最初からおすすめの短尺ドライバーをチェックしたい方は「こちら」からジャンプできます!
「おすすめの短尺ドライバーは?」
「短尺ドライバーを採用するメリット・デメリットは?」
このようにお考えの方に向けて、本記事では短尺ドライバーおすすめ10選やメリット・デメリット、選び方のポイントなどを解説します。
短尺ドライバーの採用によってミート率や安定性の向上、心理的な安心感などにつながる効果が期待できます。結果的に、ドライバーショットの飛距離アップやOBの防止を実現でき、スコアアップに貢献するでしょう。
ただし、純正の短尺モデルは決して多くなく、ヘッドスピードの低下を招く恐れがあるなどの注意点もあります。短尺ドライバーのメリット・デメリットや代表的なモデルを確認し、
「短尺ドライバーを使うべきか」
「自分にピッタリのモデルはどれか」
を判断しましょう。

この記事では、純正で短尺設計のモデルを中古品を含めてご紹介するため、ぜひご覧ください!
短尺ドライバーとは?
「短尺ドライバー」とは、通常のモデルよりもシャフトが短いドライバーを指します。明確な定義はありませんが、シャフトが44.0インチ以下のモデルを短尺ドライバーと考える方が多いようです。

ちなみに、一般的なメンズ用のドライバーは45.0~45.5インチ程度のモデルが主流です!
短尺ドライバーを採用する最大のメリットは、「ボールを芯でとらえやすくなる」ことです。ミート率の向上や左右へのミスの軽減につながり、飛距離アップやOBの減少の効果が期待できます。
ただし、スイング時の遠心力の低下によってヘッドスピードが下がる恐れがあり、純正モデルで短尺設計のドライバーは決して多くはありません。
「自分は通常のドライバーと短尺ドライバーのどちらが向いているか」
「短尺ドライバーはどうやって手に入れるか」
をしっかりと判断することが大切です。

この記事では、純正モデルで短尺設計のドライバーをご紹介しています!
短尺ドライバーの採用実績がある代表的なプロゴルファー
短尺ドライバーは、一部のプロゴルファーにも採用されています。過去を含め、短尺ドライバーの採用実績がある代表的なプロゴルファーは、以下のとおりです。
- リッキー・ファウラー選手(43.5インチ)
- ジミー・ウォーカー選手(42.0インチ)
- 石川遼選手(43.5インチ)
- ジャスティン・トーマス選手(44.25インチ)
短尺ドライバーは決してメジャーな選択肢ではありません。しかし、世界レベルのプロゴルファーが採用した実績が少なくないことから、検討の余地は十分にあるでしょう。
短尺ドライバーを手に入れる3つの方法
短尺ドライバーを手に入れる代表的な方法は、以下の3つです。
- 既製品を購入する
- シャフトカットを行う
- グリップを短く持つ
ここでは、それぞれの方法について詳しく解説します。
1.既製品を購入する
以下のように、最初から短いシャフトが装着されている商品を購入する方法があります。
- 純正モデルが短尺設計のドライバー
- カスタム対応が可能なドライバー
- 短尺シャフトが装着されている中古品
通常のドライバーと比べて、純正で短尺設計のドライバーはそこまで多くはありません。短尺設計の既製品を購入するとなると、クラブ選びの選択肢が若干狭まってしまいます。
ただ、後述している「シャフトカット」などと比べて、手間がかからない点は大きなメリットです。「ドライバーを購入してそのまま使いたい」と考える方にはピッタリです。

既製品を探すのはなかなか大変なので、この記事で紹介しているおすすめ10モデルを参考にしてください!
2.シャフトカットを行う
通常の長さのドライバーをシャフトカットして、短尺ドライバーとして使用する方法も有力です。
シャフトカットを行えば、あらゆるドライバーを短尺ドライバーとして使用でき、より幅広い選択肢からクラブ選びが可能となります。
ただし、基本的にはゴルフショップや工房への依頼が必要であり、自分で切る場合は失敗のリスクや工具を購入するコストがかかります。また、クラブのバランスやフレックスが変わる可能性がある点にも注意が必要です。
「やっぱり切らなければよかった」と後悔しないためにも、本当にシャフトカットすべきかを慎重に判断しましょう。
▼シャフトカットについて詳しくはこちら!
3.グリップを短く持つ
短尺ドライバーを手に入れる方法ではありませんが、グリップを短く握ることで短尺ドライバーに近い効果を得られます。
グリップを短く握る最大のメリットは、短尺ドライバーが自分に合っているかを気軽に試せる点です。自分には合っていないと判断したらすぐにグリップを戻すことができ、向いていると感じたらシャフトカットや短尺ドライバーの購入に踏み切れます。
ただし、厳密にいえば、シャフトカットと比較してシャフトの重さや硬さに違いが生じます。完全にシャフトカットと同じ効果を得られるわけではない点に注意しましょう。
▼ドライバーを短く持つメリット・デメリットについて詳しくはこちら!
短尺ドライバーおすすめ10選【中古モデルあり】
短尺ドライバーのおすすめ10モデルは、以下のとおりです。
- egg 44 ドライバー【プロギア】
- RMX VD/M ドライバー Steady Version【ヤマハ】
- WILD D MAX【ワークスゴルフ】
- Ji+S ドライバー【ワンサイダー】
- DS-ADAPT X Tour Length Driver【コブラ】
- RCスター ドライバー【ロイヤルコレクション】
- UFO AIR DD by POWER TORNADO【キャスコ】
- 300 MINI ドライバー【テーラーメイド】
- ELYTE MINIドライバー【キャロウェイ】
- maruman SHUTTLE ドライバー【マジェスティ】
ここでは、各モデルの特徴を詳しく解説します。
egg 44 ドライバー【プロギア】
プロギアの「egg 44 ドライバー」は、シャフトレングス44.5インチが採用されているモデルです。プロギアの調査によれば、ヘッドスピードとミート率の変化を考慮すると最も飛ばせる長さが44.5インチ(ヘッドスピード40m/sの場合)であり、飛距離アップ効果が期待できます。
また、重量が208gと重めのヘッドが採用されており、インパクト効率の向上に成功。さらに、低・深重心設計により高打ち出し低スピン弾道を実現できます。
ロフト角によってもヘッド設計が異なり、9.5度は叩ける設計、10.5はやさしくつかまる設計となっています。2021年モデルということもあり、中古市場でも多く見られるようになりました。
モデル | egg 44 ドライバー |
メーカー | PRGR(プロギア) |
ロフト角(度) | 9.5 10.5 |
ライ角(度) | 59.5 |
ヘッド体積(cc) | 460 |
長さ(インチ) | 44.5 |
総重量(g) | 301 ※M-40 (SR)装着時の場合 |
シャフト | オリジナルカーボンシャフト(R/SR/S) |
発売日 | 2021年11月 |
RMX VD/M ドライバー Steady Version【ヤマハ】
ヤマハの「RMX VD/M ドライバー Steady Version」は、43.5インチの短尺シャフトと460ccの大型ヘッドで高いミート率を実現できるモデルです。
ヘッド重量は210gと重めであり、安定したスイングを可能にします。
また、ロフト角を±1.0度/±2.0度、ライ角を58.0-61.0度に調整できる点も魅力です。スライドウェイトで重心深度も調整できるため、個々のスイングやコンディションに合わせて理想の弾道を実現できるでしょう。
モデル | RMX VD/M ドライバー Steady Version |
メーカー | YAMAHA(ヤマハ) |
ロフト角(度) | 9.5(±1.0/±2.0) 10.5(±1.0/±2.0) |
ライ角(度) | 58(STD)-61(UPRT) |
ヘッド体積(cc) | 460 |
長さ(インチ) | 43.5 |
総重量(g) | 310.5 ※TENSEI TR(SR)の場合 |
シャフト | TENSEI TR(R/SR/S) ※R/SRはロフト角10.5度のみ |
発売日 | 2024年11月 |
WILD D MAX【ワークスゴルフ】
ワークスゴルフの「WILD D MAX」は、標準長さ43.75インチの短尺ドライバーです。カスタムモデルであり、シャフト長さは41.0-47.0インチから選択できます。
フェースの強度を保ちつつ、バネによる反発力強化に成功した「ソリッドスプリングフェース」が特徴のひとつです。また、可変式スリーブが採用されており、ロフト角を±0.5/±0.75/±1.0、ライ角を56.5-58.5に調整できます。
ワークスゴルフでは高反発ドライバーが多く展開されていますが、本モデルはSLE適合モデルです。
モデル | WILD D MAX |
メーカー | WORKS GOLF(ワークスゴルフ) |
ロフト角(度) | 10.5(±0.5/±0.75/±1.0) |
ライ角(度) | 56.5-58.5 |
ヘッド体積(cc) | 460 |
長さ(インチ) | 41.0 42.0 43.0 43.5 43.75(標準長さ) 44.0 44.5 45.0 45.25 45.5 45.75 46.0 47.0 |
総重量(g) | 298 ※Vspec-αⅢ(43.75インチ)装着時の場合 |
シャフト | カスタムモデル |
発売日 | – |
Ji+S ドライバー【ワンサイダー】
「Ji+S ドライバー」は、つるやゴルフのオリジナルブランド「ワンサイダー」から発売されている短尺ドライバーです。長さは43.5インチと短く、ミート率の向上が期待できます。
アップライト形状のフックフェースの採用により、つかまりやすさを向上。さらに、トゥ側にフェースを拡大し、トップラインはストレートに見えることで、構えやすさも両立しています。
また、重量配分の最適化により低重心設計を実現し、高弾道なショットを打ちやすい点もポイントです。
モデル | Ji+S ドライバー |
メーカー | ONESIDER(ワンサイダー) |
ロフト角(度) | 10.5 |
ライ角(度) | 60.5 |
ヘッド体積(cc) | 455 |
長さ(インチ) | 43.5 |
総重量(g) | 305 ※Diamana FOR OS 50(R)の場合 |
シャフト | Diamana FOR OS 50(R/S) |
発売日 | – |
DS-ADAPT X Tour Length Driver【コブラ】
コブラの「DS-ADAPT X Tour Length Driver」は、「DS-ADAPT X ドライバー」のツアーレングスモデルであり、短めの44.5インチに設計されています。
ロフト角とライ角を33段階に調整できる点が特徴のひとつで、スイングやイメージに合わせて最適な弾道を実現できます。さらに、打ち出し角とスピン調整が可能なウェイトが搭載されている点もポイントです。
また、フェースには「HOT フェース テクノロジー」が採用されており、フェース中心とその周辺でのインパクト時に高い反発性能を発揮します。
モデル | DS-ADAPT X Tour Length Driver |
メーカー | cobra(コブラ) |
ロフト角(度) | 9.0(7.0-11.0) 10.5(8.5-12.5) |
ライ角(度) | 9.0:57.0(55.0-59.0) 10.5:58.0(56.0-60.0) |
ヘッド体積(cc) | 460 |
長さ(インチ) | 44.5 |
総重量(g) | – |
シャフト | True Temper Denali Black 60(S/X) Fujikura Pro Black 60(S) True Temper Denali Blue 60(R/S) MCA Tensei AV Blue 60(R) True Temper Denali Red 50(A) |
発売日 | 2025年3月 |
RCスター ドライバー【ロイヤルコレクション】
ロイヤルコレクションの「RCスター ドライバー」は、標準長さ44.5インチの短尺モデルです。フェース体積は430cc、フェース高さは48mmのシャローフェース設計であり、アドレス時の安心感を得られます。
また、可変式スリーブが搭載されており、ロフト角を-1~+1度、ライ角を0~+2度まで調整可能です。鍛造カップフェースの採用によってスイートスポットの拡大にも成功しました。
2017年モデルであり、現在は中古市場での購入が基本です。1万円台前半の商品を多く見られるため、費用を抑えて購入したい方にもおすすめです。
モデル | RCスター ドライバー |
メーカー | ロイヤルコレクション |
ロフト角(度) | 9.5(-1~+1) 10.5(-1~+1) |
ライ角(度) | 59.5(0~+2) |
ヘッド体積(cc) | 430 |
長さ(インチ) | 44.5 |
総重量(g) | – |
シャフト | RCスター 専用カーボン(R/SR/S) |
発売日 | 2017年9月 |
UFO AIR DD by POWER TORNADO【キャスコ】
キャスコの「UFO AIR DD by POWER TORNADO」は、「ティーショットが安定しない」「曲がってしまう」のお悩みの方向けのドライバーです。キャスコの調査によれば、92%の確率でセカンドショットをピンが狙える位置に打てるという結果があります。
シャフトは43インチ台の短尺設計であり、ヘッド体積は330ccと小さめです。ただ、一般的なドライバー相当の投影面積があることから、アドレス時には安心感を得られます。
また、ヘッドから飛び出した「ユニバーサルウィング」によって、深重心+重心角大を実現。高い打ち出し角と安定した方向性を実現できます。
モデル | UFO AIR DD by POWER TORNADO |
メーカー | kasco(キャスコ) |
ロフト角(度) | 10.5 |
ライ角(度) | 59.0 |
ヘッド体積(cc) | 330 |
長さ(インチ) | Falcon shaft AIR:37.75 ATTAS EZ 370:43.125 |
総重量(g) | 317 ※Falcon shaft AIR(S)の場合 |
シャフト | Falcon shaft for DD(R/S) ATTAS EZ 370(65-S) |
発売日 | 2024年3月 |
300 MINI ドライバー【テーラーメイド】
テーラーメイドの「300 MINI ドライバー」は、ヘッド体積307ccの小型ドライバーです。
ヘッドが小型ながらも低・深重心化することで、強弾道なショットを実現できます。また、テーラーメイドの独自技術「ツイストフェース」により、寛容性を向上させ、直進性のあるショットを打ちやすくなっています。
小型ヘッドであることで地面からでも打ちやすく、ドライバー兼2番ウッドのような形でセッティングするのもおすすめです。2025年9月現在、300 MINI ドライバーは中古モデルが主となっています。
モデル | 300 MINI ドライバー |
メーカー | TaylorMade(テーラーメイド) |
ロフト角(度) | 11.5 |
ライ角(度) | 56.0 |
ヘッド体積(cc) | 307 |
長さ(インチ) | 43.75 |
総重量(g) | 約315 ※TENSEI SILVER TM50 MD(SR)の場合 |
シャフト | TENSEI SILVER TM50 MD(SR/S) |
発売日 | 2021年7月 |
ELYTE MINIドライバー【キャロウェイ】
キャロェイの「ELYTE MINIドライバー」は、2025年モデル「ELYTEシリーズ」の小型ヘッドモデルです。ロフト角は11.5度と13.5度から選択でき、クラブ長さは43.5インチとなっています。
従来モデルと比べてフェースのコントロールポイントが大幅に増加し、空気抵抗の少ない形状でヘッドスピードアップも期待できます。
また、ヘッドの後端にウェイトポートが3箇所設置されており、装着場所を入れ替えることで弾道の打ち分けが可能です。ロフト角とライ角を調整できる弾道調整機能も搭載されており、イメージ通りのショットに近づけるでしょう。
モデル | ELYTE MINIドライバー |
メーカー | Callaway(キャロウェイ) |
ロフト角(度) | 11.5 13.5 |
ライ角(度) | 57.0 |
ヘッド体積(cc) | 340 |
長さ(インチ) | 43.5 |
総重量(g) | 約325 ※TENSEI GREEN 60 for Callaway(SR)の場合 |
シャフト | TENSEI GREEN 60 for Callaway(SR/S) VENTUS GREEN 50 for Callaway(SR/S) |
発売日 | 2025年4月 |
maruman SHUTTLE ドライバー【マジェスティ】
マジェスティの「maruman SHUTTLE ドライバー」は、44.5インチの短尺設計モデルです。
最適化された重心設計の大型ヘッドにより、低スピン化による飛距離アップや安定性の向上が期待できます。また、ツートーンのクラウンはターゲット方向にスクエアに構える手助けとなります。
また、上下3方向、左右4方向のラジアルビームと7角形のスターリングにより、フェース全体のたわみを最適化。安定した反発性能を実現します。
モデル | maruman SHUTTLE ドライバー |
メーカー | Majesty(マジェスティ) |
ロフト角(度) | 9.5 10.5 |
ライ角(度) | 59.5 |
ヘッド体積(cc) | 460 |
長さ(インチ) | 44.5 |
総重量(g) | 292 ※IMPACT FIT m230(SR)の場合 |
シャフト | IMPACT FIT m230 FUBUKI SG200 |
発売日 | 2022年10月 |
短尺ドライバーを採用する4つのメリット
短尺ドライバーを採用する主なメリットは、以下の4つです。
- ミート率が向上する
- ショットに安定性が生まれる
- クラブが振りやすくなるケースがある
- 心理的な安心感が生まれる
ここでは、それぞれのメリットを詳しく解説します。
1.ミート率が向上する
短尺ドライバーの採用によってミート率が向上する効果が期待できます。
ミート率とは
→ヘッドの力をどれだけボールに伝えられているかを表す値
計算式:ボールの初速÷ヘッドスピード
ミート率は高いほど良い値であり、アマチュアゴルファーの場合1.30~1.35程度が平均です。一方、プロゴルファーのミート率は1.45~1.50程度となります。
ヘッドスピードが同じであれば、ミート率が高いほうが飛距離は伸びます。
そして、ミート率を高めるには、「いかにボールを芯でとらえるか」が重要です。短尺ドライバーを使うと、体とボールの距離が近くなり、芯でインパクトしやすくなります。

ロングアイアンよりショートアイアンのほうがナイスショットしやすいのに似た原理です!
つまり、短尺ドライバーの採用によってミート率を高められれば、飛距離アップ効果を期待できるのです。
2.ショットに安定性が生まれる
短尺ドライバーを採用すると、以下のような理由からショットに安定性が生まれる可能性があります。
- フェースの過剰な開閉を抑えやすく、左右への曲がり幅が減る
- ボールを芯で打ちやすい分、チョロやテンプラになりづらい
- クラブが短い分、振り遅れのミスが軽減される
つまり、通常のドライバーよりもショットをフェアウェイに置きやすいといえます。ライの良い状態からセカンドショットを打ちやすくなり、バーディチャンスやパーチャンスが増える効果が期待できます。
3.クラブが振りやすくなるケースがある
短尺ドライバーの導入により、クラブが振りやすくなる効果が期待できます。具体的な理由は以下のとおりです。
- 総重量が同じなら、クラブが軽く感じやすい
- スイングアークが小さくなり、スイングがコンパクトになる

ただし、純正モデルが短尺設計の場合は、仕様でクラブバランスやシャフト重量が調整されている場合があります!
体の動きがスムーズにクラブに伝わり、イメージ通りのフォロースルーを実現できたり、安定性が向上したりする可能性があります。
4.心理的な安心感が生まれる
短尺ドライバーを使うことで、「芯で打てる」という心理的な安心感が生まれる要因となりなります。
多くの方は、「長いクラブ=難しい」とイメージしています。最もクラブが長いドライバーに苦手意識を持つ方は少なくなく、心理的な不安がショットに現れてしまうことがあります。

ショートアイアンは自信を持って振れるのに、ロングアイアンはうまく打てる自信がないのと似ていますね!
短尺ドライバーを導入し、「普通のドライバーより短くて簡単」という意識が生まれれば、自信を持ってティーショットに臨めます。ゴルフはメンタルが結果を左右するスポーツであるため、心理的な安心感が生まれることでナイスショットを実現しやすくなるでしょう。
短尺ドライバーを採用する3つのデメリット
さまざまなメリットがある短尺ドライバーですが、以下のようなデメリットもあります。
- ヘッドスピードが下がる恐れがある
- ボールが上がりにくくなる恐れがある
- モデル数が少ない
ここでは、各デメリットについて詳しく解説します。
1.ヘッドスピードが下がる恐れがある
短尺ドライバーを使うと、一般的なドライバーと比べて遠心力を活かせず、ヘッドスピードが下がる可能性があります。一般的に、シャフトが1インチ短くなると、ヘッドスピードが1m/s程度落ちるといわれています。
ヘッドスピードが下がると、ミート率が同じ場合の飛距離が低下するため注意が必要です。

ただし、長いクラブは芯で打つのが難しく、ミート率を維持する難易度が高いため、必ずしも飛距離が落ちるとはいえません!
2.ボールが上がりにくくなる恐れがある
短尺ドライバーを採用すると、以下の理由からボールが上がりにくくなる恐れがあります。
- シャフトのしなりが小さくなる
- ヘッドスピードが落ちやすい
シャフトがしならないと、インパクト時にヘッドが上に動く力が減ります。また、ヘッドスピードが落ちると、ボールを上げるために必要な力をボールに伝えられない可能性があるため要注意です。
純正モデルの場合は、シャフトのしなりまで加味されているケースがあります。しかし、シャフトカットする場合は、もともとの弾道よりも低くなってしまう可能性があるため特に注意しましょう。
あまりに弾道が低くなってしまう場合、鉛でヘッドの重心位置を調整するなどの対策が求められます。
3.モデル数が少ない
純正モデルで短尺設計のドライバーはそこまで多くはありません。純正モデルの短尺ドライバーを購入したい場合、通常のドライバーよりもクラブ選びの選択肢が狭まってしまいます。
短尺ドライバーを手に入れる方法は、以下のようにいくつか存在します。
- 既製品の購入(純正モデル / カスタムクラブ / 中古品)
- シャフトカット
幅広い選択肢からクラブを選びたい場合は、既製品の購入を含め、複数の方法を視野に入れると良いでしょう。
短尺ドライバーの飛距離は?
短尺ドライバーには、飛距離が伸びる要素と落ちる要素の両方が存在します。
まず、短尺ドライバーを使用すると芯でボールを打ちやすくなり、ミート率向上の効果が期待できます。ヘッドの力を効率良くボールに伝えられ、飛距離アップにつながる例があります。また、左右の曲がり幅が減ることで、ターゲット方向への飛距離が伸びるケースもあるでしょう。
一方、短尺ドライバーを使うとヘッドスピードが低下する恐れがあります。ヘッドスピードが落ちると、ミート率が同じであれば飛距離ダウンの原因となります。
一言でいうのは難しいですが、飛距離が伸びるゴルファーと落ちるゴルファーの特徴は、以下のように大別できるでしょう。
- 通常のドライバーではなかなか芯で打てず、ミート率が低い方
→短尺ドライバーを使うと、ミート率アップや左右への曲がり幅の減少により飛距離が伸びる可能性があります。 - 通常のドライバーでも安定してしっかりと芯で打つことができる方
→ヘッドスピードが低下する分、やや飛距離が落ちる可能性があります。
ヘッドスピードの変化とミート率の変化を加味し、どちらが飛ぶかを判断しましょう。

スコアアップを目指す場合、飛距離だけでなくショットの安定性にも着目することが大切です!
短尺ドライバーを選ぶ際の5つのポイント
短尺ドライバーを購入する際は、以下のポイントを考慮してクラブを選びましょう。
- シャフトの長さ
- ヘッド重量
- ヘッド体積
- シャフトフレックス
- その他ヘッドの性能
ここでは、それぞれのポイントを詳しく解説します。
1.シャフトの長さ
一言で短尺ドライバーといっても、シャフトの長さは42.0~44.5インチなどさまざまです。
基本的には、シャフトが短くなるほど体とボールの距離が近づき、芯でインパクトしやすくなります。一方、シャフトが短くなると、ヘッドスピードが落ちやすくなるため、ミート率とヘッドスピードのバランスを考慮して適切な長さを選ぶことが大切です。

ちなみに、3番ウッドの長さが43.0インチ程度となっています!
2.ヘッド重量
短尺ドライバーを選ぶ際は、ヘッド重量にも着目しましょう。
ヘッド重量が同じでも、シャフトが短くなると、クラブバランスの関係からヘッドが軽く感じる傾向があります。クラブを買い替える際にもともとのモデルよりも軽量なヘッドを選んでしまうと、極端に軽く感じてしまう可能性がある点に留意しましょう。

ヘッドが軽く感じすぎる場合は、鉛を貼って調整するなどの方法もあります!
3.ヘッド体積
シャフトが短く設計されているモデルは、ヘッド体積が300~350cc前後の「ミニドライバー」であるケースがあります。

現在はルール上限となるヘッド体積460ccのモデルが主流です!
ミニドライバーは一般的なドライバーとは異なり、以下のような特性があります。
- 重心距離が短く、ヘッドを返しやすい
- オートマチックよりマニュアル寄りの操作性
- バックスピンを抑制しやすい
- 2番ウッドとしてフェアウェイから打てるモデルも存在する
シャフトの長さだけに着目して購入してしまうと、思うようなヘッド性能が発揮されない恐れがあるため注意しましょう。

この記事でいえば、テーラーメイドの「300 MINI」やキャロウェイの「ELYTE MINIドライバー」などが該当します!
▼ヘッド体積が小さいミニドライバーについて詳しくはこちら!
4.シャフトフレックス
見た目上のシャフトフレックスが同じでも、短尺ドライバーを使うとしなりにくくなり、体感的に硬く感じます。
そのため、あまりにハードなスペックのシャフトを装着すると、ボールが上がらなかったり、飛距離が落ちてしまったりする恐れがあります。

基本的には、普段使うシャフトと同じ、または若干柔らかいモデルを使うのがおすすめです!
5.その他ヘッドの性能
その他、以下のようなヘッドの性能を確認しましょう。
- ロフト角
- ライ角
- 重心位置
- 慣性モーメント
- 弾道調整機能の有無
- 各メーカー独自のテクノロジー

各モデルのホームページで最も詳しく記載されている部分ですね!
まとめ│短尺ドライバーで飛距離&安定性アップを実現しよう!
短尺ドライバーの採用によって、ミート率や安定性の向上、振りやすさや安心感の実現につながる効果が期待できます。結果的に、ティーショットをフェアウェイに置きやすくなり、バーディ・パーチャンスが増える要因となるでしょう。
ただし、ヘッドスピードが落ちる可能性があり、通常のドライバーと比べてモデル数も多くはありません。メリット・デメリットを考慮したうえで、「短尺ドライバーを採用すべきか」や「自分に合ったモデルはどれか」を判断しましょう。

まずは既製品の短尺ドライバーからチェックし、もっと幅広いモデルから選びたい場合はシャフトカットも視野に入れてみてはいかがでしょうか!
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