ゴルフのウェッジの本数は2本?3本?アマチュアにとって最適なセッティングとは

ウェッジ 本数 上達法 

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「最近の女子プロはウェッジを3本入れていない?」
「今のクラブセッティングはウェッジが2本だけど何本が理想?」

現在、PWを除いて3本のウェッジをセッティングするプロゴルファーが増えています。それに伴って、アマチュアゴルファーのクラブセッティングも変化しつつあります。

しかし「なんとなく」ウェッジの本数を変えてはいけません。目的やメリット・デメリットを把握したうえで自分に合ったセッティングを見つけましょう。

当記事では、アマチュアが入れるべきウェッジの本数や、ロフト角の組み合わせの解説をしています。最後には有名プロのウェッジの本数も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

従来のウェッジの本数は「PW+2本」が主流であった

ゴルフ歴が長い方にとっては「ウェッジの本数は2本」と当然に思っている人も多いでしょう。

従来のクラブセッティングのウェッジの本数は「PW+2本」が主流で、特に「ゴーニー・ゴッパチ」という「52度+58度」の組み合わせが非常に多かったです。

従来のPWのロフト角のほとんどが46度~48度であったため、飛距離の差をバランスよく出すには「52度+58度」の組み合わせが最適でした。

一見バランスが良さそうに見えるこの組み合わせですが、時代の変化に伴って「ウェッジ3本体制」が主流になりつつあります

アマチュアが入れるべきウェッジの本数は「PW+3本」?その理由は?

現在プロゴルファーの中で「PW+3本」が主流になっています。ウェッジを3本入れることで数多くのメリットが生じるためです。

そして、アマチュアゴルファーにとっても、ウェッジを3本入れる恩恵は非常に大きいです。大袈裟でなく、プロゴルファーよりもメリットが多いと言っても過言ではないでしょう。

ここでは、アマチュアゴルファーのクラブセッティングを「PW+3本」とするメリットを解説します。

打ち方を変えなくて良いため

ウェッジを3本入れることで、ボールを打ち分ける際に「スイングを変えるのではなく、クラブを変える」という選択が可能になります。

従来の2本セッティングの場合、飛距離や弾道、スピン量を調節の際は、どうしても打ち方を変える必要があります。しかし、慣れていない打ち方を行うことで極端なザックリといったのミスショットが出てしまうのです。

一方で、ウェッジを3本にすることで「異なるボールを打ちたい場合は異なるクラブを使う」という選択肢が生まれます。例えば「飛距離を落としたい」「弾道が高いボールを打ちたい」といった場合は、クラブを開いたり、振り幅を変えたりせずに、クラブを1本短くする選択ができるのです。

もちろん、ウェッジを1本追加したからと言って、全てのショットが打てるようになるわけではありませんが、しかし、より多くの選択肢の中から、再現性が高く、安全な選択を取れるようになります

ロフトのストロング化が進んでいるため

現在の飛び系のアイアンが流行っており、ロフトのストロング化が進んでいます。その結果、PWのロフトが42度や44度などと従来よりも小さくなっています

それにも関わらず従来の「52度+58度」の組み合わせをしていたら、PWと52度の間の打ち分けが難しくなります。

通常、アイアンのロフト角は4度刻みです。しかし、このセッティングでは8~10度もロフト角が異なります。1クラブ以上丸々抜けている計算となるのです。

また、PWのロフト角に合わせようと「48度+54度」としては、今度はバンカーやグリーン周りのショットに不安が残ります。

そこで、ウェッジの数を1本追加すれば、飛距離の差を埋めるバランスの良いセッティングとなるのです。

3番ウッドはほとんどのアマチュアゴルファーが使いこなせていないため

ウェッジを1本加えると、今現在入れているクラブを1本抜くことになります。(現在のクラブセッティングが13本以下の人は問題ありません)

しかし、アマチュアゴルファーにとっては、それが大きなデメリットにはなりません。

何故なら、アマチュアゴルファーの多くが、3番ウッドやロングアイアンを使いこなせていないためです。

中には「3番ウッドをしっかり打てないがセッティングに入れている」「ライが良かったから3番ウッドを握ったが、結局チョロ」などの経験がある人もいるでしょう。

キャディバッグに入れてしまうと、どうしても欲が出て、当たる確率の低いクラブを握ってしまう可能性があります。しかし、それがスコアを崩す原因となるケースも多いです。

当たる確率が低く、スコアが崩れる原因となるクラブ」を抜いて「100ヤード以内のショットの選択肢が増え、それほど難易度が難しくないクラブ」を入れると考えると、スコアが纏りそうな気がしませんか。

ウェッジの本数をPW+2本とするメリットとは?

ウェッジ 本数

一方で、現在も「PW+2本」のセッティングをしているプロゴルファーも数多くいます。もちろん、それに倣って、アマチュアゴルファーでもウェッジの本数を2本にする選択肢も有効です。

ここでは、アマチュアゴルファーがウェッジの本数を「PW+2本」とするメリットを解説します。

ティーショットの幅が広がる

「PW+2本」の場合「PW+3本」と比較して長いクラブを1本多く入れられます。その結果、ティーショットや、ロングホールのセカンドショットの選択肢が増えます。

ティーアップすれば3番ウッドも打てる」「3番ウッドには自信がある」といった方の場合、長いクラブが武器になり、ウェッジを増やすよりも好スコアに繋がる可能性があるでしょう。

クラブ選択が簡単

ウェッジを「PW+3本」とすると、ショートゲームでの選択肢が増えます。

しかし反対に捉えると「ショートゲーム時に考えるべきことが1つ増える」とも言えます。その結果、自分が選択したクラブに迷いが生じ、それがショットに表れてしまう可能性があるでしょう。

そのため「できる限りシンプルな考え方でプレーをしたい」という方も「PW+2本」が向いている可能性があります。

クラブの使い方が上手になる

ウェッジ3本のメリットとして、距離や弾道によるスイングの打ち分けが不要になると解説しました。

反対にウェッジ2本の場合、距離や弾道に合わせてクラブの使い方を変える必要があります。その結果、ウェッジ1本1本の経験値が増加し、様々なクラブの使い方を覚えられるでしょう。

プロみたいに繊細なクラブの使い方を習得したい」という場合は「PW+2本」の組み合わせを選び、様々なボールを打ってみることも有効と言えるでしょう。

アベレージゴルファーやエンジョイゴルファーの場合PW+2本で十分な場合も

そもそも「数ヤードの誤差なら許容範囲」「2本の打ち分けで十分」といった方もいるでしょう。そのような場合、無理にウェッジを追加する必要はありません。

ゴルフクラブは決して安い買い物ではありません。「今あるクラブで十分」と感じているのであれば、他のグッズを購入するなり、もっと有意義であると感じたお金の使い方をしても良いでしょう。

ウェッジの本数がPW+3本の場合、どの組み合わせが最適?

それでは、ウェッジの本数を「PW+3本」とする場合の組み合わせはどうしたら良いのでしょうか。

ここでは、ウェッジを3本入れる際の考え方を解説します。

鉄則はPWを基準に4度刻み

ウェッジを3本入れる際の鉄則は「4度刻み」です。基準をPWにして、そこから4度ずつ3本をセットしましょう。

具体的には以下の表のようなセッティングが考えられます。

PWのロフト角 追加するウェッジのロフト角 
~44度48度+52度+56度
45~46度50度+54度+58度
47~48度52度+56度+60度

「6度刻み+α」という選択肢もあり

上記では、4度刻みが鉄則と言いましたが、6度刻み+αで1本入れるという選択肢も有効です。

一例を挙げると、バンカー専用ウェッジロブウェッジチッパーなどです。

バンカー専用ウェッジとはその名の通り、バンカーからの脱出を最優先としたウェッジです。バンカーが苦手であれば、通常のウェッジを「52度+58度」で入れて、追加で「58度のバンカー専用ウェッジ」を入れるといった選択肢もあります。

また、60度以上のロフト角があるロブウェッジを入れる選択肢も有効です。ロブウェッジを入れると弾道の高いボールが打ちやすくなり、スイング幅も大きく取ってアプローチができます。

他にも、パターのようにボールを転がしてアプローチができるチッパーもおすすめです。

これらを踏まえると、以下の用なクラブセッティングもありでしょう。

PWのロフト角 ウェッジ2本のロフト角+αのウェッジ
~44度50度+56度バンカー専用ウェッジorロブウェッジ
45~46度52度+58度バンカー専用ウェッジorロブウェッジ
47~48度・52度+56度(58度)
・54度+58度
バンカー専用ウェッジorロブウェッジ

そして「バンカー専用ウェッジが気になる」という方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。おすすめのバンカー専用ウェッジの紹介を行っています。

プロゴルファーは何本のウェッジを入れている?

ウェッジ 本数

最後に、トップレベルのプロゴルファーはウェッジを何本入れているかをご紹介します。

石川遼「43度+48度+52度+56度+59度」 ※9I/PW無し
木下稜介「52度+58度」
星野陸也「52度+56度+60度」
松山英樹「48度+52度+56度+60度」 ※PW無し
稲見萌寧「52度+58度」
渋野日向子「50度+54度+58度」
原英莉花「48度+52度+58度」
古江彩佳「50度+54度+58度」
ダスティン・ジョンソン「52度(54度へ調整)+60度」
フィル・ミケルソン「52度(50度に調整)+55度+60度」
ブライソン・デシャンボー 「47度+52度+58度」
ロリー・マキロイ「54度+60度」

なお、各プロゴルファーのセッティングは変更されている可能性がある点をご理解ください。

まとめ

近年増加傾向にある「ウェッジ3本体制」には数多くのメリットが秘められています。

そして、その恩恵はアマチュアゴルファーの方が大きいと言えるでしょう。

当記事では「アマチュアゴルファーがウェッジを何本入れるべきか」「どの組み合わせでセッティングすべきか」を解説しました。これを機会に、自身のクラブセッティングを見直してみてはいかがでしょうか。

この記事の著者
ゴルフシグナル編集部 渡邉

20代後半ゴルフ歴14年。学生時代は競技者としてプレーをしていました。皆さんのゴルフライフが少しでも充実する情報をお届けしたいです。

朝日新聞社・ベスティ・スカイAが運営する「golmicio(ゴルミーチョ)」のライターもしています。

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