【体験談】子どもにゴルフの習い事・遊びがおすすめの理由とは|ジュニアゴルファー経験者が解説

基礎知識

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「子どもにゴルフの習い事をさせたい」
「ジュニアゴルフに本気で取り組むと高い?」

などと考えていますか。

ゴルフは20代や30代で始める方が多いですが、中には両親の協力の下で小・中学生から始める「ジュニアゴルファー」も存在します。

子どもの頃からゴルフを始めると、ゴルフを上達しやすいのはもちろん、メンタル面でも成長ができ、親子のコミュニケーションツールともなります。

しかし、他の習い事よりも経済的な負担が大きく、子ども視点・両親視点での注意点もあります。

そこで本記事では、ジュニアゴルファーを経験した筆者が、子どもにゴルフの習い事がおすすめの理由や、経済的な負担などについて紹介しているため、ぜひご覧ください。

ジュニアゴルファーとは

ジュニアゴルファーとは、一般的に「18歳以下(高校生以下)のゴルファー」を指します。

JGAのジュニアゴルファーは2012年頃まで右肩上がりで増加し続け、2016年時点で1万人以上の登録者が存在します。

JGAのジュニアゴルファーに登録していない、いわゆる「軽い遊びでゴルフに取り組むジュニアゴルファー」を含めると、さらに多いと予想できるでしょう。

また、一言でジュニアゴルファーといっても、以下のように取り組み方は様々です。

・小学校やそれ以前から親やレッスンプロにより指導を受けているゴルファー
・部活としてゴルフ部に所属しているゴルファー
・部活はないがジュニアの大会に参加しているゴルファー など

ちなみに筆者は「部活としてゴルフ部に所属しているゴルファー」でした。

子どもにゴルフの習い事・遊びがおすすめの理由・メリット

子どもの習い事や遊びでゴルフ」はあまり一般的な選択肢ではありませんが、メンタル面の成長やコミュニケーションに繋がる様々なメリットが存在します。

ここでは、子どもにゴルフの習い事・遊びがおすすめの理由を紹介します。

礼儀やマナーが身に付く

ゴルフは「紳士・淑女のスポーツ」と呼ばれるように、礼儀やマナーが重んじられるスポーツです。

ゴルフ場ではドレスコードを身に纏い、プレー中は自身のスコアだけでなく「同伴者に対する気遣い」も意識する必要があります。

また、両親の送迎には「お願いします」「ありがとうございました」、ゴルフ場や練習場のスタッフには「お疲れさまです」などの挨拶も自然と出てくるようになります。

ゴルフを習うと「ルールを守って周りに気遣った行動を取る」という意識を得られるため、日常生活においても礼儀や作法を重んじられるようになるのではないでしょうか。

<strong>筆者のコメント</strong>
筆者のコメント

意外と、子どもが社会に出てからも一生使える作法を学べる機会は少ないです。

私は部活でゴルフに取り組んでいたため、特に礼儀やマナーは重点的に学べました。

結果として円滑なコミュニケーションにも繋がっています。

親子3世代でも楽しめる

野球やサッカー、バスケットなど人気のスポーツは数多くありますが、親子が同じ土俵で競えるスポーツは決して多くありません。

一緒に野球やサッカーをするといっても「お父さんが子どもの先生になる」などのケースが多く、同じ条件の下で本気になって競える経験は中々できないのではないでしょうか。

その点、ゴルフは年齢や性別に限らず平等にプレーできる競技です。

また、選手寿命が長い点も特徴で、70~80歳でも現役でゴルフを楽しんでいる方は数多く存在します。

そのため、親子2世代もしくは親子3世代でプレーを楽しむこともできます。

小学校高学年や中学生になると、親子間でのコミュニケーションが難しくなる時期もあるでしょう。

その際も一緒にゴルフをプレーできれば、コミュニケーションの良い機会となり、大人になってからも大切な思い出となるのではないでしょうか。

<strong>筆者のコメント</strong>
筆者のコメント

私は父と祖父がゴルフ好きで、時々一緒にプレーをしています。

「ジュニアゴルファー」という肩書も珍しかったらしく、祖父からとても可愛がってもらった思い出があります。

メンタル面でも成長できる

ゴルフは使うクラブやマネジメントなど常に自分で選択を行うスポーツです。

風や残りの距離、自分自身のコンディションなどを総合的に踏まえて1つの決断を迫られ、その結果は全て自己責任となります。

また、ゴルフはミスのスポーツともいわれています。

プロでもないジュニアゴルファーは1ラウンドで何回もミスをして当然です。

感情をコントロールしてミスを受け入れ、どのようにリカバリーするかを自分で判断してスコアメイクを行うこととなるのです。

子どもうちから責任を持って1つの決断を行い、ミスをしても受け入れるという経験は中々できるものではありません。

この経験は私生活でも活かされ「様々な条件を総合的に判断して1つの意思決定を行う」「ミスをしても自分の責任と受け入れてその後の最善策を考える」といった意識に繋がるでしょう。

<strong>筆者のコメント</strong>
筆者のコメント

特に「ミスをしても感情的にならずに解決策を考える習慣」は社会に出ても自分を救ってくれました。

社会に出てからもコミュニケーションのきっかけとなる

社会に出てからのコミュニケーションのきっかけとなる点も大きなメリットと感じます。

現在は、一昔前のように企業内でのゴルフコンペなどを行っている会社は多くないように思われますが、それでも一回りも二回りも年上のゴルフ好きの方に気に入られる要因となるでしょう。

また「ジュニアゴルファー」という珍しい経歴が、話題の種となることも多々あります。

そこから学生時代の話やスポーツの話に発展しやすいので、初対面の方とも円滑にコミュニケーションが取れる要因となるのではないでしょうか。

<strong>筆者のコメント</strong>
筆者のコメント

私も「ゴルフ部に所属していた」という経歴が話の種になり、上司や初対面の方と盛り上がった経験が多々あります。

プロゴルファーを目指すなら早い方がいい

将来的にプロゴルファーを目指す場合は、ジュニア時代からゴルフのトレーニングを始めることは非常に重要な要素となります。

ゴルフは何歳からでも始められるスポーツですが、やはりスキルを習得する面では、幼少期から始める方が有利になるケースがほとんどです。

実際に石川遼選手は6歳から、松山英樹選手は4歳からゴルフを始めたといわれています。

もちろん、ある程度成長した後からゴルフを始めてプロゴルファーになった例もあるでしょう。

レッスンプロのカテゴリを含めると、大人になってからゴルフを始めたという例も少なからずあります。

それでも、プロゴルファーを目指すにあたって子どもの時からゴルフを始めることは、大きなアドバンテージになるといえます。

<strong>筆者のコメント</strong>
筆者のコメント

私も同年代のツアープロの知り合いが複数人いますが、ほぼ全員が小学校低学年や入学前からゴルフを始めているようでした。

子どもにゴルフの習い事・遊びをさせる注意点

子どもにゴルフを習わせることは、メリットだけではありません。

一部注意点も存在するため、事前に確認しましょう。

ここでは、子どもにゴルフの習い事・遊びをさせる注意点を子ども視点と親視点の両方から紹介します。

経済的な負担がある

親の視点で考えると、ゴルフは他のスポーツと比較して経済的な負担が大きいと考えられます。

ゴルフクラブやキャディバッグといった初期費用に加えて、日々の練習場のボール代やラウンド代、遠征費などもかかります。

もちろん、どのようにゴルフに取り組むかによって費用は大きく変わりますが、本気でゴルフに取り組むと仮定する場合は、年間50~100万円の費用が発生する可能性もあります。

子どものゴルフで発生する経済的な負担については、詳しく後述しています。

待ち時間が長い

子どもの年齢にもよりますが、ゴルフは「ラウンド時の待ち時間」や「練習での待ち時間」が長いです。

両親が練習やラウンドへの送迎をしている場合、手持ち無沙汰になってしまう可能性があるでしょう。

一緒にラウンドや練習を行う場合は問題ありませんが、子どもの送迎だけを担当している場合などには注意が必要です。

チームで成し遂げる経験は得られない

子どもの経験という視点で話を行う場合、チームで成し遂げる経験は得られないかもしれません

ゴルフ部に所属していた筆者の経験にはなりますが、基本的に部活内での交流は盛んではありませんでした。

もちろん一緒に集まって練習できる施設はありましたが、参加は強制でなく、プロを本気で目指すような子は帰宅して自分に合った環境で自主練習をしていたケースが多かったです。

また、筆者の場合は授業を夜まで受けていたため、全体の部活動には参加することなく、夜に自主練習を行っていました。

他のジュニアゴルファーに目を向けても、チーム内で一緒に取り組むというよりは個々の目標に向かって練習している人が多い印象でした。

加えて、ゴルフには団体戦があるものの、野球やサッカーのようなチームプレーは必要ないため、どうしてもチームで1つの目標に向かって成し遂げる経験には繋がりにくいといえるでしょう。

<strong>筆者のコメント</strong>
筆者のコメント

これはあくまでも筆者の経験に基づく話で、チームワークや交流を盛んに行うスクールや部活もあるかと思います。

もし「人間性の育成」といった面でゴルフを習わせたい場合は、他の習い事を一緒に経験するのも良いかもしれませんね。

指導に熱を入れすぎるのはおすすめしない

子どもにゴルフを習わせる際に注意が必要な点が「両親と子どもの温度感の違い」です。

ゴルフはお世辞にも「子どもに大人気のスポーツ」とはいえません。

おそらく、ジュニアゴルファーは両親の影響を受けてゴルフをしているケースが多いかと思います。

その際に「本気で上達してプロを目指してほしい両親」と「楽しいからゴルフをしている子ども」などの温度感になってしまうと、関係性の悪化に繋がる可能性が生じてしまいます。

そのため、子どもの目標や目的を踏まえて適度な距離感・温度感でコミュニケーションを取るのがよいかもしれません。

<strong>筆者のコメント</strong>
筆者のコメント

私の両親は「プロを目指してほしい」というよりも「人間性を磨いてほしい」という考えを持っていたようなので、一緒にゴルフを楽しめる関係を築けました。

子どものゴルフで発生する費用│お金持ちじゃなくても大丈夫?

ここでは、筆者の経験を基に、子どものゴルフで発生する費用の例をご紹介します。

もちろん、個々の目的や環境、取り組み方によって費用は変わる点に留意してください。

初期費用

ゴルフを始める際は、初期費用として以下のような道具が必要となります。

・ゴルフクラブ
・キャディバッグ
・ゴルフシューズ
・その他小物類

これらの道具の価格はピンキリですが、本気でゴルフを始めさせたい場合は5万円~15万円程度をイメージしておきましょう。

特に中学生や高校生など、大人と体格が変わらなくなると、大人用のクラブを使うこととなるため、費用は高額になりやすいです。

また、中古クラブを検討できるようであれば、もう少し費用は抑えられます。

他にも「まずは遊びから」などと考える場合は、クラブのレンタルもできるため、初期費用はほとんどかからないでしょう。

練習代

一般の打ちっぱなし場で練習を行う場合は、当然ボール代がかかります。

ボール単価や練習量、練習頻度によっても異なりますが、仮に「練習単価1,000円」「練習頻度週3回」と仮定すると、月額12,000~13,000円、年額144,000~156,000円程度となります。

筆者の場合は、1回あたりの練習で1,200円程度、打ちっぱなし場の利用は週5~6回であったため、月額28,800円、年額345,600円程度を要しました。

もちろん個々の練習頻度で大きく変わる部分なので、利用する練習場の料金と練習頻度からシミュレーションしてみましょう。

プレー代

ゴルフ場でのラウンド代は、実際にプレーする頻度にもよります。

1ラウンドの料金×年間のラウンド数」でシミュレーションしてみましょう。

当然親子でラウンドする場合は倍の料金がかかります。

しかし、JGAのジュニア会員や都道府県のゴルフ連盟に登録していると、プレーフィーの割引を受けられるケースがあります

詳細はJGAや都道府県のゴルフ連盟へ確認してください。

<strong>筆者のコメント</strong>
筆者のコメント

当時の話ですが、筆者の都道府県では1ラウンド3,000円+昼食代くらいでラウンドできた記憶があります。

レッスン費用

ゴルフレッスンを活用する場合は、レッスン費用もかかります。

レッスン費用は形態や利用頻度によっても異なりますが、月4回の集団レッスンで1~2万円程度が相場といえます。

ジュニアゴルファー向けのプランや、親子プランなどを有効活用できれば、よりお得かつ効率的に上達を目指せるでしょう。

また、都道府県のゴルフ連盟に所属すると、ジュニアスクールへの参加といった特典も得られます。

<strong>筆者のコメント</strong>
筆者のコメント

私は基本的に週1回マンツーマンレッスンを受けていました。

その他の費用

その他にも以下のような費用が発生します。

・交通費・遠征費
・消耗品の購入費
・JGA会員の年会費
など

ジュニアゴルフは何歳から始めるべき?

ジュニアゴルフを始める年齢は、目的によっても変わると思っています。

例えば、人間性の育成や趣味といった目的であれば、何歳から始めても問題ありません。

筆者もゴルフを始めたのは中学三年生(14~15歳)の時でしたが、ゴルフを通じたマナーや精神的な成長、コミュニケーション能力などは問題なく習得できたと思っています。

中高生からゴルフを始めても一般的には早い部類であり、レッスンプロやシングルゴルファーレベルは十分に目指せるでしょう。

一方で、プロゴルファーを目指すような場合は、少しでも早く始めた方がアドバンテージになると考えています。

実際にトッププロと呼ばれる人たちは、遅くても10歳くらいにはゴルフを始めているケースがほとんどです。

参考として、ゴルフレッスンは4歳くらいから入会できる場合もあり、JGAジュニア会員は満6歳から入会可能となっています。

また、小さい頃からゴルフ一本ではなく、他のスポーツにも触れさせながら身体作りを行っている方もいます。

参考:JGA ジュニア会員規則

おもちゃやパターマットを使ってゴルフに慣れさせることもおすすめ

小さい子どもにゴルフを始めさせたい場合は、おもちゃやパターマットなどを使ってゴルフに慣れさせることもおすすめです。

遊び感覚でゴルフに触れていれば、本気でゴルフに取り組む際もすんなりと慣れることができるでしょう。

子どものゴルフの習い事・部活ではレッスン・スクールを使うべき?

子どもの習い事や部活では、ゴルフレッスンの活用がおすすめです。

ゴルフレッスンの活用によって以下のようなメリットを得られます。

・自己流の癖が付く前に正しいスイングを覚えられる
・次のレッスンまでの宿題を得られるため自主練習の目標が明確になる
・同年代のゴルフ友達ができる

また、もちろん両親から教わるといった選択肢もあります。

<strong>筆者のコメント</strong>
筆者のコメント

親子プランなどを使って親子で上達を目指してもよいかもしれませんね。

ゴルフレッスンについては以下の記事で詳細に解説しているため、ぜひご覧ください。

まとめ

今回は子どもにゴルフを習わせるメリットや注意点、費用などを筆者の実体験を踏まえて紹介しました。

子ども頃からゴルフを始めると、スキル面以外にも様々なメリットを得られます。

しかし経済的な負担が発生し、目的によっても取り組み方が異なるため、今一度「どのようにゴルフに取り組んでほしいか」を整理してはいかがでしょうか。

現在はJGAジュニア会員やジュニアOKのゴルフレッスンなど、ジュニアゴルファーが効率的かつお得に上達できる環境が整っているため、これらの制度も積極的に活用してください。

この記事の著者
ゴルフシグナル編集部 渡邉

20代後半ゴルフ歴14年。学生時代は競技者としてプレーをしていました。皆さんのゴルフライフが少しでも充実する情報をお届けしたいです。

朝日新聞社・ベスティ・スカイAが運営する「golmicio(ゴルミーチョ)」のライターもしています。

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