーチャンスやパーチャンスが増え、スコアアップにつながる効果が期待できるため、ぜひ参考にしてください。
やさしいフェアウェイウッド(FW)とは?
フェアウェイウッド(FW)とは、ドライバーの次に飛距離が出せるクラブであり、地面から打つ場合に限定すると最も飛ばせるクラブです。ドライバーを小さくしたようなヘッド形状をしており、同じロフト角のアイアンと比べて上がりやすく、ミスに強いという特性があります。アイアンとは異なり、3番・5番・7番など、奇数番手を中心に開発されています。
しかし、ロフト角が小さく、シャフトも長いという特性上、苦手とするゴルファーも多いです。そのような方は、以下のようなやさしいモデルを検討することをおすすめします。
- 簡単にボールが上がる
- スライスが出にくい
- 芯を外しても安定して飛んでくれる
- 軽くて振りやすい
各メーカーでさまざまなフェアウェイウッドが発売されており、初心者向けや上級者向けなど、モデルによってやさしさが異なります。自分のレベルやスイングにピッタリのモデルを採用すれば、高弾道で曲がり幅が小さいショットを実現でき、スコアアップに大きく貢献します。
初心者が上級者向けのモデルを使うのはもちろん推奨しませんが、上級者が初心者向けのモデルを使う場合も「操作性が出ない」「ボールが過度に上がってしまう」などのミスにつながる恐れがあるため要注意です。

まずは「どのようにやさしいフェアウェイウッドが欲しいか」を決めてから、各モデルの性能を比較・検討してみましょう!
やさしいフェアウェイウッド(FW)おすすめ10選
初心者でも上げやすく、曲がりにくい、やさしいフェアウェイウッド(FW)おすすめ10モデルは、以下のとおりです。
- ELYTE Xフェアウェイウッド【キャロウェイ】
- Qi35 MAX フェアウェイウッド【テーラーメイド】
- G440 SFTフェアウェイウッド【ピン】
- GT1 Fairway【タイトリスト】
- ゼクシオ 13 フェアウェイウッド【ゼクシオ】
- Fairway Arms AKA【オノフ】
- INPRES DRIVESTAR フェアウェイウッド【ヤマハ】
- BX2HT フェアウェイウッド【ブリヂストン】
- DS-ADAPT MAX Fairway【コブラ】
- ロイヤル フェアウェイウッド(2025)【マジェスティ】
ここでは、各モデルの特徴を詳しく解説します。
ELYTE Xフェアウェイウッド【キャロウェイ】
キャロウェイの「ELYTE Xフェアウェイウッド」は、初速性能や寛容性、つかまりの良さを兼ね備えたフェアウェイウッドです。
AIを用いたフェース設計により、フェース上のコントロールポイント(最適な弾道に補正する場所)が大幅に増加しています。インパクト時に打点がブレても、安定した弾道や飛距離性能を生み出します。
また、ソール前方下部のトゥ・ヒール方向には、従来とは異なる設定方法でウェイトが内蔵されている点も特徴です。トップ気味のインパクトでも、フェース下部がしっかりとたわみ、高弾道なショットを実現できます。
ヘッドはやや前後長が長く、ボールを拾いやすそうなシャロー設計となっています。ヒールの内側を肉厚に設計し、ボールをつかまえやすくなっている点もポイントです。
モデル名 | ELYTE Xフェアウェイウッド |
メーカー | Callaway(キャロウェイ) |
発売日 | 2025年2月 |
ロフト角(度) | #3:15.0 #3HL:16.5 #5:18.0 #7:21.0 |
ライ角(度) | #3:60.5 #3HL:60.5 #5:61.0 #7:61.5 |
長さ(インチ) | #3:43.0 #3HL:43.0 #5:42.5 #7:42.0 |
ヘッド体積(cc) | #3:175 #3HL:175 #5:159 #7:148 |
総重量(g) | 約317 ※VENTUS GREEN 50 for Callaway(SR)装着時 |
シャフト | VENTUS GREEN 50 for Callaway(R/SR/S) |
Qi35 MAX フェアウェイウッド【テーラーメイド】
テーラーメイドの「Qi35 MAX フェアウェイウッド」は、高慣性モーメントの大型ヘッドが特徴のフェアウェイウッドです。通常の「Qi35 フェアウェイウッド」よりもやさしいモデルとして展開されています。
高慣性モーメントの大型ヘッドと左右の打点のズレを軽減する「ツイストフェース」により、高い寛容性を感じられます。また、AIで設計された「オプティフェース」によって、スイートエリアの拡大と初速アップに貢献します。
番手は3番から9番の計4種類です。7番や9番といったショートウッドを採用したい方にもおすすめします。さらに、3番と5番にはライ角とロフト角を調整できるロフトスリーブが搭載されています。
モデル名 | Qi35 MAX フェアウェイウッド |
メーカー | TalorMade(テーラーメイド) |
発売日 | 2025年2月 |
ロフト角(度) | #3:15.5 #5:18.5 #7:21.5 #9:24.5 |
ライ角(度) | #3:57.0-61.0 #5:57.5-61.5 #7:59.0 #9:59.5 |
長さ(インチ) | #3:43.25 #5:42.25 #7:41.75 #9:41.5 ※2025 Diamana BLUE TM50装着時 |
ヘッド体積(cc) | #3:190 #5:175 #7:175 #9:165 |
総重量(g) | 約308 ※#3/2025 Diamana BLUE TM50(SR)装着時 |
シャフト | 2025 Diamana BLUE TM50(R/SR/S) |
G440 SFTフェアウェイウッド【ピン】
ピンの「G440 SFTフェアウェイウッド」は、高さが出るドローバイアス設計が採用されたフェアウェイウッドです。
重心がヒール寄りに設計されており、しっかりとボールをつかまえることが可能です。さらに、打点のブレに強くなる「スピンシステンシー・テクノロジー」により、高い寛容性を発揮。「飛び重心設計」を実現した低重心化により、高飛距離・高弾道も実現できます。
また、弾道調整機能が搭載されており、ロフト角を±1.0/±1.5度、ライ角をスタンダード/フラットから設定できます。スイングや理想に合わせて最適なカスタマイズが可能となるでしょう。
モデル名 | G440 SFTフェアウェイウッド |
メーカー | PING(ピン) |
発売日 | 2025年2月 |
ロフト角(度) | #3:16.0 #5:19.0 #7:22.0 |
ライ角(度) | #3:58.0 #5:58.5 #7:59.0 |
長さ(インチ) | #3:43.0 #5:42.5 #7:42.0 |
ヘッド体積(cc) | #3:193 #5:185 #7:174 |
総重量(g) | 約313 ※#5/ALTA J CB BLUE(R)装着時 |
シャフト | ALTA J CB BLUE(R/SR/S) PING TOUR 2.0 CHROME 65(R/S/X) PING TOUR 2.0 CHROME 75(R/S/X) PING TOUR 2.0 BLACK 65(S/X) PING TOUR 2.0 BLACK 75(S/X) FUJIKURA SPEEDER NX GREY 35 FUJIKURA SPEEDER NX GREY 40 |
GT1 Fairway【タイトリスト】
タイトリストの「GT1 Fairway」は、「ウルトラライトウェイト設計」が特徴のフェアウェイウッドです。GTフェアウェイメタルシリーズ中、最も軽量なモデルとなっており、ヘッドスピードに自信がない方でもスイングスピードアップが期待できます。
また、深重心設計により高い打ち出し角を実現でき、調整可能なウェイトによって弾道を最適化することが可能です。さらに、シャローになったフェースによって、あらゆる芝からの打ちやすさが向上しています。
シャフトは調整量設計の「Fujikura AIR SPEEDER Next Gen」が採用されており、さらなるヘッドスピードアップが期待できます。
モデル名 | GT1 Fairway |
メーカー | Titleist(タイトリスト) |
発売日 | 2025年2月 |
ロフト角(度) | 15.0 18.0 21.0 24.0 |
ライ角(度) | 15.0:56.5 18.0:57.5 21.0:58.0 24.0:58.5 |
長さ(インチ) | 15.0:43.0 18.0:42.0 21.0:41.5 24.0:41.0 |
ヘッド体積(cc) | – |
総重量(g) | – |
シャフト | Fujikura AIR SPEEDER Next Gen(R2/R/S) |
ゼクシオ 13 フェアウェイウッド【ゼクシオ】
「ゼクシオ 13 フェアウェイウッド」は、「BiFLEX FACE」と「CANNON SOLE」などのテクノロジーによって、高く大きな飛びを実現したモデルです。
センターからオフセンターショット時のたわみが大きくなり、高初速エリアの拡大に成功。また、トゥ・ヒールの肉厚部を拡大し、さらなる低重心化を実現しています。
さらに、たわむエリアをより柔らかく、支点となるエリアをより硬く交互に4層構造で配置しています。初速性能の向上に貢献し、飛距離アップを実現します。
モデル名 | ゼクシオ 13 フェアウェイウッド |
メーカー | XXIO(ゼクシオ) |
発売日 | 2023年12月 |
ロフト角(度) | #3:15.0 #4:16.5 #5:18.0 #7:20.0 #9:23.0 |
ライ角(度) | #3:58.0 #4:58.5 #5:59.0 #7:59.5 #9:60.0 |
長さ(インチ) | #3:43.25 #4:43.0 #5:42.75 #7:42.25 #9:41.75 ※ダンロップ式 |
ヘッド体積(cc) | #3:186 #4:174 #5:162 #7:147 #9:135 |
総重量(g) | #3:282 #4:285 #5:287 #7:291 #9:295 ※ゼクシオ MP1300 カーボンシャフト(R)着用時 |
シャフト | ゼクシオ MP1300 カーボンシャフト(R2/R/SR/S) |
Fairway Arms AKA【オノフ】
オノフの「Fairway Arms AKA」は、「全芯主義」がキャッチフレーズのフェアウェイウッドです。
クラウンを肉薄化して低重心化を図りつつ、番手別にアベレージゴルファーのスイングにヘッドの重心を最適化しています。深い重心深度と大きな重心アングルによって、高弾道でつかまったショットを実現可能です。
また、ソールには2本のレールが配置されており、ダフっても刺さらず、レール方向に抜ける挙動を生み出します。オートマチックにやさしく、高弾道なショットを打ちたい方におすすめです。
モデル名 | Fairway Arms AKA |
メーカー | ONOFF(オノフ) |
発売日 | 2024年3月 |
ロフト角(度) | #3:15.0 #5:18.0 #7:21.0 |
ライ角(度) | #3:58.0 #5:58.5 #7:59.0 |
長さ(インチ) | #3:43.25 #5:42.5 #7:41.75 ※SMOOTH KICK MP-524F(R/SR/S)装着時/60度法 |
ヘッド体積(cc) | #3:182 #5:168 #7:162 |
総重量(g) | #3:306 #5:311 #7:317 ※SMOOTH KICK MP-524F(SR)装着時 |
シャフト | SMOOTH KICK MP-524F LABOSPEC HASHIRI:30 LABOSPEC HASHIRI:f30(R/S) LABOSPEC HASHIRI:50 CBT LABOSPEC HASHIRI:60 CBT LABOSPEC SHINARI:50 CBT(S) LABOSPEC SHINARI:60 CBT(S) LABOSPEC TATAKI:30 LABOSPEC TATAKI:f50(SR/S) LABOSPEC TATAKI:40(SR/S) LABOSPEC TATAKI:50 CBT(S) LABOSPEC TATAKI:60 CBT(S) |
INPRES DRIVESTAR フェアウェイウッド【ヤマハ】
ヤマハの「INPRES DRIVESTAR フェアウェイウッド」は、高い飛距離性能が特徴のモデルです。
偏肉設計によってフェース下部を肉薄化し、実際にボールが当たる部分の反発性能を高めています。また、カーボンクラウンの採用によって生まれた余剰重量を活用し、低重心化を実現。5番と7番はロフト角がやや小さく設計されており、少しでも遠くに飛ばしたいゴルファーにもおすすめです。
慣性モーメントが高く、やさしさを発揮しますが、形状は正統派であり、アドレス時の違和感も抑えられています。
モデル名 | INPRES DRIVESTAR フェアウェイウッド |
メーカー | YAMAHA(ヤマハ) |
発売日 | 2024年9月 |
ロフト角(度) | #3:15.0 #5:17.0 #7:19.0 |
ライ角(度) | #3:58.0 #5:58.5 #7:59.0 |
長さ(インチ) | #3:43.5 #5:42.75 #7:42.25 |
ヘッド体積(cc) | – |
総重量(g) | #3:295 #5:300 #7:304 ※SPEEDER NX for Yamaha M-425F(SR)装着時 |
シャフト | SPEEDER NX for Yamaha M-425F(R/SR/S) |
BX2HT フェアウェイウッド【ブリヂストン】
ブリヂストンの「BX2HT フェアウェイウッド」は、つかまりが良く、高弾道なショットを実現できるフェアウェイウッドです。
カーボン部分を拡大して低重心化を図り、安定した高弾道ショットを実現します。また、クラウンからトゥ側までカーボンを拡大し、ヒール部分にはウェイトを配置したことで、つかまりの良さを発揮します。
さらに、サスペンションコアの採用によってトゥ・ヒールの反発性能や許容性が向上。ヘッドシェイプは構えやすく、アドレス感の向上を図るリーディング形状が採用されています。
モデル名 | BX2HT フェアウェイウッド |
メーカー | BRIDGESTONE(ブリヂストン) |
発売日 | 2025年9月 |
ロフト角(度) | #3:15.0 #5:18.0 #7:21.0 |
ライ角(度) | #3:58.0 #5:58.5 #7:59.0 |
長さ(インチ) | #3:43.0 #5:42.5 #7:42.0 ※Diamana BS50Ⅱ装着時 |
ヘッド体積(cc) | #3:188 #5:164 #7:139 |
総重量(g) | #3:312 #5:316 #7:320 ※Diamana BS50Ⅱ(R)装着時 |
シャフト | Diamana BS50Ⅱ(R/SR/S) SPEEDER NX BS50w(S) TENSEI PRO BLACK 1K CORE 50 SPEEDER NX GOLD 50 |
DS-ADAPT MAX Fairway【コブラ】
コブラの「DS-ADAPT MAX Fairway」は、シリーズ中最も寛容性が高く、ハイドローなショットを打ちやすい設計のフェアウェイウッドです。
バック・ヒールエリアに内部ウェイトを配置し、優れたドローバイアス設計と安定性、許容性を実現しています。また、「H.O.T.フェーステクノロジー」を採用した大型の鍛造フェースは、高いたわみ性能を発揮します。
さらに、ロフト角とライ角を計33通りに調整できる点も特徴です。調整可能なバックウェイトとヒールウェイトも相まって、個々のスイングや理想とする弾道に合わせてセッティングが可能です。
モデル名 | DS-ADAPT MAX Fairway |
メーカー | cobra(コブラ) |
発売日 | 2025年3月 |
ロフト角(度) | #3:15.5 #5:18.5 #7:21.5 #9:24.5 |
ライ角(度) | #3:58.5 #5:60.25 #7:61.0 #9:61.75 |
長さ(インチ) | – |
ヘッド体積(cc) | #3:177 #5:164 #7:162 #9:160 |
総重量(g) | – |
シャフト | フジクラ社製オリジナル SPEEDER NX for COBRA(R/SR/S) UST Mamiya社製オリジナル LIN-Q for COBRA(SR/S) |
ロイヤル フェアウェイウッド(2025)【マジェスティ】
マジェスティの「ロイヤル フェアウェイウッド(2025)」は、ターゲットに対してスクエアにアドレスを取りやすく、ショットはしっかりとつかまるフェース設計が特徴のフェアウェイウッドです。
飛距離と高い打ち出しを実現する高強度チタンや高比重タングステンが採用されており、高初速かつ深・低重心化を実現しました。また、フェアウェイウッドとしては珍しい4番が採用されており、「4番×7番」など、より柔軟なセッティングが可能です。
主にやさしさや飛距離性能を求めるシニア層や女性、ヘッドスピードに自信がない方におすすめの1本です。
モデル名 | ロイヤル フェアウェイウッド |
メーカー | MAJESTY(マジェスティ) |
発売日 | 2025年3月 |
ロフト角(度) | #3:15.0 #4:17.0 #5:19.0 #7:21.0 |
ライ角(度) | #3:58.0 #4:58.25 #5:58.5 #7:59.0 |
長さ(インチ) | #3:43.0 #4:42.75 #5:42.5 #7:42.0 |
ヘッド体積(cc) | #3:196 #4:181 #5:167 #7:152 |
総重量(g) | #3:295 #4:297 #5:298 #7:302 ※MJ Royale LV560B(SR)装着時 |
シャフト | MJ Royale LV560B(R/SR/S) |
やさしいフェアウェイウッド(FW)の4つのメリット
やさしいフェアウェイウッド(FW)には、以下のようなメリットがあります。
- 芯を外しても安定して飛距離を出せる
- 高弾道なショットを打ちやすい
- ストレートやドローボールを打ちやすい
- 軽量モデルなら非力な方でも爽快に振り切れる
ここでは、それぞれのメリットを詳しく解説します。
1.芯を外しても安定して飛距離を出せる
やさしいフェアウェイウッドを採用すれば、芯を外しても安定して飛距離を出すことができます。オフセンターヒット時でも高い慣性モーメントを発揮し、ヘッドがブレないモデルが多いためです。
慣性モーメント(MOI)とは
→ヘッドが物理的に回転しづらい度合いを示す値です。慣性モーメントが高いほど、打点がズレてもヘッドが回転しづらく、やさしいモデルといえます。
フェアウェイウッドを毎回確実に芯でとらえる難易度は非常に高いです。打点がズレても安定して飛んでくれるやさしいモデルであれば、初心者やアベレージゴルファーでもフェアウェイウッドを使いこなせるでしょう。

操作性を重視するアスリートモデルはヘッドが回転しやすく、ミスがそのままショットに影響するため注意が必要です!
2.高弾道なショットを打ちやすい
やさしいフェアウェイウッドには、初心者やヘッドスピードに自信がないゴルファーでも高弾道なショットを打ちやすいモデルが多いです。簡単にボールが上がるように重心位置が最適化されているためです。
一般的に、重心位置は深く、低いほど高弾道なショットを打ちやすくなります。重心が深い(ヘッドの後ろ側にある)と、インパクト時にフェースが上を向きやすく、打ち出し角は大きくなります。また、重心が低いと、重心よりも上部でインパクトしやすくなり、ギア効果でフェースが上を向く挙動となるのです。
「フェアウェイウッドがなかなか上がらない」と悩む方は、ボールが上がりやすいやさしいモデルがおすすめです。

一方、上級者モデルは重心位置が浅く、初心者にとって上がりにくいモデルが多いため注意が必要です!
3.ストレートやドローボールを打ちやすい
やさしいフェアウェイウッドは、ストレートやドローボールを打ちやすい点もメリットです。詳しい性能や弾道は、以下のようにモデルによって異なります。
- 慣性モーメントが高いモデル
→ミスヒット時にヘッドがブレにくく、ストレートなボールを打ちやすくなります。 - スイートスポットが広いモデル
→スイートスポットでボールを打ちやすくなり、極端に曲がることが少なくなります。 - 重心距離が短いモデル
→ダウンスイング時にヘッドが返りやすく、つかまったボールを打ちやすくなります。 - フェースアングルがフックフェースなモデル
→フェースが若干左を向いているため、つかまったボールを打ちやすくなります。
初心者やアマチュアゴルファーは、ショットの弾道が安定しない方が多いです。スライスで悩む方はドローバイアスモデル、左右に曲がる方はストレートのショットが出やすいモデルを選ぶと良いでしょう。
一方、上級者向けのモデルは、左へのミスを抑制する(スライスが出やすい)設計が多いため注意しましょう。

ゴルフ上級者は右よりも左のミスを怖がる傾向があり、フェードボールを理想としてマネジメントする方も多いためです!
4.軽量モデルなら非力な方でも爽快に振り切れる
やさしいフェアウェイウッドには、軽量モデルが展開されていることがあります。たとえば、キャロウェイやテーラーメイドの「MAX LITE」モデルや、ゼクシオのフェアウェイウッド、タイトリストの「○○1」などは軽量設計となっています。
軽量モデルを導入すれば、ヘッドスピードに自信がない方でも爽快にフィニッシュまで振り切ることが可能です。軽量なモデルを使えばヘッドスピードアップの効果も期待でき、ラウンド後半に疲労でスイングが崩れることも防げるでしょう。

軽量モデルを採用する場合、ほかの番手との重量のバランスも考慮しましょう!
やさしいフェアウェイウッド(FW)の3つのデメリット
複数のメリットがあるやさしいフェアウェイウッド(FW)の採用ですが、以下の3つのデメリットがあります。
- 操作性が低い傾向がある
- ボールが上がりすぎてしまう可能性がある
- つかまりすぎてしまう可能性がある
ここでは、それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
1.操作性が低い傾向がある
やさしいフェアウェイウッドは、フェードやドロー、高低差を打ち分ける「操作性」が低い傾向があります。
やさしいフェアウェイウッドはヘッドがブレにくい高慣性モーメントのモデルが多いです。ヘッドの開閉がしづらいことから、意図的にフェースをコントロールして思い通りの弾道でマネジメントするのは難しいため注意が必要です。
初心者やアベレージゴルファーにとっては大きな影響はありませんが、上級者やアスリートゴルファーにとってはデメリットと感じてしまうかもしれません。

一般的なアマチュアゴルファーの場合は、操作性よりも安定感のほうが優先されることが多いです!
2.ボールが上がりすぎてしまう可能性がある
ヘッドスピードが速いゴルファーがやさしいフェアウェイウッドを使うと、ボールが上がりすぎてしまう可能性があります。
やさしいフェアウェイウッドは、深・低重心化などによって高弾道なショットを実現できるモデルが多いです。非力なゴルファーでも十分に上がる設計のモデルをハードヒッターが使うと、過剰にボールが上がり、かえって飛距離が落ちてしまう恐れがあります。

スピン量が増えすぎると、「吹け上がり」のミスが出る可能性もあります!
また、ハードヒッターの初心者がやさしいモデルを購入したい場合、ロフト角が小さいモデルを使ったり、ユーティリティの採用を視野に入れたりすることをおすすめします。
3.つかまりすぎてしまう可能性がある
やさしいフェアウェイウッドを使うと、思ったよりつかまりすぎてしまう可能性があります。
やさしいフェアウェイウッドには、ドローバイアス設計のモデルが多くあります。また、ドローバイアス設計でなくても、慣性モーメントが高いモデルだと右に逃げるボールを打ちづらくなるため注意が必要です。
左へのミスを防止したい上級者にとって、思わぬミスが出てしまう原因となります。

左へのミスが怖い場合は、弾道調整機能が搭載されているモデルを選び、ライ角をフラット気味にするなどの対策がおすすめです!
やさしいフェアウェイウッド(FW)の選び方
やさしいフェアウェイウッド(FW)を選ぶ際は、特に以下の5つのポイントに着目しましょう。
- 番手・ロフト角
- ヘッド体積
- 重量
- シャフト
- その他ヘッドの性能
ここでは、それぞれのポイントを詳しく解説します。
1.番手・ロフト角
一言でフェアウェイウッドといっても、番手は3番や5番、7番などさまざまで、同じ番手でもロフト角が異なる場合があります。やさしいフェアウェイウッドを購入したい方は、ロフト角が大きめのモデルがおすすめです。

初めてフェアウェイウッドを導入する場合、5番や7番から使ってみるのが良いと思います!
ロフト角が小さいモデル(3番ウッドなど)は、以下のような理由から難易度が高い可能性があります。
- ロフト角が小さく、ボールが上がりにくい
- クラブが長く、芯でとらえにくい
- バックスピン量が少なく、サイドスピン量が増える可能性がある

実際、5番や7番は安定して打てても、3番は苦手としている方も多いです!
一度5番や7番を使ってみて、しっかりと打てていると感じた場合に3番といった別の番手を採用することを検討することをおすすめします。
▼おすすめの7番ウッドについてはこちら!
2.ヘッド体積
やさしいフェアウェイウッドを選ぶ際は、ヘッドサイズが大きめのモデルがおすすめです。
ヘッドサイズが大きいモデルは慣性モーメントが大きく、ミスに強い傾向があります。また、重心深度を深く設計できることから、ボールもやさしく上げやすいモデルが多いです。

一方、ヘッド体積が小さいフェアウェイウッドは、ヘッドの操作性が高い傾向があるといったメリットがあります!
ちなみに、ヘッド体積の目安は、5番ウッドで160~180cc前後です。
3.重量
やさしいフェアウェイウッドを選ぶ際は、クラブの重量にも着目しましょう。軽いモデルと重いモデルには、それぞれメリット・デメリットがあります。
主なメリット | 主なデメリット | |
軽いモデル | ・ヘッドスピードアップが期待できる ・ラウンド後半でも疲れでスイングが崩れない可能性がある | ・ボールに伝わるエネルギー量が小さくなる ・過度に軽いと手打ちになる可能性がある |
重いモデル | ・軽いヘッドよりもボールに伝わるエネルギー量が多い ・クラブの重さを利用して体全体を使ったスイングをしやすい | ・重すぎるとヘッドスピードダウンにつながる恐れがある ・クラブを振りきれず、安定性が下がる恐れがある |
メリット・デメリットを踏まえ、バランスの良い重量のモデルを選びましょう。
また、フェアウェイウッドの重量は、大きく「ヘッド重量」と「シャフト重量」に分けられます。総重量が同じでも、ヘッド重量が重ければクラブ全体が重く感じ、ヘッド重量が軽ければクラブ全体が軽く感じる傾向があります。
加えて、シャフトを複数種類から選べる場合は、シャフトで重量調整が可能です。
4.シャフト
フェアウェイウッドに装着するシャフトは、自分のヘッドスピードに適したものを選びましょう。メーカーや個々のスイングによって異なりますが、ヘッドスピードとシャフトフレックスの目安は、以下のとおりです。
ドライバーのヘッドスピード | ゴルファーのレベル | シャフトの硬さ |
~34 | 一般的な女性 | L |
31~37 | 一般的な女性 シニア男性 など | A |
35~40 | シニア男性 上級者の女性 など | R |
38~44 | 上級者の女性 一般的な男性 など | SR |
41~50 | 一般的な男性 力のある男性 など | S |
48~ | 力のある男性 ドラコン選手 など | X |
シャフトが硬すぎるとしなりを活かせず、ボールが上がらなかったり、飛距離が下がったりする恐れがあります。一方、シャフトが過度に柔らかいと、ショットが安定しなくなる原因となるので要注意です。

もっとシャフトにこだわりたい方は、キックポイント(シャフトが最もしなる位置)なども確認してみましょう!
5.その他ヘッドの性能
その他、以下のようなヘッドの性能を確認しましょう。
- ライ角
→ライ角が大きいアップライト設計だと、つかまったボールが出やすくなります。 - 重心位置
→深・低重心ならボールが上がりやすくなります。 - 重心距離
→重心距離が短ければ、ダウンスイング時にフェースが返り、ボールをつかまえやすくなります。 - 慣性モーメント
→慣性モーメントが高ければヘッドがブレず、直進性が高いショットを打ちやすいです。 - 反発性能
→反発性能が高ければ初速が速くなる傾向があります。 - フェースアングル
→フックフェースであればつかまったショットを打ちやすくなります。 - その他、ヘッドの性能(独自技術など)
→各モデルの公式サイトに記載されています。

これらの要素を総合的に考慮し、自分にピッタリの1本を見つけましょう!
まとめ│やさしいフェアウェイウッド(FW)でスコアアップを実現しよう!
一言でフェアウェイウッドといっても多岐にわたるモデルが開発されています。自分が思い描くショットを打つためには、スイングやヘッドスピードに適したクラブを選ぶことが大切です。
そして、ゴルフ初心者やアベレージゴルファーには、やさしいフェアウェイウッドも非常に有力です。ボールが上がりやすく、ミスが出にくいモデルであれば、長めのミドルホールやロングのセカンドショットで距離を稼ぐことができ、バーディーチャンスやパーチャンスが増える要因となるでしょう。

この記事では、やさしいフェアウェイウッドおすすめ10モデルを紹介したため、ぜひ参考にしてください!
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