※最初からおすすめの飛び系アイアンをチェックしたい方は「こちら」からジャンプできます!
「アイアンをもっと楽に、遠くに飛ばしたい」
「得意な小さい番手でセカンドショットを打ちたい」
このように考える方には、飛び系(ストロングロフト)アイアンがおすすめです。
ロフト角が小さく設計されている飛び系アイアンであれば、ヘッドスピードが変わらなくても飛距離アップを実現できます。ショートホールのティーショットやミドルホールのセカンドショットで今までより短いクラブを握ることができ、パーオンやパーチャンスが増える効果が期待できます。

番手が同じでも10~20ヤードの飛距離アップを実現できる例も少なくありません!
ただし、飛び系アイアンは、クラブセッティング全体の飛距離のバランスを取るのが難しく、操作性も高くないなどの懸念点があります。また、一言で飛び系アイアンといっても、各メーカーでさまざまなモデルが販売されています。
飛び系アイアンの特徴を適切に把握し、「自分は飛び系アイアンを採用すべきか」や「自分にピッタリのモデルはどれか」を適切に判断しましょう。
この記事では、飛び系アイアンのおすすめモデルやメリット・デメリットなどを解説するため、ぜひ参考にしてください。

新品モデル10種類と中古モデル5種類の計15モデルをご紹介しています!
飛び系アイアンとは?
飛び系アイアンとは、文字通り「通常よりも飛距離が出るアイアン」のことです。具体的には、一般的なアイアンよりもロフト角が小さく(ストロングロフトに)設計されており、1~2番手程度の飛距離アップ効果が期待できます。

見た目の番手は9番でも、ロフト角は一般的なアイアンの7番に相当するといった設計が挙げられます!
単純にロフト角が小さくなるだけでは、「なかなかボールが上がらない」といった事態も起こり得ます。しかし、飛び系アイアンは、低重心設計といった打ち出し角を大きくするための工夫が施されています。そのため、見た目のロフト角よりもしっかりと高弾道のショットを実現可能です。
さらに、低重心や中空構造といった設計から、ミスに強くオートマチックに打てるモデルが多い点も特徴です。
このような特性から、
「アイアンをもっと楽に、遠くに飛ばしたい」
「得意な小さい番手でセカンドショットを打ちたい」
といった方などにおすすめのクラブです。
やさしい飛び系アイアンおすすめ10選
やさしい飛び系アイアンのおすすめは、以下の10モデルです。
- ELYTE MAX FASTアイアン【キャロウェイ】
- Qi MAX LITE アイアン【テーラーメイド】
- T400 アイアン【タイトリスト】
- G730アイアン【ピン】
- DS-ADAPT Irons【コブラ】
- ゼクシオ 13 アイアン【ゼクシオ】
- 245MAX アイアン【ブリヂストン】
- PRGR 03 アイアン【プロギア】
- アイアン アカ【オノフ】
- JPX 925 HOT METAL アイアン【ミズノ】
ここでは、各モデルの特徴を詳しく解説します。
ELYTE MAX FASTアイアン【キャロウェイ】
キャロウェイの「ELYTE MAX FASTアイアン」は、ヘッドスピードが平均または平均よりも遅めのプレーヤーがターゲットの飛び系アイアンです。
フェースが大きくたわみ、飛距離と弾道の高さを出せるように設計された「Ai 10x FACE」が特徴のひとつです。フェースのたわみを大きくするために、肉厚が薄めの設計となっており、同時にヘッドの軽量化も実現しています。ヘッドスピードに自信がない方でもしっかりと振り切れるでしょう。
さらに、リーディングエッジとトレーリングエッジの面取りにより、ヘッドスピードを損なうことなく振り抜ける「トライレベル・ソール」もポイントです。ミスの影響を軽減するバンス本来の効果やバランスも考慮されています。
モデル名 | ELYTE MAX FASTアイアン |
メーカー | Callaway(キャロウェイ) |
発売日 | 2025年2月 |
番手/ロフト角(度) | #5:22.0 #6:25.0 #7:28.0 #8:32.0 #9:37.0 PW:42.0 AW:46.0 GW:50.0 SW:56.0 |
ライ角(度) | #5:60.75 #6:61.37 #7:62.0 #8:62.5 #9:63.0 PW:63.25 AW:63.5 GW:63.75 SW:64.0 |
長さ(インチ) | #5:38.25 #6:37.625 #7:37.0 #8:36.5 #9:36.0 PW:35.75 AW:35.5 GW:35.25 SW:35.0 |
総重量(g) | #5:約385 #7:約401 ※N.S.PRO 850GH neo(S)の場合 |
シャフト | LIN-Q GREEN 40 for Callaway(R) N.S.PRO 850GH neo(S) N.S.PRO ZELOS 7(S) |
Qi MAX LITE アイアン【テーラーメイド】
テーラーメイドの「Qi MAX LITE アイアン」は、右へのミスを防ぎ、高い直進性を発揮する飛び系アイアンです。
ハイパフォーマンスを可能とする番手別の最適重心設計が特徴のひとつです。ロングアイアンでは直進性と弾道の適正化、ミドルアイアンでは大きなスイートスポットで高初速化、ショートアイアンはスピン量を増やして再現性を高める設計となっています。
また、従来よりも大きめのフェースを採用することで、見た目の安心感やミスヒット時の安定性の向上を実現しています。ヘッド重量の軽量化にも成功しており、スイングスピードに自信がない方にもおすすめです。
モデル名 | Qi MAX LITE アイアン |
メーカー | TaylorMade(テーラーメイド) |
発売日 | 2025年3月 |
番手/ロフト角(度) | #5:20.0 #6:23.0 #7:26.5 #8:30.5 #9:35.5 PW:42.0 AW:48.0 SW:54.0 |
ライ角(度) | #5:62.0 #6:62.5 #7:63.0 #8:63.5 #9:64.0 PW:64.5 AW:64.5 SW:64.5 |
長さ(インチ) | #5:38.5 #6:37.875 #7:37.25 #8:36.75 #9:36.25 PW:35.75 AW:35.5 SW:35.25 |
総重量(g) | #5:約364 #7:約377 ※N.S.PRO 790GH (S)の場合 |
シャフト | 2025 AIR SPEEDER TM (SR/R) N.S.PRO 790GH (S) |
T400 アイアン【タイトリスト】
タイトリストの「T400 アイアン」は、アイアンショットに大きな飛びとやさしさを求めるゴルファーに向けて開発された飛び系アイアンです。
ロフト角は7番で26.0度とストロング設計となっています。また、肉薄フェース設計や鍛造L型フェースインサートなどの搭載により、高い飛距離性能を発揮します。
さらに、ヘッドの慣性モーメントを高め、高い打ち出し角を実現するウェイト設計もポイントです。ワイドなボディの許容性に加え、エネルギーロスを軽減するスプリット・ソールデザインも採用されています。
モデル名 | T400 アイアン |
メーカー | Titleist(タイトリスト) |
発売日 | 2022年11月 |
番手/ロフト角(度) | #5:20.0 #6:23.0 #7:26.0 #8:29.0 #9:33.0 P:38.0 W:43.0 W2:49.0 W3:55.0 |
ライ角(度) | #5:62.0 #6:62.5 #7:63.0 #8:63.5 #9:64.0 P:64.0 W:64.0 W2:64.0 W3:64.0 |
長さ(インチ) | #5:38.0 #6:37.5 #7:37.0 #8:36.5 #9:36.0 P:35.75 W:35.5 W2:35.25 W3:35.0 |
総重量(g) | N.S. PRO 880 AMC(S):94.5~106.5 3D401:54.5 ※シャフト重量 |
シャフト | N.S. PRO 880 AMC(S) 3D401 |
G730アイアン【ピン】
「G730アイアン」は、ピン史上最も飛んで、最もやさしい飛び系アイアンです。7番でロフト角26.5度のストロング設計や、たわみを最大化したフェース設計により高い飛距離性能を発揮します。
さらに、深低重心を可能にした新キャビティ構造により、慣性モーメントの向上に成功しています。さらに、ヘッドのトゥ側に搭載された高比重ウェイトに加え、ワイドソール設計が採用されていることで、入射角が安定せずに発生するダフリのミスを最小限に抑制します。
ウェッジはPWに加え、UW、50度、56度が展開されており、セッティング全体のバランスを取りやすい点も魅力です。
モデル名 | G730アイアン |
メーカー | PING(ピン) |
発売日 | 2024年4月 |
番手/ロフト角(度) | #5:20.0 #6:23.0 #7:26.5 #8:30.5 #9:35.0 PW:40.0 UW:45.0 50:50.0 56:56.0 |
ライ角(度) | #5:61.0 #6:61.5 #7:62.0 #8:62.8 #9:63.5 PW:64.1 UW:64.1 50:64.1 56:64.4 |
長さ(インチ) | #5:38.5 #6:37.75 #7:37.0 #8:36.5 #9:36.0 PW:35.5 UW:35.5 50:35.5 56:35.25 |
総重量(g) | #7:約386 ※N.S.PRO 750GH neo(S)の場合 |
シャフト | ALTA J CB BLUE(R/SR/S) PING TOUR 2.0 CHROME I(S) N.S.PRO 750GH neo(S) N.S.PRO 850GH neo(S) N.S.PRO 950GH neo(S) N.S.PRO MODUS³ TOUR 105(S) DG EX TOUR ISSUE(S200) |
DS-ADAPT Irons【コブラ】
コブラの「DS-ADAPT Irons」は、ハンディキャップ15~25程度の中級者~上級者向けに開発された飛び系アイアンです。
再設計されたウェイトによって低重心設計を実現し、エネルギー伝達効率の向上と大きな打ち出し角を実現しています。さらに、メタルウッドのデザインから着想を得た中空ボディ構造により、飛距離の最大化や寛容性が生み出されます。
中空ヘッドの内部には柔らかいフォームが充填されており、余計な振動を吸収し、優れた打感と打音を感じることが可能です。
モデル名 | DS-ADAPT Irons |
メーカー | cobra(コブラ) |
発売日 | 2025年3月 |
番手/ロフト角(度) | #4:19.0 #5:21.0 #6:24.0 #7:27.0 #8:31.5 #9:36.5 PW:42.0 GW:48.0 SW:54.0 |
ライ角(度) | #4:62.0 #5:62.5 #6:63.0 #7:63.5 #8:64.0 #9:64.5 PW:65.0 GW:65.0 SW:65.0 |
長さ(インチ) | #4:39.25 #5:38.5 #6:37.75 #7:37.25 #8:36.75 #9:36.25 PW:36.0 GW:35.75 SW:35.5 |
総重量(g) | – |
シャフト | KBS PGI 85, 75, 65(A/R/S) KBS Tour Lite(R/S) |
ゼクシオ 13 アイアン【ゼクシオ】
ゼクシオの「ゼクシオ 13 アイアン」は、高く伸びる弾道でやさしく大きく飛ばせるモデルです。
中空キャビティ構造やショートホーゼル、軽量チタンフェース、外周部のグルーブの採用によって余剰重量を創出。高比重タングステンニッケルウェイトの搭載によって低重心化に成功し、高い打ち出し角を実現しました。
また、インパクト時に大きくたわむグルーブやたわみのパワーを逃がさない剛性を高めたボディ後方部により、高い飛距離性能を発揮します。ヘッドカラーはネイビーとレッドの2色展開です。
モデル名 | ゼクシオ 13 アイアン |
メーカー | XXIO(ゼクシオ) |
発売日 | 2023年12月 |
番手/ロフト角(度) | #5:22.0 #6:25.0 #7:28.0 #8:32.0 #9:37.0 PW:42.0 AW:48.0 SW:56.0 |
ライ角(度) | #5:61.5 #6:62.0 #7:62.5 #8:63.0 #9:63.0 PW:63.5 AW:63.5 SW:63.5 |
長さ(インチ) | #5:38.0 #6:37.5 #7:37.0 #8:36.5 #9:36.0 PW:35.5 AW:35.5 SW:35.5 ※N.S. PRO 850GH DST for XXIOの場合 |
総重量(g) | #5:392 #7:405 ※N.S. PRO 850GH DST for XXIO(R)の場合 |
シャフト | ゼクシオ MP1300 カーボンシャフト(R2/R/SR/S) N.S. PRO 850GH DST for XXIO スチールシャフト(R/S) |
245MAX アイアン【ブリヂストン】
ブリヂストンの「245MAX アイアン」は、「MAXやさしい」がキャッチフレーズの飛び系アイアンです。
トゥ・ヒール部に薄肉の凹部を配置し、オフセンターにヒットした際の寛容性を向上させています。さらに、30g超の高機能プレートの搭載により、寛容性の高い飛びを追求しています。
加えて、フェース裏のサスペンションコアや360度スリット構造により、広反発化に成功。打点部には振動吸収ラバーを搭載し、打感の向上を追求しています。
モデル名 | 245MAX アイアン |
メーカー | BRIDGESTONE(ブリヂストン) |
発売日 | 2024年4月 |
番手/ロフト角(度) | #6:24.0 #7:27.0 #8:31.0 #9:35.0 P1:39.0 P2:44.0 AW:60.0 SW:56.0 |
ライ角(度) | #6:61.5 #7:62.0 #8:62.5 #9:63.0 P1:63.5 P2:63.5 AW:63.5 SW:63.5 |
長さ(インチ) | #6:38.0 #7:37.5 #8:37.0 #9:36.5 P1:36.25 P2:36.0 AW:35.75 SW:35.5 |
総重量(g) | #7:352 ※VANQUISH BSi for MAX シャフト(R)の場合 |
シャフト | VANQUISH BSi for MAX シャフト(S/R) N.S.PRO 750GH neo シャフト(S) |
PRGR 03 アイアン【プロギア】
プロギアの「PRGR 03 アイアン」は、PRGR IRONsのうち最も飛び性能が高いモデルです。7番のロフト角は26.0度ストロング設計であり、低重心・深重心設計によって上がりやすさや寛容性も実現しています。
さらに、トップブレード側にかけて薄肉が進むグラデーションフェース設計により、上打点での反発性能の向上に成功しています。フェース裏溝を番手別に最適化し、番手・シチュエーションに応じて求められる性能をしっかりと発揮できる点もポイントです。
PW以下の番手は従来モデルよりもサイズダウンしており、抜けの良さや安心感のあるソール幅を維持しながら、操作性を高めています。
モデル名 | PRGR 03 アイアン |
メーカー | PRGR(プロギア) |
発売日 | 2025年5月 |
番手/ロフト角(度) | #5:21.0 #6:23.0 #7:26.0 #8:30.0 #9:34.5 #P:39.0 #A:43.0 #G:48.0 |
ライ角(度) | #5:60.0 #6:60.5 #7:61.0 #8:61.5 #9:62.0 #P:62.5 #A:63.0 #G:63.5 |
長さ(インチ) | #5:39.0 #6:38.5 #7:38.0 #8:37.5 #9:37.0 #P:36.5 #A:36.0 #G:35.75 ※DiamanaTM M FOR PRGRの場合 |
総重量(g) | #5:348 #6:355 #7:362 #8:368 #9:374 #P:382 #A:390 #G:398 ※DiamanaTM M FOR PRGR(SR)の場合 |
シャフト | DiamanaTM M FOR PRGR(R/R/SR/S) スペックスチールⅢ Ver.2(SR/S) N.S.PRO 850GH neo(S) |
アイアン アカ【オノフ】
オノフの「アイアン アカ」は、「全芯主義」がキャッチフレーズのアイアンです。
打点のブレに強くするために、重心をフェースセンターに配置しています。さらに、構えやすいヘッド形状や低重心設計により、安心感を持ちつつやさしくボールを上げることが可能です。
また、フェース側とトゥ側に3本の溝を施し、左右の反発エリアを拡大。フェース下部のたわみを向上させるパワートレンチも相まって、打点がブレても安定して高い飛距離性能を発揮します。
モデル名 | アイアン アカ |
メーカー | ONOFF(オノフ) |
発売日 | 2024年3月 |
番手/ロフト角(度) | #5:22.0 #6:25.0 #7:28.0 #8:32.0 #9:37.0 #P:43.0 #A:49.0 #S:56.0 |
ライ角(度) | #5:61.5 #6:62.0 #7:62.5 #8:63.0 #9:63.25 #P:63.5 #A:63.5 #S:63.5 |
長さ(インチ) | #5:38.75 #6:38.25 #7:37.75 #8:37.25 #9:36.75 #P:36.25 #A:35.75 #S:35.75 ※SMOOTH KICK MP-524I/60度法の場合 |
総重量(g) | #5:361 #6:368 #7:376 #8:384 #9:392 #P:403 #A:412 #S:416 ※SMOOTH KICK MP-524I(SR)の場合 |
シャフト | SMOOTH KICK MP-524I(R2/R/SR) N.S.PRO 850GH neo R N.S.PRO 950GH neo S |
JPX 925 HOT METAL アイアン【ミズノ】
ミズノの「JPX 925 HOT METAL アイアン」は、シリーズ中「寛容なスピードキャビティ」に分類されるモデルです。
ストロング気味のロフトと楕円フェース、新設計のコンターエリプスフェースにより、高い飛距離性能を発揮します。ソール下部にタングステンを配備し、球の上がりやすさも両立しました。
さらに、打球音の周波数や音圧をコントロールするテクノロジーや、戦略的に配置されたサウンドバー・サウンドリブによって、心地よい打音・打感を実現しています。
モデル名 | JPX 925 HOT METAL アイアン |
メーカー | MIZUNO(ミズノ) |
発売日 | 2024年9月 |
番手/ロフト角(度) | #5:22.0 #6:25.0 #7:28.0 #8:32.5 #9:37.0 PW:42.0 GW:48.0 SW:54.0 |
ライ角(度) | #5:61.0 #6:61.5 #7:62.0 #8:62.5 #9:63.0 PW:63.5 GW:64.0 SW:64.0 |
長さ(インチ) | #5:38.25 #6:37.75 #7:37.25 #8:36.75 #9:36.25 PW:35.75 GW:35.5 SW:35.25 |
総重量(g) | #7:約418 ※N.S.PRO 950GH neo スチールシャフト(S) |
シャフト | 22 MFUSION i カーボンシャフト(SR/S) N.S.PRO 950GH neo スチールシャフト(R/S) N.S.PRO MODUS3 TOUR105 スチールシャフト(S) |
【中古】やさしい飛び系アイアンおすすめ5選
やさしい飛び系アイアンでおすすめの中古モデルは、以下の5つです。
- ROGUE STAR アイアン【キャロウェイ】(2018年)
- SIM Max OS アイアン【テーラーメイド】(2020年)
- inpres UD+2 アイアン【ヤマハ】(2021年)
- VG3 IRONS TYPE-D【Titleist】(2018年)
- NEW egg アイアン【プロギア】(2019年)
ここでは、各モデルの特徴を詳しく解説します。
ROGUE STAR アイアン【キャロウェイ】(2018年)
「ROGUE STAR アイアン」は、2018年にキャロウェイから発売された飛び系アイアンです。ロフト角は7番で27度のストロング設計となっています。
ヘッド下部、トゥ側にタングステンウェイトを内蔵し、センター重心かつ低重心化を実現しています。あらゆるライから高い打ち出し角を可能にし、オフセンターヒット時でも安定した飛距離性能や方向性を実現します。
さらに、フェース中心部を厚く、周辺部を薄くしたフェース設計により、高い打ち出し角や初速アップ効果が期待できます。ヘッドは大型であるため、アドレス時には安心感を感じられるでしょう。
モデル名 | ROGUE STAR アイアン |
メーカー | Callaway(キャロウェイ) |
発売日 | 2018年4月 |
番手/ロフト角(度) | #5:21.0 #6:24.0 #7:27.0 #8:31.5 #9:36.0 PW:41.0 AW:46.0 GW:51.0 SW:56.0 |
ライ角(度) | #5:61.25 #6:62.0 #7:62.5 #8:63.0 #9:63.5 PW:64.0 AW:64.0 GW:64.0 SW:64.0 |
長さ(インチ) | #5:38.5 #6:38.0 #7:37.5 #8:37.0 #9:36.5 PW:36.0 AW:35.75 GW:35.5 SW:35.25 |
総重量(g) | #5:約353 #7:約364 ※Speeder EVOLUTION for CW 60(R)の場合 |
シャフト | FUBUKI for CW 50(R) Speeder EVOLUTION for CW 60(R) N.S.PRO Zelos 7 (S) |
SIM Max OS アイアン【テーラーメイド】(2020年)
「SIM Max OS アイアン」は、テーラーメイドから2020年2月に発売された飛び系アイアンです。同シリーズ「MAX アイアン」の寛容性を高め、やさしく上げられるモデルとなっています。
OSとは「オーバーサイズ」のことであり、文字通りヘッドサイズが大きめとなっています。アドレス時の安心感やミスヒット時の寛容性を得られます。
また、比較的ソールがワイド設計であり、多少ダフってもソールが芝の上を滑ってくれます。低重心化にもつながり、ヘッドスピードに自信がない方でもしっかりとボールを上げられるでしょう。
モデル名 | SIM Max OS アイアン |
メーカー | TaylorMade(テーラーメイド) |
発売日 | 2020年2月 |
番手/ロフト角(度) | #6:22.5 #7:26.0 #8:30.5 #9:35.5 PW:41.0 |
ライ角(度) | #6:61.5 #7:62.0 #8:62.5 #9:63.0 PW:63.5 |
長さ(インチ) | #6:37.875 #7:37.25 #8:36.75 #9:36.25 PW:35.75 |
総重量(g) | – |
シャフト | – |
inpres UD+2 アイアン【ヤマハ】(2021年)
「inpres UD+2 アイアン」は、2020年10月に発売されたヤマハの飛び系アイアンです。
7番アイアンでロフト角25.0度と最大級のストロング設計となっており、前作モデルと比較してフェース反発エリアが107%に拡大しています。さらに、フェース裏側に5本のリブを搭載することで、縦方向のたわみを低減。フェースが倒れ込みにくく、打ち出し角の向上に貢献します。
より安価な中古モデルを検討している場合、同じく「inpres UD+2 アイアン」の2018年発売モデルも検討すると良いでしょう。
モデル名 | inpres UD+2 アイアン |
メーカー | YAMAHA(ヤマハ) |
発売日 | 2020年10月 |
番手/ロフト角(度) | #5:21.0 #6:23.0 #7:25.0 #8:28.0 #9:32.0 PW:37.0 AW:42.0 AS:48.0 SW:55.0 |
ライ角(度) | #5:60.75 #6:61.0 #7:61.25 #8:61.5 #9:61.75 PW:62.25 AW:62.75 AS:62.75 SW:63.25 |
長さ(インチ) | #5:39.0 #6:38.5 #7:38.0 #8:37.5 #9:37.0 AW:36.5 PW:36.0 AS:36.0 SW:35.75 ※Air Speeder for Yamaha M421iの場合 |
総重量(g) | #5:339 #6:346 #7:352 #8:358 #9:366 PW:374 AW:384 AS:385 SW:391 ※Air Speeder for Yamaha M421i(SR)の場合 |
シャフト | Air Speeder for Yamaha M421i(SR/S) N.S.PRO Zelos 7(S) |
VG3 IRONS TYPE-D【タイトリスト】(2018年)
「VG3 IRONS TYPE-D」は、タイトリストから2018年3月に発売された飛び系アイアンです。
7番でロフト角26.0度のストロング設計や反発性能の向上により、高い飛距離性能を発揮します。さらに、5~7番は中空構造が採用されており、高い打ち出し角やミスへの許容性を感じられます。
また、2面ソールデザインによって抜けの良さを発揮し、タングステンウェイトの効果により方向安定性も向上しています。アドレス時の安心感が生まれるデザインとなっており、飛距離とやさしさの両方を求める方にもおすすめです。
モデル名 | VG3 IRONS TYPE-D |
メーカー | Titleist(タイトリスト) |
発売日 | 2018年3月 |
番手/ロフト角(度) | #5:22.0 #6:24.0 #7:26.0 #8:29.0 #9:33.0 #P:38.0 #A:43.0 #AS:49.0 #S:55.0 |
ライ角(度) | #5:62.0 #6:62.5 #7:63.0 #8:63.5 #9:64.0 #P:64.0 #A:64.0 #AS:64.0 #S:64.0 |
長さ(インチ) | #5:38.0 #6:37.5 #7:37.0 #8:36.5 #9:36.0 #P:35.75 #A:35.5 #AS:35.25 #S:35.0 ※Titleist VGIの場合 |
総重量(g) | #5:361 #6:368 #7:375 #8:382 #9:389 #P:393 #A:396 #AS:399 #S:402 ※Titleist VGIの場合 |
シャフト | Titleist VGI(R/S) N.S.PRO 950GH(S) N.S.PRO ZELOS8(S) |
NEW egg アイアン【プロギア】(2019年)
「NEW egg アイアン」は、ピンが2019年9月に発売した飛び系アイアンです。
ロフト角は7番で25.0度と非常に小さく、バックフェースグルーブ搭載の薄肉フェースやパワーグルーブによる反発性能の向上により、大きな飛びを実現します。
さらに、タングステンウェイトの配備によって低重心化を実現。ストロングロフトでも高弾道な飛び性能を発揮します。手元剛性が高く、先端側がしなることで、やさしくボールを上げられるオリジナルシャフトもポイントです。
モデル名 | NEW egg アイアン |
メーカー | PRGR(プロギア) |
発売日 | 2019年9月 |
番手/ロフト角(度) | #6:23.0 #7:25.0 #8:28.0 #9:32.0 #P:37.0 #A:43.0 #As:49.0 #S:56.0 |
ライ角(度) | #6:61.5 #7:62.0 #8:62.5 #9:63.0 #P:63.5 #A:63.5 #As:64.0 #S:64.0 |
長さ(インチ) | #6:38.75 #7:38.25 #8:37.75 #9:37.25 #P:36.75 #A:36.0 #As:35.5 #S:35.5 ※シャフトフレックスR/SR/Sの場合 |
総重量(g) | #6:333 #7:339 #8:346 #9:353 #P:363 #A:376 #As:388 #S:387 ※シャフトフレックスSRの場合 |
シャフト | NEW egg アイアン 専用シャフト(R2/R/SR/S) |
飛び系アイアンの飛距離・ロフト角の目安
飛び系アイアンを採用することで、通常のアイアンと比べて10~20ヤード程度の飛距離アップを実現できる例が多いです。具体的な飛距離の変化は、飛び系アイアンと現在使っているアイアンのロフト角によって異なります。
個々のスイングやクラブ性能にもよりますが、一般的にロフト角が1度小さくなると、飛距離は2.5ヤード伸びるといわれています。つまり、現在使っているアイアンと飛び系アイアンのロフト角の差が4度あれば、約10ヤード(約1番手分)の距離アップ効果を期待できます。
一言で飛び系アイアンといってもロフト角はさまざまですが、参考としてタイトリストの「T400(飛び系)」と「T150」のロフト角を比べてみましょう。
T400(飛び系/ストロングロフトモデル) | T150(中~上級者向けモデル) | |
5番アイアン | 20度 | 25度 |
6番アイアン | 23度 | 28度 |
7番アイアン | 26度 | 32度 |
8番アイアン | 29度 | 36度 |
9番アイアン | 33度 | 40度 |
PW(ピッチングウェッジ) | 38度 | 44度 |
7番のロフト角が6度異なり、単純計算で15ヤード程度の飛距離の差が生まれます。

ちなみに、現在は一般モデルのアイアンも、以前よりストロングロフト化している傾向があります!
より詳細に飛距離の目安を計算したい方は、今現在使っているアイアンのロフト角と、候補となる飛び系アイアンのロフト角の差を計算してみましょう。
やさしい飛び系アイアンの選び方
やさしい飛び系アイアンを探す際は、以下の4つのポイントに着目しましょう。
- ロフト角
- クラブセッティング全体のバランス
- シャフト
- その他、ヘッドの性能
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
ロフト角
一言で飛び系アイアンといってもロフト角はモデルによって異なります。たとえば、7番アイアンのロフト角が25度のモデルがある一方で、29度程度のモデルも多くあります。

7番アイアンのロフト角25度は、飛び系アイアンのなかでも非常にストロングロフトです!
基本的には、「同じ番手を比べた際にロフト角が小さいほど飛びやすい」と考えて問題ありません。しかし、ロフト角が過剰に小さいと、「ほかの性能が同じなら打ち出し角が低くなりやすい」「スピンが入りにくくなる」などのデメリットが発生します。
「とにかく飛距離アップを目指したい」
「飛距離アップを実現しつつ、スピン量や弾道とのバランスも考慮したい」
など、クラブに求める性能に合わせて選択することが大切です。

ロフト角が小さくても重心位置などで高弾道を実現できるモデルもあるので、個々のヘッド性能も確認してみましょう!
クラブセッティング全体のバランス
飛び系アイアンを採用する際は、クラブセッティング全体のバランスを考慮しましょう。特に「アイアンとウェッジのつながり」が非常に重要です。
たとえば、ウェッジのセッティングが「48度+54度」であり、飛び系アイアンのピッチングウェッジのロフト角が40度であると仮定します。PWとAWのロフト角の差が8度あると、番手間の飛距離の差が20ヤード程度となり、100ヤード前後の距離の打ち分けが難しくなってしまいます。
この場合、極端にストロングロフト過ぎないモデルを選んだり、44度程度のウェッジをもう一本採用したりする対策が求められます。

ゴルフは100ヤード以外の距離をいかに攻略するかが重要なので、飛び系アイアンを採用するなら対策は必須です!
シャフト
シャフト選びで特に重要な点は、素材とフレックスです。
シャフト素材は大きくスチールとカーボンに分けられます。大まかな判断基準は以下のとおりです。
シャフトの種類 | 向いている人の特徴 |
カーボンシャフト | ・筋力やヘッドスピードに自信がない ・シャフトのしなりを使い、高弾道かつ高飛距離なショットを打ちたい |
スチールシャフト | ・ある程度の筋力やヘッドスピードがある ・シャフトを過度にしならせず、しっかりと方向性を出したい |

今現在スチールを使っていても、「最近筋力が落ちてきた」といったケースでは、カーボンへの移行も有力となります!
また、シャフトフレックスはドライバーのヘッドスピードを基準として選ぶのがおすすめです。スイングやシャフトによって異なりますが、ヘッドスピードとシャフトフレックスの大まかな目安は以下のとおりです。
ドライバーのヘッドスピード | ゴルファーのレベル | シャフトの硬さ |
~34 | 一般的な女性 | L |
31~37 | 一般的な女性 シニア男性 など | A |
35~40 | シニア男性 上級者の女性 など | R |
38~44 | 上級者の女性 一般的な男性 など | SR |
41~50 | 一般的な男性 力のある男性 など | S |
48~ | 力のある男性 ドラコン選手 など | X |

ただし、フレックス表記が同じでも、メーカーによって実際の硬さは若干異なるケースがあります!
その他、ヘッドの性能
その他、各モデルによってヘッドの性能が異なります。
- 低重心設計で高弾道なボールを打ちやすい
- スピン性能が高い
- ヘッドターンがしやすく、ドローを打ちやすい
- 大型へのヘッド形状で寛容性が高い
- 打感が良い
- ヘッドを操作しやすい

この部分が各メーカーの商品ページで最も詳しく説明されています!
自分のスイングや理想の弾道などに合わせて選択しましょう。
アイアン選びでは中古モデルもおすすめ!
飛び系アイアンを選ぶ際は、中古モデルも有力な選択肢となります。中古モデルを視野に入れるメリットは、以下の3つです。
- 費用を抑えてお得にアイアンを購入できる
- 幅広い選択肢からアイアンを選べる
- ユーザーの過去のレビューを踏まえて決定できる
「ヘッドが痛んでいる可能性がある」や「過度に古いモデルは性能が低い場合がある」といった注意点がありますが、ぜひ選択肢のひとつとして考えてみてください。

この記事では、おすすめの中古モデルも5つ紹介しています!
飛び系アイアン(ストロングロフト)の3つのメリット
飛び系アイアン(ストロングロフト)を採用する主なメリットは、以下の3つです。
- 飛距離アップを実現できる
- ミスへの寛容性が高い
- 払い打ちとの相性が良い
ここでは、各メリットを詳しく解説します。
飛距離アップを実現できる
飛び系アイアン(ストロングロフト)の採用によって、飛距離アップを実現できます。現在使用しているアイアンにもよりますが、番手を変えずに10~20ヤードの飛距離アップを達成したという例も少なくありません。
ミドルホールのセカンドショットやショートホールのティーショットの場面で、簡単な短いクラブを握れれば、パーオン・パーチャンスが増える要因となります。また、今までは届かなかった距離でも、グリーンオンを狙えるようになるかもしれません。

飛距離アップしてスコアアップを実現したいと考える方は必見です!
ミスへの寛容性が高い
ミスへの寛容性が高い点も飛び系アイアンのメリットです。
【飛び系アイアンの寛容性が高い主な理由】
・低く深い重心設計によって、打点が上下にズレてもある程度高く上がってくれる
・大型ヘッドや中空ヘッドのモデルが多く、オフセンターヒット時でも安定しやすい
・ワイドソールのモデルが多く、多少ダフってもソールが芝の上を滑ってくれる
アイアンをやさしく、オートマチックに打ちたいと考える方にもおすすめです。
払い打ちとの相性が良い
飛び系アイアンは、以下のような理由から、払い打ちとの相性が良いという特徴もあります。
- 重心が低いため、払い打ちでもボールが上がりやすい
- ソールが広いモデルであれば、芝の上を滑ってインパクトを迎えられる
払い打ちとは?
→ボールを打ち込まず、浅い入射角で払うように打つ打ち方
本来、高弾道かつ高飛距離なアイアンショットを実現するには、鋭い入射角でインパクトを迎える「ダウンブロー」で打つのが理想とされています。しかし、アマチュアゴルファーがアイアンをダウンブローで打つのは決して簡単ではありません。
飛び系アイアンであれば、比較的習得が簡単な払い打ちでも性能を最大限に活かすことが可能です。

ただ、最近は通常のアイアンも払い打ちで十分にボールが上がり、飛んでくれる性能のモデルが多いです!
払い打ちであれば、ダウンブローを意識しすぎたダフリのミスなども防止でき、安定性の向上につながるでしょう。
飛び系アイアン(ストロングロフト)の3つのデメリット・注意点
複数のメリットがある飛び系アイアン(ストロングロフト)ですが、以下のようなデメリット・注意点があります。
- クラブセッティングの飛距離のバランスを取るのが難しい
- 操作性を出しにくい
- グリーンで止まりにくい
ここでは、各デメリット・注意点を詳しく解説します。
クラブセッティングの飛距離のバランスを取るのが難しい
飛び系アイアンはクラブセット全体のロフト角が小さめであり、PWのロフト角が40~42度程度のモデルも少なくありません。この際に、クラブセッティング全体の飛距離のバランスを取るのが難しいという課題が発生します。
たとえば、PWのロフト角が40度であり、ウェッジの組み合わせが「52度+58度」の場合、PWとAWのロフト角の差が12度ある状態です。飛距離でいうと20~30ヤードの差が出てしまい、100ヤード前後の打ち分けが難しくなってしまう恐れがあります。

100ヤード前後はスコアを大きく左右する距離感であるため、「いかに飛距離の差のバランスを良くするか」が大きな課題となります。
PWとAWの差が大きすぎると、スコアに悪影響を及ぼす恐れがあるため、以下のような対策が重要です。
- 過度にストロングロフトになっていないモデルを購入する
- AWやSWまで展開されているモデルを購入する
- 新たにウェッジを1本追加する(48度など)
操作性を出しにくい
飛び系アイアンは低・深重心の重心設計や、中空・大型ヘッドのモデルが多いことから、ショットに操作性を出すのが難しい傾向があります。フェード・ドローや高低差を打ち分けてマネジメントしたい方には向かないかもしれません。

シビアな性能を求めるプロや上級者が飛び系アイアンを選ばない主な理由はこれです!
とはいえ、アマチュアゴルファーの多くにとって、ショットの操作性よりも安定性や寛容性が重要といえるでしょう。また、ストロングロフトとある程度の操作性を両立したモデルもあるため、操作性を求めたい方はそれらを探しても良いかもしれません。
グリーンで止まりにくい
飛び系アイアンは、以下の理由からグリーンでボールが止まりにくい傾向があります。
- ロフト角が小さい分、高弾道でグリーンに着弾するショットを打ちにくい
- ロフト角が小さい分、フェースとボールの摩擦が減り、スピン量が少なくなる
低・深重心設計のモデルが多いため、見た目のロフト角よりは高い打ち出し角になりますが、「ピンをデッドに狙い、スピンでキュキュっと止めたい」といったショットは難しいかもしれません。

グリーンが硬い日は、手前から攻めるといったマネジメントが必要です!
飛び系アイアン(ストロングロフト)に関するよくある質問
飛び系アイアン(ストロングロフト)に関するよくある質問は以下のとおりです。
- 飛び系アイアンは初心者にもおすすめ?
- 飛び系アイアンはボールが上がらない?
- 飛び系アイアンが合わないの特徴は?
- 飛び系アイアンの使用プロは?
ここでは、それぞれの質問に詳しく回答します。
飛び系アイアンは初心者にもおすすめ?
飛び系アイアンは初心者にも非常におすすめです。
【飛び系アイアンが初心者におすすめの理由】
・初心者はミドルアイアンやロングアイアンを使いこなすのが難しい
・初心者は飛距離が課題になりやすい
・飛び系アイアンはミスヒットに強いモデルが多い
・飛び系アイアンの懸念である「操作性」や「スピン量」を求める段階ではない

シンプルに「遠くに、まっすぐ飛ばす」が課題になる初心者にピッタリといえます!
ただし、「最初からハードヒッター並みのヘッドスピードがある」や「最初からプロや上級者を目指している」といった場合は、一般的なロフト角のアイアンが向いていることがあります。
飛び系アイアンはボールが上がらない?
「飛び系アイアンはロフト角が小さいからボールが上がらない」と考える方も少なくありません。
しかし、実際はヘッドの見た目より高い打ち出し角で打てるモデルが多いです。多くの飛び系アイアンでは、ボールの打ち出し角が大きくなるように低重心設計などの工夫が施されています。

とはいえ、「一般的なロフト角のアイアン×低重心設計」などと比べるとボールは上がりにくい傾向があります!
また、バックスピンが入りにくい分、番手なりにボールが上がっても、グリーンでなかなか止まらないといった懸念点もあります。これらの懸念点を踏まえ、飛び系アイアンを採用すべきか判断することが大切です。
飛び系アイアンが合わないの特徴は?
以下のような方は、飛び系アイアンの採用が向いていない可能性があります。
- すでに十分な距離を飛ばせるハードヒッター
- 高い操作性を求める上級者
- グリーンでピタッと止まるショットを実現したいゴルファー
- ダウンブローで強く打ち込むスイングのゴルファー
このような方は、「7番アイアンのロフト角が30~34度程度」といった一般的なモデルが向いているかもしれません。

ショートアイアンがあまりに飛びすぎてしまうと、今度は130ヤード以内といった短い距離感がつかめなくなってしまうかもしれません!
飛び系アイアンの使用プロは?
飛び系アイアンは「操作性が高くなく、グリーンで止まりにくい」という特性上、プロゴルファーには採用されづらい傾向があります。

ロフト角が大きくなくても遠くに飛ばすパワーがあり、ピンにできる限り近づけて1打を争うため、もっとシビアなアイアンが好まれます!
しかし、以下のように飛び系アイアンの採用実績があるプロゴルファーも存在します。
- 金田久美子選手
→STEALTH GLOIRE アイアン(#7:27度) - 西村優菜選手
→X FORGED STAR アイアン(#7:29度)
また、完全な飛び系アイアンではないものの、ゴルフ界全体としてストロングロフトのトレンドが進んでいることも事実です。たとえば、日本のトッププロである「藤田寛之選手」は、元々7番アイアンが34度のモデルを採用していましたが、2023年には7番のロフト角が31度の「RMX VD / M アイアン」を採用しています。
一概に「飛び系アイアン=初心者・非力なゴルファー向け」とはいえず、中~上級者も一度は視野に入れるべきといえるでしょう。
まとめ│ストロングロフトの飛び系アイアンでスコアアップを目指そう!
ストロングロフトの飛び系アイアンの採用によって、ヘッドスピードが変わらなくても10~20ヤードの飛距離アップ効果が期待できます。ショートホールのティーショットやミドルホールのセカンドショットで小さい番手を握ることができ、パーオンやパーチャンスが増える要因となるでしょう。
ただし、操作性が低く、グリーンでボールが止まりにくいなどの懸念点があり、一言で飛び系アイアンといってもさまざまなモデルが存在します。「飛び系アイアンを採用すべきか」や「自分にピッタリのモデルはどれか」をしっかりと判断しましょう。

基本的には、
・ゴルフ初心者~中級者
・飛距離を課題と感じている方
・アイアンを楽に、遠くに飛ばしたい方
を中心におすすめです!
また、飛び系アイアンを採用する際は、ウッドやウェッジなど、セッティング全体のバランスを考えることが大切です。飛び系アイアンの採用によってロフト角の差が生まれたら、新たにウェッジやユーティリティの採用も検討してみてはいかがでしょうか。
▼新たにウェッジの採用を検討している方は以下の記事がおすすめです!
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