効率的に飛ばせるドライバーのシャフトの長さとは|ルールや選び方、身長との関係性も紹介!

上達法 

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ドライバーのシャフトの長さは、ティーショットの飛距離や安定性に大きく影響する要因の1つです。

多くのモデルでは、ドライバーのシャフトの長さで45.5インチや45.75インチが採用されています。

しかし、個々のレベルやスイングタイプによっては短いシャフト、もしくは長いシャフトが適している可能性があります。

本記事では、ドライバーのシャフトの長さによるショットへの影響や、公式ルール、身長との関係性などを解説しています。

自分に合ったシャフトの長さを選べればティーショットの質が向上し、結果としてスコアアップを目指せるため、ぜひご覧ください。

一般的なドライバーのシャフトの長さ

一般的なドライバーのシャフトの長さは45.5インチ前後です。

実際に販売されているドライバーの長さも、45.5インチや45.75インチといったケースが多いです。

他方で、シャフトが長い長尺ドライバーや、シャフトが短い短尺ドライバーを採用しているゴルファーもいます

明確な定義はありませんが、ドライバーのシャフト長さは46.0インチ以上で長め(長尺)、45.0インチ以下で短め(短尺)といえるのではないでしょうか。

中には、シャフトの長さや短さを売りにして販売しているドライバーも存在します。

ドライバーのシャフトの長さに関する公式ルール

ジェネラルルールでは、パターを除くクラブの長さは48インチ(1,219.2mm)を超えてはいけないと定められています。

ただし、2022年からルールが改正され「46インチを超えるクラブの使用を禁止する(パターを除く)旨のローカルルールの設定がが可能」となりました。

プロゴルファーやエリートアマチュアの競技会に限り採用が推奨されていますが、実質的に「ドライバーの長さの最大は46インチ」と変更になりました。

一方で競技にエントリーしないアマチュアゴルファーについては、従来通り48インチまでのクラブを自由に使えます

ルール改正によって長尺ドライバーが禁止になった

2022年のルール改正によって、プロゴルファーやアマチュアゴルファーの競技会では、クラブ長さがや47.5インチや48インチといった「長尺ドライバー」の使用に制限が生まれました

長尺ドライバーを採用していたプロゴルファーは決して多くありませんでした。

しかし、トッププロで実績も豊富な「フィル・ミケルソン選手」や「ブライソン・デシャンボー選手」などが48インチギリギリのドライバーを導入した実績があったため、少なからず影響のあった改正といえます。

また、46インチ超のクラブを使っていなかったPGA選手を含み、多くの反対意見が生まれた出来事となりました。

シャフトの長さが制限された背景とは

シャフトの長さが制限された背景には「飛距離が伸びることでゴルフのチャレンジング性が損なわれる可能性がある」という考えがあります。

ドライバーの飛距離が伸びればセカンドショットは簡単になり、スコアメイクが容易となる」といった事態が危惧されたことで、ルールの変更が決定されました。

飛距離に関する制限としては、反発係数やミート率などにも上限が定められているため、一貫して「飛距離の増長傾向を抑制したい」という考えが伺えます。

<strong>筆者のコメント</strong>
筆者のコメント

一方で「長尺ドライバーを使うのは簡単ではないため、ゴルフのチャレンジング性を損なうものではない」との意見もありました。

ドライバーのシャフト長さの測り方とは

ドライバーのシャフト長さの測り方は、大きく以下の2種類です。

  • 60度法
  • ヒールエンド法

特に60度法については、公式ルールブックで定められている測り方です。

一般のゴルファーが実際にシャフトの長さを測る経験は少ないですが、知識として参考にしてください。

60度法

60度法」とは60度の面にソールを当てて、水平面とソール面の交差点からグリップの上端までの長さを測る方法を指します。

60度法は公式のルールで認められている測定方法です。

測り方によっては後述するヒールエンド法と長さが異なる場合もあるため注意が必要です。

ヒールエンド法

ヒールエンド法」とは、ヒールエンドからグリップエンドまでの距離を測る方法です。

60度法よりも測定が簡単で、より昔から採用されていました。

しかし、ドライバーのヘッドのメタル化・大型化によって、ヒールエンドの位置が曖昧になってきたことから、上記の60度法が共通して使われるようになりました。

ドライバーのシャフトの長さと飛距離の関係性

ドライバーの飛距離アップのノウハウは数多く展開されていますが、突き詰めていくと飛距離の決まり方は以下の2つに絞られます。

  • ヘッドスピード
  • ミート率

そして、ドライバーのシャフトの長さは、この両方に大きく影響を及ぼしているのです。

ここでは、ドライバーのシャフトの長さと飛距離の関係性を解説します。

ヘッドスピード

ヘッドスピード(スイングスピード)が速いほど大きな力をボールに伝えられるため、ティーショットの飛距離が伸びやすくなります。

そして、ドライバーのシャフトが長いと遠心力を最大限に使えるようになるため、ヘッドスピードが速くなりやすいです。

一般的には、ドライバーのシャフトが1インチ長くなると、ヘッドスピードは1m/s速くなるといわれています。

ある程度高いミート率(後述)を計測できれば、ヘッドスピードが1m/s上がると飛距離は5~6ヤード伸びるとされているため「長尺ドライバーは飛ぶ」といえる要因になります。

ただし、ヘッドスピードが速くても芯を外してミート率(後述)が下がると、思うように飛距離が伸びないため注意が必要です。

ミート率

ミート率とは「ボールスピードをヘッドスピードで割った値」を指します。

簡単にいえば「いかに効率よくヘッドの力をボールに伝えられているか」を示す値であり、高いほど良いとされています。

一般的なアマチュアゴルファーの値、ドライバーショットのミート率は1.3中盤~後半程度です。

一方でプロゴルファーになるとミート率1.5前後を記録しており、アマチュアゴルファーよりも効率良くボールに力を伝えられていると分かります。

これが「ヘッドスピードの変わらないアマチュアゴルファーと女子プロで飛距離の差が出る理由」です。

そして、ミート率を高めるには「いかに芯でボールをとらえるか」が重要となります。

ロングアイアンよりもショートアイアンの方が簡単」と感じるように、基本的にはクラブの長さが短いほど芯で打ちやすです。

つまり「シャフトが長いドライバーよりも短いドライバーの方が高いミート率で打てる」といえます。

ドライバーのシャフトが短くなると、理論的にはヘッドスピードが下がり飛距離が落ちますが、ミート率の向上によって飛距離が上がるケースも少なくありません。

また、ミート率が上がるとショットの安定性も向上するため、結果としてスコアメイクに繋がるケースも多々あります。

そのため、アマチュアゴルファーの場合、ヘッドスピードよりもまずはミート率に着目することがおすすめです。

シャフトの長さと身長の関係性│身長170cmが基準

日本メーカーのゴルフクラブは、身長170cmを基準に作られています。

日本人の平均身長が約170cmであるためです。

そのため、平均的な身長の方であれば「シャフトの長さは45.5インチや45.75インチがベース」といえるでしょう。

また、基本的には身長が高くなるほど適したクラブの長さは長く、低くなるほどクラブの長さは短くなります。

ただし、ドライバーを選ぶ際は、基本的に身長とシャフトの長さの関係性を考慮する必要はありません

身長が150cmの人や190cmの人などは話が変わりますが、人間の地面から手まで高さは身長ほど差が開かないためです。

長さが違うPWと4Iも同じスイングで打てますよね。

そのため、基本的には身長に関わらず45.5インチ(45.75インチ)を基準として、後述するメリット・デメリットを踏まえて選ぶことがおすすめです。

<strong>筆者のコメント</strong>
筆者のコメント

なお、身長によるクラブ選びでは、シャフト長さよりもライ角の方が重要です。

もちろん、スイングタイプによっても変わりますが、一般的に低身長の方はフラット、高身長の方はアップライトが適しているといわれています。

シャフトが長い(長尺)ドライバーのメリット・デメリット

ここでは、シャフトが長いドライバーのメリット・デメリットを解説します。

シャフトが長いドライバーのメリット

シャフトの長いドライバーの最大のメリットは、ヘッドスピードの向上が見込める点です。

ドライバーのシャフトが長くなってもミート率を下げずに打てれば、ヘッドスピードの分、飛距離が伸びます。

また、シャフトが長くなるほど撓り戻しを作るためにトップから切り返しにかけて間を作ることが重要となるため、体の回転でゆっくりと切り返しを行うゴルファーにとっては打ちやすくなる可能性があるでしょう。

加えて、シャフトが長い分横振りなりやすく、アッパーブローの軌道を作りやすい点もポイントです。

男子プロは例外ですが、通常ドライバーはアッパーブローで打つことで最大飛距離を実現できます。

そのため、アッパー軌道なスイングで飛距離アップを目指したい方にもおすすめといえます。

ドライバーをダウンブローで打つべきか、アッパーブローで打つべきかについては以下の記事で詳細に解説しているため、ぜひご覧ください。

シャフトが長いドライバーのデメリット

一方で、シャフトが長いドライバーの最大のデメリットは、ミート率の維持が難しい点です。

ドライバーのシャフトが長くなると体とボールの距離が離れるため、適切に芯でインパクトを迎えることが難しくなります。

その結果、ヘッドスピードが速くなっても飛距離が伸びないだけでなく、左右へのバラツキが発生する原因にもなります。

また、切り返しのテンポが速い方の場合、撓り戻しを作れない原因となり、安定性が低下する可能性があります。

シャフトが短い(短尺)ドライバーのメリット・デメリット

ここでは、シャフトが短いドライバーのメリット・デメリットを解説します。

シャフトが短いドライバーのメリット

シャフトが短いドライバーの最大のメリットは、ミート率の向上・安定化を目指しやすい点です。

ボールと体の距離が近くなる分、芯でボールを打ちやすくなり、ミート率の向上を目指せます。

ミート率が上がると結果として飛距離アップに繋がり、左右へのバラつきも抑えられる可能性が高いです。

中には「シャフトを短くしたことで飛距離がアップした」といった例も存在します。

また、ヘッドスピードが落ちる分飛距離が伸びなくても、安定性は向上する可能性があるため「ドライバーが苦手」と感じている人にも適しています

他にもシャフトが撓みすぎず、挙動も速めに伝わってくるため、切り返しのテンポが速い方にとってはスイングしやすい可能性が高いです。

<strong>筆者のコメント</strong>
筆者のコメント

このようなメリットを最大限に活かせる短尺ドライバーも発売されていますよ。

シャフトが短いドライバーのデメリット

一方で、シャフトが短いドライバーは最大ヘッドスピードが低下する可能性があります。

そのため「芯に当たった際の最大飛距離」という面では長尺ドライバーに劣ります。

また、切り返しのテンポがゆっくりの方の場合、トップでのタイミングが合わない可能性があるでしょう。

自分の適性に合ったシャフトの長さの選び方

上述した通りシャフトが長いドライバー、短いドライバーにはそれぞれメリット・デメリットがあります。

ここでは、自分の適性に合ったシャフトの長さの選び方を解説します。

長いシャフトが向いているゴルファーの例

以下のような方はシャフトが長いドライバーが向いている可能性があります。

  • 少しでもヘッドスピードを上げたい
  • ドライバーを長くしてもミート率が落ちない
  • 横振りのアッパーブローを強く意識して打ちたい
  • ゆっくりなテンポでスイングしたい

短いシャフトが向いているゴルファーの例

一方で、以下のような方はシャフトが短いドライバーが向いている可能性があります。

  • ミート率を上げたい
  • ドライバーが苦手
  • 飛距離よりも安定性を重視したい
  • 過度な横振りを防止したい
  • 速いテンポでスイングしたい

迷ったらひとまず平均的な長さがおすすめ

シャフトの長さで迷ったら、基本的には平均的な長さのドライバーがおすすめです。

具体的には45.25インチから45.75インチです。

やはり平均的な日本人の身長を基準に作られたシャフトの長さであり、多くのゴルファーが採用しているため、まずは最も一般的なシャフトを使うことをおすすめします。

プロゴルファーが使うドライバーのシャフトの長さはどのくらい?

ここでは、プロゴルファーが使うドライバーのシャフトの長さを紹介します。

男子プロが使うドライバーのシャフトの長さ

男子プロが使うドライバーの長さは「45.0インチ」もしくは「44.75インチ」など通常よりも短めな傾向にあります。

また、その付近である45.25インチや44.5インチのゴルファーも比較的多いです。

理由はあくまでも考察になりますが、ヘッドスピードが速い男子プロはミスした際の被害が大きくなりやすいため、ミート率を安定化させやすい短いシャフトが人気であると考えられます。

また、男子プロは女子プロよりもドライバーをダウンブロー気味に打っているため、短いシャフトの方が強い入射角でクラブを入れやすいためとも予想できます。

女子プロが使うドライバーのシャフトの長さ

一方で、女子プロが使うドライバーの長さは「45.5インチ」や「45.75インチ」が人気です。

男子プロよりもシャフトが長い傾向にある理由として「飛距離をもっと追求したいため」が考えられます。

また、男子プロよりもドライバーをアッパーブロー気味に打っているため、横振りしやすい長めのドライバーが人気とも予想ができます。

そして、ヘッドスピードを基準に考えると、アマチュアゴルファーは男子プロよりも女子プロのスイングを真似すべきと考えられています。

そのため、基本的にはアマチュアゴルファーも45.5インチのシャフト長さを基本として考えてみてはいかがでしょうか。

シャフトの長さだけに囚われないことも大切

シャフト選びでは、長さだけに囚われないことも大切です。

シャフトを構成する要素は長さだけでなく、キックポイントやシャフトフレックス(硬さ)も含まれます。

また、当然ヘッドの大きさや重さなどもショットに影響を及ぼす重要な要素であるため、それぞれのバランスを総合的に考えたうえで、自分に合った1本を選ぶことが重要といえるでしょう。

まとめ

今回はドライバーのシャフトの長さによる違いや、それぞれが適しているゴルファーの例などを解説しました。

ドライバーの長さは45.25~45.75インチが平均といえますが、中には45.0インチ以下もしくは46.0インチ以上のシャフトを採用しているゴルファーも存在します。

シャフトが長いとヘッドスピードが上がる半面ミート率は下がりやすく、シャフトが短いとミート率が上がりやすいですがヘッドスピードは落ちやすいです。

それぞれメリット・デメリットがあるため、自分のレベルや目的に適したモデルを選択してください。

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