最も飛ばせるドライバーのスピン量とは|過剰に多い・少ない際の対処法や計測方法も紹介

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ゴルフにおいて、スピン量はショットの飛距離を決める重要な要素の1つです。

適切なスピン量は個々のスイングによっても変わる部分がありますが「過剰に多い」もしくは「過剰に少ない」といった状態だと飛距離ダウンに繋がる可能性が高いです。

スピン量が過剰に多いもしくは少ない状態には、明確な原因があるケースが多いため、適切なスピン量や自分の現状を適切に把握しましょう。

本記事では、最も理想となるドライバーのスピン量や、過剰に多いもしくは少ない場合の原因と対処法、スピン量の測定方法などを解説しているため、ぜひご覧ください。

最も理想となるドライバーのスピン量とは

ゴルフにおけるスピン量とは「ボールが1分間に何回転したか」を表す値で、単位は「RPM」が使われます

そして、一般的にドライバーショットにおける理想のスピン量は「2,200~2,600RPM」程度といわれています。

ただし、適切なスピン量は打ち方や打ち出し角などによっても異なるため、必ずしも上記の値に当てはまっていないとダメとはいえません。

また、TRACKMANが公表するデータによれば、PGA・LPGAツアープロにおけるドライバーの平均スピン量は以下の通りです。

PGAツアープロ:2,686RPM
LPGAツアープロ:2,611RPM

このデータからも、ドライバーのスピン量はスイングに合っていれば2,000~2,800RPM程度でも大きな問題にはならないといえるでしょう。

一方で、スピン量が極端に少ない、もしくは極端に多いと飛距離ロスの原因となるため改善が必要です。

参考:TrackMan Average Stats Taken From The PGA TOUR

アイアンのスピン量の目安は?

アイアンはドライバーよりもロフトが寝ているため、スピン量も多めです。

もちろん使っているモデルにもよりますが、アイアンのスピン量は「番手×1,000回転」といわれています

例えば、7番アイアンであれば「7番×1,000回転=7,000RPMとなる計算です。

ただし、現在は飛び系のアイアンが流行っており、ロフト角が立っている傾向にあるため「番手×800回転」が理想という意見もあります。

基本的には「ロフト角が大きくなるほどスピン量が増える」ため、自分のアイアンのロフト角を踏まえて測定してみましょう。

ドライバーのスピン量が多いとボールが飛ばない理由

ドライバーショットのスピン量が1,000RPM以下など、極端に多いとボールが吹け上がる原因となります

ボールが吹け上がるとは、バックスピン量が増えすぎることでボールが上にホップして、その後失速して地面に落ちてくるショットを指します。

吹け上がったドライバーショットはランもほとんど出ないため、いくら強く振っても総距離が出ない原因となるのです。

ドライバーのスピン量が少ないとボールが飛ばない理由

一方で、ドライバーのスピン量が4,000RPM以上など、極端に少ないとドロップの原因となります

ゴルフにおけるドロップとは、スピン量が極端に少ないことで浮力を得られず、打ち出し後にストンと地面に落ちてくるショットを指します。

ドロップしたショットは極端にキャリーが出ず、ドライバーが全く飛ばない原因となってしまいます。

ドライバーのスピン量が過剰に多い原因・減らす方法

上述した通り、ドライバーのスピン量が過剰に多いとボールが吹け上がる原因となります。

ドライバーのスピン量が過剰に多い場合「インパクト時のロフト角と入射角の差が大きすぎる」状態となっています。

ボールの吹け上がりは大幅な飛距離ロスの原因となるため、原因を把握して改善を目指すことがおすすめです。

ここでは、ドライバーのスピン量が過剰に多い原因や対処法を解説します。

ダウンブローでインパクトしている

ドライバーをダウンブローでインパクトしている場合、スピン量が増加しやすいです。

ダウンブローとはスイングの最下点よりも手前でインパクトを迎える打ち方を指し、一般的にアイアンショットで理想とされています。

ダウンブローのスイングは、インパクトを迎えてからさらにヘッドが下にもぐる形となるため、バックスピン量の増加に繋がります。

ドライバーショットは、スイングの最下点を過ぎた後に打ち上げる形でインパクトを迎える「アッパーブロー」が基本です。

ヘッドスピードが速い男子プロはドライバーも若干のダウンブローでインパクトしている方もいますが、アマチュアゴルファーとヘッドスピードが近い女子プロはレベルブロー気味のアッパーブローのインパクトとなっています。

ダウンブローで打つことには方向性の安定化といったメリットもありますが、一般的にアマチュアゴルファーは女子プロのスイングを参考にすべきといわれています。

そのため、今現在ダウンブローのスイングとなっている方は、女子プロに近いレベルブローに近いアッパーブローを目指してはいかがでしょうか

ドライバーをダウンブローで打つべきか、アッパーブローで打つべきかは以下の記事で詳細に解説しているため、ぜひご覧ください。

アウトサイドイン軌道でスイングしている

スイングの軌道がアウトサイドインになっている場合も、スピン量が増加する原因となります。

アウトサイドイン軌道のスイングは上から打ち込むようなインパクトになりやすく、上述したダウンブローの形でインパクトを迎えやすいです。

また、外側から内側にボールを切るようなショットとなるため、スライスの原因ともなります。

飛距離ロスや右へのOBの原因となるため、少しずつストレートな軌道に修正していき、最終的にはインサイドイン軌道を目指してはいかがでしょうか。

スイングがアウトサイドイン軌道になる原因は様々ですが、特に多い要因には以下のようなものが挙げられます。

  • 右肩が前方に突っ込んでいる
  • ダウンスイング時の体の開きが早い
  • ボールの位置が左すぎる など
<strong>筆者のコメント</strong>
筆者のコメント

まずは練習場でスイングを後方から撮影して、自分のスイング軌道を確認しましょう!

ティーアップが低い

ティーアップの高さが低い場合も、ドライバーのスピン量が過剰に増える原因となります。

ティーアップが低いと、上述したアウトサイドイン軌道のスイングやダウンブローのインパクトになりやすいためです。

ティーアップの高さを上げるだけで、インパクトの意識が変わり、アッパーブロー気味かつ、ストレートに近い軌道に近付く場合もあるため、まずは練習で試してみてはいかがでしょうか。

クラブによる原因

適切なスイングをしていても、クラブが自分に合っていないことでスピン量が増加するパターンもあります。

まず考えられるのは「ロフト角が大きすぎる」です。

ヘッドスピードが速いにも関わらず、ロフト角11.0度といった大きめのドライバーと使っていると、正しいスイングでもスピン量が過剰に増える原因となります。

また、ヘッドの重心が深い場合もスピン量が増える原因となるため、ウェイトの調整や鉛を使用して、より浅重心(フェース側が重い状態)にすればスピン量が減る可能性があるでしょう。

他方でシャフトに着目すると、先調子のシャフトはスピン量が増え、手元調子のシャフトはスピン量が減る傾向にあります

<strong>筆者のコメント</strong>
筆者のコメント

ただし、ヘッドやシャフトの変更は、スイングタイプによっては効果が薄い場合があるため、フィッティングや試打を行って効果を確かめることをおすすめします。

ドライバーのスピン量が過剰に少ない原因・増やす方法

上述した通り、ドライバーのスピン量があまりに少ないと、ボールがドロップする原因となります。

ドライバーのスピン量が極端に少ない場合「インパクト時のロフト角と入射角の差が少ない」状態となっています。

こちらも飛距離が大幅に低下する原因となるため、少しずつ改善させていきましょう。

ここでは、ドライバーのスピン量が過剰に少ない原因や対処法を解説します。

アッパーブローが強い

アッパーブローが強すぎるスイングは、ボールにスピンがかからない原因となります。

特に「ボールが上がらない」という理由からアッパーブローが強くなっていくと、余計にスピン量が減って上がらない原因となるため注意が必要です。

過度なアッパーブローの方は、以下のようなスイングになっている可能性があります。

  • 右足に体重が残りすぎている
  • ダウンスイングで右肩が下がっている
  • ボールの位置が左すぎる
  • ティーが高すぎる など

アッパーブローの意識が強すぎると「煽り打ち」の原因にもなり、プッシュや引っ掛けが出る可能性もあるため注意しましょう。

ドライバーはアッパーブローが基本ですが、過剰に出てしまう人は「レベルブローに近付ける意識」を持つことが大切です。

過度なインサイドアウトのスイング

過度なインサイドアウトのスイングも、ドライバーのスピン量が減る原因となります。

クラブパスが過剰なインサイドアウトになると、アッパーブローが強まる原因となります。

「スライスを防止したいからインサイドアウトのクラブパスを目指す」
「ドローの方が飛距離が出ると聞いた」

などと考える方も多いですが、過剰なインサイドアウトではなく自然なインサイドアウト、もしくはインサイドイン軌道を目指しましょう。

スイングがインサイドアウトになる主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • バックスイングをアウトサイドに上げすぎている
  • ダウンスイングで体重移動ができていない
  • ダウンスイングで体が起き上がる など
<strong>筆者のコメント</strong>
筆者のコメント

インサイドアウトが強いと「すくい打ち」の原因にもなってしまいます。

シャットフェースでのインパクト

ダウンスイングがシャットフェースで降りてくるスイングもスピン量が減る原因となります。

シャットフェースとは、ヘッドのフェース部分が閉じている状態を指し、結果としてロフトが立ってインパクトしやすくなります。

ロフトが立ってインパクトを迎えると、インパクト時のロフト角と入射角の差が少なくなり、スピン量が減る原理です。

また、シャットフェースでインパクトを迎えると、引っ掛けやフックなどのミスショットにも繋がる可能性があるため注意が必要です。

クラブによる原因

自分に合っていないドライバーを使っている場合も、スピン量が極端に少なくなる原因となります。

まず、自分のヘッドスピードを基準としてロフト角が小さい場合は、スピン量が低下します。

同じスイングでもロフト角を大きくするだけで正常なスピン量になる可能性があるでしょう。

また、ヘッドの重心が浅すぎる場合もインパクト時のロフトが小さくなる原因となり、スピン量は低下するため、ウェイトの調節や鉛を利用して深重心にすることをおすすめします。

他方でシャフトに着目すると、キックポイントが手元調子のシャフトはスピン量が少なく、先調子のシャフトはスピン量が多い傾向にあります。

クラブフィッティングや試打を活用して自分に合ったクラブを選べれば、スイングを変えずとも安定かつ適切なスピン量を実現できる可能性があるでしょう。

ドライバー選びではクラブフィッティングがおすすめ!

上述した通り、自分に合っていないドライバーを使っていると、スピン量が過剰に増える、もしくは減る原因となります。

個々に適したクラブはスイングやヘッドスピードなどによっても変わるため、アマチュアゴルファーが自分でピッタリのドライバーを選ぶことは簡単ではありません。

そこで、クラブフィッティングを活用すれば、専門家の目で自分に合ったクラブやシャフトを見つけてもらえます

スピン量だけでなく、方向性や飛距離なども踏まえて自分に合った1本を把握できるため、ティーショットのパフォーマンスの向上を実現できるでしょう。

クラブフィッティングはゴルフショップやゴルフレッスンなどで実施されている場合があるため、近くの店舗を調べてみてください。

ドライバーのスピン量の測り方

自分のドライバーのスピン量はどのくらいなの?」と悩んでいる方も多いかもしれません。

そのような方は、現状把握として自分のスピン量を測ってみてはいかがでしょうか。

ドライバーのスピン量は以下のような方法で計測ができます。

弾道測定器の購入

個人練習用にスピン量を測定できる弾道測定器を準備しておく方法があります。

自宅や練習場でも気軽に使えるため「普段からスピン量を意識した練習をしたい」などと考える場合にもおすすめです。

スピン量まで詳細に測れる弾道測定器となると、5万円~10万円程度の費用を要しますが、飛距離やミート率、ヘッドスピードなどを踏まえた理論的な練習が可能となります。

インドア練習場の活用

弾道測定器やスイング解析などを設置したインドア練習場であれば、スピン量を含む各種データの測定ができます。

上述した個人用の弾道測定器よりも、より詳細なデータを把握できる傾向にあります。

現在はインドア練習場が増加傾向にあるため「普段は打ちっぱなし、週1回はインドア練習場」といった形でバランスよく利用できれば上達に近付けるでしょう。

ゴルフレッスンの活用

インドアスタジオで実施されるゴルフレッスンの活用もおすすめです。

測定できる項目についてはインドア練習場と同じですが、レッスンプロによる指導を受けられる点が大きなメリットです。

スピン量を適切にするためのスイング作り」も可能となります。

定期的にレッスンプロのよる指導を受けられれば、悪い癖が付く前にすぐ修正してもらえ、結果として綺麗なスイングを作りやすくなるため、こちらも検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回はドライバーの適切なスピン量について解説しました。

ドライバーの理想のスピン量は、一般的に「2,200~2,600RPM」程度が理想といわれており、多すぎても少なすぎても飛距離ロスの原因となります。

適切なスピン量でドライバーショットを打てたら、飛距離は最大化され、スコアアップにも大きく近付きます。

そのため、まずは自分のスピン量の現状把握をして、少しづつ理想のスイングを作っていきましょう。

この記事の著者
ゴルフシグナル編集部 渡邉

20代後半ゴルフ歴13年。学生時代は競技者としてプレーをしていました。皆さんのゴルフライフが少しでも充実する情報をお届けしたいです。

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