この記事では、4番ウッドについて以下の内容を解説しています。
- 飛距離・ロフト角
- 4番ウッドの注目度
- メリット・デメリット
- おすすめモデル6選
決してメジャーではない4番ウッドですが、3番ウッドと5番ウッドの中間のスペックを有するおすすめの番手です。
4番ウッドの採用によって200ヤード前後のマネジメントの難易度が下がり、クラブセッティングの幅も広がります。
この記事を参考して「自分に4番ウッドは向いているか」や「自分に合ったモデルはどれか」を確認してみてはいかがでしょうか。
4番ウッドの飛距離・ロフト角や3番・5番との違いとは
4番ウッドは、文字通り「3番ウッドと5番ウッドの中間のクラブ」です。
ロフト角は16.5度もしくは17.0度のモデルが多く、一般的な男性ゴルファーなら200ヤード前後を打つことができます。
ロフト角 | 飛距離(平均男性) | |
3W | 15.0度前後 | 200~210ヤード |
4W | 16.5~17.0度 | 195~205ヤード |
5W | 18.0前後 | 190~200ヤード |
4番ウッドの呼び方は「バフィー」
4番ウッドの呼び方は「バフィー」もしくは「バッフィ」です。
番手 | 呼び方 |
1W | ドライバー(Driver) |
2W | ブラッシー(Brashie) |
3W | スプーン(Spoon) |
4W | バフィー(バッフィ)(Baffy) |
5W | クリーク(Cleek) |
4番ウッドがマイナーな理由
一般的なウッドの組み合わせは「1W・3W・5W・(7W)」です。
4番ウッドを入れている人は少数派といってもいいでしょう。
4番ウッドを入れる人が少ない理由として「3番・5番とロフト角の差が少ない」点が考えられます。
一般的なロフト角のモデルで考えると、3番ウッドと4番ウッド、4番ウッドと5番ウッドのロフト角の差は1.5度しかありません。
アマチュアゴルファーの場合、3番・5番ウッドを毎回番手通りの飛距離で打てる人は中々いないので、明確な使い分けが難しいと考えられます。
また、近年はユーティリティ(ハイブリッド)を入れる方が多く、代わりに4番ウッドが抜かれた可能性もあるでしょう。
逆に「3Wと5Wは必ず必要」という考えを捨てると、4番ウッドが有力な選択肢となってきます!
現在は4番ウッドの注目度が上がっている⁉
決してメジャーではない4番ウッドですが、近年は注目されている側面もあります。
例えば、アダム・スコット選手は、2023年に「1W・4W・7W」の組み合わせを採用した実績があります。
女子プロでいえば、ネリー・コルダ選手が16.5度のウッドを採用した例があります。
3番ウッドをロフト角16.5度に調整していることも多いですが、PGAツアープロの中では16.5度の選択肢は決して珍しくありません。
また、3番ウッドの次に「3HL(ハイローンチ)」という番手の名称で16.5度のモデルを出しているメーカーもあります。
アマチュアゴルファーにとってもメリットが大きいクラブなので、3番HL(16.5度)や4番の導入を検討してみてはいかがでしょうか!
4番ウッドのメリット
4番ウッドはゴルファーのクラブセッティングや200ヤード前後のショットが変わるメリットがあります。
ここでは、4番ウッド独自の2つのメリットを解説します。
飛距離と高さが両立している
4番ウッドは飛距離と高さが両立しているクラブです。
3番ウッドよりもロフト角が大きいので、理論上は3W>4W>5Wの飛距離となります。
ただ、3番・4番ウッドのロフト角1.5度の差をはっきりと飛距離の差に出す難易度は高いです。
また、ヘッドスピード40m/s前後のゴルファーが3番ウッドでしっかりキャリーを出す再現性も高くはありません。
実際に3番ウッドと4番ウッドで飛距離がほとんど変わらないケースも多いです。
むしろ、ヘッドスピードが遅めの方の場合、高弾道となる4番ウッドの方が飛距離が出る可能性もあるでしょう。
ロフト角が大きい分非力な方でも弾道を上げやすく、200ヤード前後の再現性を高められるはずです。
クラブを1本少なくできる
4番ウッドを入れることで、3番ウッドと5番ウッドの両方を抜ける点もポイントです。
4番ウッドは、3番ウッドと5番ウッドの両方に近い働きをします。
そのため、4番ウッドを入れれば、3番と5番を両方入れる旨味が少なくなるでしょう。
4番ウッドを採用した際のウッドの組み合わせは4番と7番がおすすめです!
そして、ウッドの数が一本少なくなれば、新たにウェッジやユーティリティを加えることができます。
近年はウェッジ3本体制が主流になりつつあります。
ウェッジが1本増えればショートゲームの選択肢の幅が広がり、スキルではなくクラブに任せてピンに寄せられるはずです。
また、ユーティリティを追加すれば、ウッドとアイアンの飛距離の差を縮められます。
いずれにせよ、難しい3番ウッドよりもコースマネジメントの再現性が高まり、スコアアップに繋がるでしょう。
▼関連記事
7番ウッド(7W)おすすめ10選|飛距離や選び方、ユーティリティとの比較も解説
48度のウェッジおすすめ15選|選び方やおすすめのゴルファーも解説
【2024年】バンカーが簡単になるサンドウェッジおすすめ10選|選び方や専用ウェッジも紹介
4番ウッドのデメリット
一方で、4番ウッドにはデメリットがあることも事実です。
ここでは2つのデメリットを紹介します。
初心者には難しい可能性がある
4番ウッドは3番ウッドと比較するとやさしいクラブです。
ただ5番ウッドよりは、安定して打つ難易度が高いです。
そのため、5番ウッドの安定性が低い方にとっては難しいと感じる可能性があるでしょう。
モデル数が少ない
4番ウッドは3番ウッドや5番ウッドと比較してモデル数が少ないです。
3番と5番を展開していても、4番は製造していないメーカーが多いです。
そのため、幅広い選択肢の中から自分に合ったクラブを選びたい方には向いていない可能性があります。
表示上の「4番」にこだわる必要はない│ロフト角16.5度が目安!
クラブを選ぶ際は「4番」という番手に拘る必要はありません。
ゴルフにおいて飛距離を決める大きな要素が「ロフト角」であるためです。
例え「3番」として販売されていても、ロフト角が16.5度であれば4番ウッドに近い働きをします。(シャフトの長さを考慮しない場合)
実際にロフト角16.5度の「3HL」という番手を製造しているメーカーも多いです。
4番ウッドの購入を検討する際は、4番以外にも「3HL」の番手を候補にしながら選択しましょう。
4番ウッドおすすめ6選
ここでは、4番ウッドおすすめモデル6選を紹介します。
TSR2 FAIRWAY【Titleist】
タイトリストの「TSR2 FAIRWAY」では、ロフト角16.5度のモデルが展開されています。
タイトリストのフェアウェイメタル史上最も重心位置が低く設計されており、過度なバックスピンを防止つつ高初速・高打ち出し角を実現できます。
また弾道調整システム(カチャカチャ)によって、ロフト角やライ角を16通りから調整できる点も魅力です。
自分のクラブセッティングや目的に合わせて導入できるはずです。
クラブ名 | TSR2 FAIRWAY |
メーカー | Titleist |
発売日 | 2022年9月30日 |
ロフト角 | 15.0度 16.5度 18.0度 21.0度 |
ライ角 | 15.0度:56.5度 16.5度:57.0度 18.0度:57.5度 21.0度:58.0度 |
長さ | 15.0度:43.0インチ 16.5度:43.0インチ 18.0度:42.0インチ 21.0度:41.5インチ |
総重量 | TENSEI AV BLUE:58g TSP111 50:54g(S)/52g(SR) TSP310 60:59g TOUR AD DI:65g(6S)/57g(5S) TOUR AD IZ:63g(6S)/56g(5S) |
シャフト | TENSEI AV BLUE TSP111 50 TSP310 60 TOUR AD DI TOUR AD IZ |
公式ページ | タイトリスト 日本公式サイト |
ゼクシオ 13 フェアウェイウッド【XXIO】
ゼクシオから発売の「ゼクシオ 13 フェアウェイウッド」は、従来モデルよりも高弾道・高初速を実現したクラブです。
フェースのトゥ側からヒール側まで、フェース面とフレームとなる外周部の剛性を最適化した「BiFLEX FACE」によって、センターからオフセンターまでの撓みが大きくなりました。
また、ソールを肉薄化して実打点付近のボールスピードの向上も達成。
さらにトゥ・ヒールの厚肉部を拡大して低重心化も実現しています。
4番は3番よりも長さが短くなっているので、よりやさしく高弾道・高初速なショットを打てるはずです。
重量が軽めなので、初心者や非力なゴルファーにもおすすめです。
クラブ名 | ゼクシオ 13 フェアウェイウッド |
メーカー | XXIO |
発売日 | 2023年12月9日 |
ロフト角 | 3番:15.0度 4番:16.5度 5番:18.0度 7番:20.0度 9番:23.0度 |
ライ角 | 3番:58.0度 4番:58.5度 5番:59.0度 7番:59.5度 9番:60.0度 |
長さ | 3番:43.25インチ 4番:43.0インチ 5番:42.75インチ 7番:42.25インチ 9番:41.75インチ |
総重量 | 3番:282g 4番:285g 5番:278g 7番:291g 9番:295g ※シャフトフレックスRの場合 |
シャフト | ゼクシオ MP1300 カーボンシャフト ネイビー ゼクシオ MP1300 カーボンシャフト レッド |
公式ページ | DUNLOP GOLFING WORLD |
PARADYM FAIRWAYWOODS【Callaway】
キャロウェイの「PARADYM FAIRWAYWOODS」からは、ロフト角16.5度の「3番HL」が展開されています。
シリーズ4モデルの中で、中~高弾道・中スピン量・中つかまり度の設定となっており、幅広いゴルファーにおすすめできます。
素材として「トライアクシャルカーボン」と「フォージドカーボン」が採用されており、前作以上の完成モーメントを実現。
また「AI FLASHフェース」により左右前後のバラつきが補正され、フェース寄りに設置されたダングステンによってヘッド下部でのショットにも強い点もおすすめのポイントです。
クラブ名 | PARADYM FAIRWAYWOODS |
メーカー | Callaway |
発売日 | 2023年2月 |
ロフト角 | 3番:15.0度 3番HL:16.5度 5番:18.0度 7番:21.0度 HEAVEN:20.0度 9番:24.0度 11番:27.0度 |
ライ角 | 3番:56.0度 3番HL:56.0度 5番:56.5度 7番:57.0度 HEAVEN:57.0度 9番:58.0度 11番:59.0度 |
長さ | 3番:43.0度 3番HL:43.0度 5番:42.5度 7番:42.0度 HEAVEN:42.75度 9番:41.5度 11番:41.0度 |
総重量 | 318g 3番/VENTUS TR 5 for Callaway(S)の場合 |
シャフト | VENTUS TR 5 for Callaway(S/SR/R) SPEEDER NX GREEN 50(S) |
公式ページ | キャロウェイゴルフ公式サイト |
PXG 0311 BLACK OPSフェアウェイ【PXG】
PGXの「PXG 0311 BLACK OPSフェアウェイ」は、独自のステンレススチールをフェースに採用し、重心位置を低く設計。
これにより高い打ち出し角とスピンの最適化が可能となります。
また、外周外郭を垂直にシフトさせて表面積を増やしたことで、ヘッドの寛容性も向上。
さらに、計3ヶ所にウェイトを搭載している点も特徴です。
ウェイト重量はオプションによって細かく調整できるため、重量やバランスに拘りたい方にもおすすめです。
クラブ名 | PXG 0311 BLACK OPSフェアウェイ |
メーカー | PXG |
発売日 | 2024年1月24日 |
ロフト角 | 3番:15度 4番:17度 5番:18度 7番:21度 |
ライ角 | 3番:58.5度 4番:58.5度 5番:59度 7番:59.5度 |
長さ | 3番:43.0インチ 4番:43.0インチ 5番:42.5インチ 7番:42.0インチ |
総重量 | 3番:215g 4番:215g 5番:291g 7番:224g ※ヘッド重量 |
シャフト | Fujikura PXG Prp Series 55g R Fujikura PXG Prp Series 65g R Mitsubishi Diamana V2 PXG 50 R Fujikura Speeder NX Green 50 R Fujikura Ventus Blue 5 R Mitsubishi Diamana GT 50 R Mitsubishi Eldio Gold NO. 03 40 R UST Attas 11 Jack 5 R |
公式ページ | PXG |
DARKSPEED X フェアウェイ【cobra】
コブラから発売の「DARKSPEED X フェアウェイ」は「超絶二刀流:飛び&やさしさの融合」を謳ったウェアウェイウッドです。
ツアープロでも構えやすく弾道をイメージしやすいデザインとなっています。
また、低重心設計かつ後方に配置されたウェイトによって、高い打ち出し角・高弾道なショットが可能です。
さらにAIによる設計によってフェース全体の広い範囲で高い反発性能を発揮する点も魅力。
ロフト角±1.5度(ライ角±2.6度)の調整ができるので、クラブのバランスや自身の弾道を踏まえてベストなスペックでラウンドに臨めるはずです。
クラブ名 | DARKSPEED X フェアウェイ |
メーカー | cobra |
発売日 | 2024年3月9日 |
ロフト角 | 3番:15.0度 3番HL:16.5度 5番:18.0度 7番:21.0度 |
ライ角 | 3番:56.7度 3番HL:56.7度 5番:57.5度 7番:58.2度 |
長さ | オリジナル SPEEDER NX for COBRA:43.25インチ オリジナル TOUR AD for COBRA:43.0インチ SPEEDER NX BLACK 50:43.0インチ TOUR AD VF 5:43.0インチ SPEEDER NX BLACK 50:43.0インチ ※3番の場合 |
総重量 | オリジナル SPEEDER NX for COBRA(S):55.5g オリジナル TOUR AD for COBRA(S):57g SPEEDER NX BLACK 50(S):57g TOUR AD VF 5(S):57g SPEEDER NX BLACK 50(S):54g ※シャフト重量 |
シャフト | オリジナル SPEEDER NX for COBRA(S/SR/R) オリジナル TOUR AD for COBRA(S/SR) SPEEDER NX BLACK 50(S) TOUR AD VF 5(S) SPEEDER NX BLACK 50(S) |
公式ページ | COBRA Golf |
XP-03FW【KAMUI】
「XP-03FW」はKAMUIから発売されているフェアウェイウッドです。
深めの重心深度と大きめの重心角によって、高弾道でつかまったショットを実現しやすいです。
また、ソール前方に2段階の深さの溝を作ることで剛性がアップして、ソールの撓み性能を最大限に活かせる設計となっています。
ラージサイズのヘッド+シャローバック形状によって投影面積が大きく見える点もポイント。
小さな入射角で払い打つイメージを持ってスイングに臨めるでしょう。
クラブ名 | XP-03FW |
メーカー | KAMUI |
発売日 | 2021年 |
ロフト角 | 3番:15.0度 4番:16.5度 5番:18.5度 7番:20.0度 |
ライ角 | 3番:58.5度 4番:58.75度 5番:59.0度 7番:59.5度 |
長さ | – |
総重量 | 3番:270.0g 4番:272.5g 5番:277.5g 7番:282.5g ※シャフトフレックスSの場合 |
シャフト | GRAPHITE DESIGN FW SHAFT |
公式ページ | KAMUI |
まとめ
今回は4番ウッドのおすすめモデルや3番・5番との違いなどを解説しました。
4番ウッドは3番ウッドよりも上がりやすく、5番ウッドよりも飛距離が出る番手です。
また4番ウッドの導入によって、3番ウッドと5番ウッドをセッティングから抜く選択肢も現れます。
余裕が出た本数分、ウェッジやユーティリティを導入できれば、戦略性の幅が広がり、スコアアップの要因となるでしょう。
決してモデル数が多くはない4番ウッドですが「自分に合っている」と感じたらピッタリの1本を見つけてみてはいかがでしょうか。
コメント